全国的に記録的な大雨で日本全国大変なこととなっていますが、皆様お住まいの地域は大丈夫でしょうか?くれぐれも十分な注意を払って頂けたらと思いますね。。。
そんな大雨に見舞われている中ではございますが、昨日からCBR250RR HRCカップ用マフラーのテストベンチを行っている訳ですが、流石に本日は天候の影響でベンチテストは出来ないままこの時間まで来てしまいました。。。
ベンチテストの際、雨天時に影響するのは雨による湿度の影響が多い様に思われがちですが、実際のところは「気圧」の方が影響するんですよね。
現在、雨が小降りになってきており、気圧及び湿度もほぼ昨日と同じ条件になってきましたのでベンチテストの再開をする予定ですが、その間に昨日のベンチテストの結果から2種類のサイレンサーを製作しました。
CBR250RR HRCカップは材質がステンレス材とレギュレーションで決まっているので、チタンオーバルサイレンサーのステンレスモデルを製作しました。
因みに写真のサイレンサーは長さ違いでサイレンサーパンチング径は昨日のテストを踏まえてワンオフスペシャルな寸法にしています。
音量は短い方が 103~104dB/7,500rpm で長い方が101dB/7,500rpmです。
この後、センターパイプを変更して行く過程で音量が上がる方向なので、現時点ではこんな感じです。
昨日のベンチテストを振り返ると、HRCカップ用のマフラー寸法が大変良く出来ている事が確認出来ましたね。
まぁ、当たり前といえば当たり前なんですが、写真で見ての通り、かなりエキパイが細く、センターパイプ手前までのセクションもかなり細くなっています。
これはスリップオンとフルエキの違いをブログで書いた時にも触れましたが、このエキパイ部の寸法を決めてしまう事でセンターパイプ以降の変更で大きく差が出ない、いわゆるイコールコンディションに近い状況を生む事が目的と思われますが、このエキパイを見た時に「絶対、ウチのJMCA認証フルエキの方がパワー出てるはず」と思っていましたが、どうやら大きく勘違いしていた様です。
偉そうに言っていたので自戒の念を込めまして(笑)、JMCA認証(赤線)とHRCカップマフラー(青線)の比較データです。
0.2ps程、HRCカップマフラーに負けてしまいました。。。
ちょっとした差のようですが、この差は何回か計測しても差は埋まりませんでした。
ただし、赤丸で囲んだところではJMCA認証の方に分があり、HRCカップマフラーの方向性としてはここの部分をより良い特性にする事が重要です。因みにピーク到達スピードはカップマフラーのほうが速く、パワーグラフで現れない部分でも流石レースマフラーといったところです。
カップマフラーはレース用102dB、JMCA認証フルエキは触媒が装着されていて近接・加速騒音値も一般公道用の93dBですから比べる方が間違っていますが、
何故か悔しいですね。。 (笑)
それはさておき、何タイプかテストを重ねて昨日はこんなとこまで辿り着きました。
赤線がHRCカップ用、青線が改良タイプですが、ピークで0.8psアップし、7,000rpm以上はかなり力強くなりました。
ピークパワーも大切ですが、パワーバンドが少しでも力強くなる事は重要で、本日はこのあと更なる上積みを目指してベンチテストをしたいと思います。
書いている間に雨が上がりました。
それでは。