$文章、会話の講師 プロフィール作成ライター 山口拓朗のオフィシャルブログ-乗り遅れるな! ソーシャルおじさん増殖中!

わたしも40歳の大台に乗り、いよいよ「あなた、おじさんですよね?」という質問に「ノー!」を突きつけられない状況に追い込まれた。でも今は堂々と「イエス! 私はおじさんです!」と、志村けん張りのテンションで宣言したい気分だ。

なぜって? 『乗り遅れるな! ソーシャルおじさん増殖中!』(徳本昌大、高木芳紀著)を読んだからだ。

ITに奥手なおじさんたちに、手取り足取りソーシャルメディアの「いろは」を教えてくれる本かと思いきや……まったく違った!

この本に出てくるおじさんたちは、ソーシャルメディアで「ビジネス的な成果」や「人と情報に囲まれた豊かなライフスタイル」を手に入れることに成功したトップランナーたち。つまり、この本が教えてくれるのは、ソーシャルメディアの“使い方”ではなく、その“無限の魅力”なのだ。

登場するおじさんたちは、それぞれソーシャルメディアの可能性に気づき、活用し、ときに失敗し、また失敗し、でも楽しみながら、新たな可能性を模索し、試し、また失敗し、学び、「ほんじゃ、ま」とさらにやり方を変えて試し、「おっ!」と手応えをつかみ、自分なりの活用法を編み出しながら、ソーシャルメディアで(仕事を含む)自己実現をしてきた方々だ。

使っている媒体も、情報発信と交流のアプローチも、得られる結果もさまざま。100人が使えば100通りのやり方がある「千差万別さ」こそがソーシャルメディアの醍醐味なのだ、と本書は
暗に教えてくれる。

巻末の対談より、高木さんの言葉をご紹介しよう。

「情報発信する際も、若い人は知識や経験が足りないから、何事もいちから自分で勉強して発信しなければなりません。これに対し、おじさん世代は人生経験が豊富なぶん有利でしょうね。言い換えると、村の長老じゃないけれど、途方もないほどの知識や経験を持ったシニア世代がブログなどを始めたら、ソーシャルメディア上での我々の存在価値がかすむほどのパワーを秘めているはずです。だからこそ、シニア世代にはぜひともまずSNSを使ってほしいですね」

おじさん&シニアへの大エールである。なるほど。帯に書いてある「鬼に金棒、おじさんにソーシャルメディア」の一文が腑に落ちる。

惜しむらくは、各ソーシャルおじさんの事例が、(本人たちを取材した)第三者の視点でやや平坦に語られてしまっている点だが、そこを差し引いても、十分にワクワク感が味わえる一冊だ。

なんでも著者らが属する「ソーシャルおじさんズ」の入会条件は40歳以上で、ソーシャルメディア上で影響力を持っている人らしい。「おっ」と思ったあなたは、きっと有資格者でしょう。「むむっ」とうなったあなたは、わたしと一緒に有資格者を目指しましょう!

『乗り遅れるな! ソーシャルおじさん増殖中!』
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
http://www.amazon.co.jp/dp/4797371668