15日、新木場にて超戦闘プロレスFMWシリーズ開幕戦が開催、メインでは6月にお亡くなりになった、ミスターポーゴさんの追悼試合が行われた。
ポーゴさんといえば、FMWにて大仁田さんとの因縁も深く、メイン開始前には、追悼セレモニーが行われた。
W★ING等でポーゴさんとゆかりのある金村キンタローさんも会場に姿を現し、遺影を持ち、メイン出場選手と共に、テンカウント・ゴングを聞いた。
■超戦闘プロレスFMW 開幕戦「大仁田引退ラスト・リングサイドに花一輪を」
日時:7月15日(土) 開始:18:00
会場:東京・新木場1st RING
しんみりとした追悼セレモニーと裏腹、試合開始と同時に6人入り乱れての大混戦。ポーゴさんの追悼は、やはりこの方がピッタリだ。
ポーゴ2世を襲名した保坂秀樹が、師匠の大仁田と対峙。大仁田は、弟子の保坂に遠慮なくテーブル片をガンガン叩き込む。師弟対決ならぬ、ライバル対決が時空を超え実現だ。
試合は、怨霊のエクトプリズム(白い謎の粉?)、赤毒霧、様々飛び出す。ポーゴ―2世がは大胆にも、ビッグファイヤー再現を試みたが、大仁田の有刺鉄線バットとの同士討ちで阻止された。
ミスターポーゴが乗り移ったかのように、この日は、ポーゴ2世が大活躍。最後は、リッキーフジをチェーン首吊りで思い切り締め上げ。レフェリーのガンダーラ鈴木が、リッキーの失神を確認し試合をストップした。
存在感をアピールしたポーゴ2世は、師匠との一騎打ちを望みたいところだが、いずれにしても10月に引退するプロレスラー大仁田厚の時間は残りあと僅か。
その間、長与との男女カリスマ対決、諏訪魔との決着戦・・・やらなければならない事も山積みだ。
大仁田厚の、残りのプロレス人生から目が離せない。
<第6試合 故・ミスターポーゴ 追悼試合 ポーゴゆかりの4面有刺鉄線バンクハウス6人タッグデスマッチ時間無制限1本勝負>
大仁田 厚、雷神 矢口、●リッキー・フジ
12分9秒、チェーンによる絞首刑⇒レフェリーストップ
○ミスターポーゴ2世、グレートポーゴ、怨霊
ダブルメインとして行われた、ブスで強いミスモンゴルと、可愛い、中野たむの決着戦は、ランバージャック・デスマッチ方式で行われた。
ランバージャック方式は、通常、選手が場外に落ちたら、場外を取り囲んだ選手が有無を言わさずリング内に押し戻す試合方式だが・・・
たむが落ちると、椅子を用意し座らせ、仰いで休ませ、モンゴルが落ちると、袋叩きでリングに押し上げる、えこひいき。
あからさまな、えこひいきにも、誰も文句を言うものなし。レフェリーさえも、リング上、セコンドのカットプレーも見て見ぬふり。
そんな状況下でも、会場は、たむを応援する雰囲気。プロレスには、強い者への憧れがあると同時に、一所懸命の頑張りを認めようとする暖かさもある。
おそらく、まともにやって、たむが、モンゴルより強いと思っている人はこの日の会場に誰もいない。それでも、果敢に立ち向かう、たむを応援しようという心理となる。
たむより、可愛い女の子は世の中に沢山いるが、可愛いだけでリングに上がってもファンの支持は得られない。
中野たむには、可愛いプラスアルファの魅力を感じた。
<第5試合 ダブルメインイベントFMW女子プロレス ランバージャックデスマッチ45分1本勝負>
●ミス・モンゴル
11分12秒、有刺鉄線爆破バットでセコンドが一撃⇒体固め
○中野 たむ
鼓太郎の地獄の断頭台が戸井を捕らえる。
フィニッシュとなったのは佐藤のK1クラッチ。逆さ押さえ込みから、倒立し、ブリッジする技だが・・・レザーフェイスのハンマーパンチをよけ、逆さ押さえ込みに持って行くのだが、倒立が上手くいかず。何と、同じ攻防を6度繰り返し、最後にブリッジでホールドまでいったのが上記写真。カタチも崩れるが、レフェリーがカウントスリーを入れ、辛うじて試合が終わった。
<第4試合 6人タッグマッチ30分1本勝負>
戸井 克成、NOSAWA論外、●レザーフェイス
13分35秒、K1クラッチ
○佐藤 恵一、鈴木 鼓太郎、橋本 友彦
ハーフハッチで雷電を投げるワイルドセブン。
セブンとの打撃戦で佐野は、得意の張り手を連発。
試合前半は、全く出番のなかった友龍だが、後半より見せ場を作り、
試合後、ワイルドコモンを袋叩きにする、ワイルド軍に混じり、何と、佐野選手も・・・流石はお調子者だ。
<第3試合 6人タッグマッチ30分1本勝負>
ワイルドベアー、ワイルドセブン、●ショッカー
10分17秒、ダイビングエルボー⇒体固め
佐野 直、雷 電、○友 龍
ファイト・オブ・ザ・リングの目玉とも言える、長瀬館長のUWA世界ライト級王座に、加藤茂郎が挑戦するカードが、第2試合目で実現。好試合が期待されたが、結果は消化不良で終わった。
これまでの、両雄対戦では、結果、内容共に、加藤選手がリード、FMWマットでのタイトル移動劇も、もしかしてありうるかと思われたが・・・
開始より、イラつきを感じさせる加藤選手。レフェリングが気に入らないのか(何が気にいらないのか観客側からは分かりずらかった)軽くレフェリーに手を出すと、館長セコンドの佐野選手より
「反則負けだ~!」と野次が飛ぶ。
老獪さを見せながらも、試合の主導を握る加藤選手。随所に余裕を見せながらも、優位に試合を進めるが、イライラを隠せない様子。
ジャーマンも見せた館長だが、試合を通してやられっ放しの印象が残った。
試合中盤からは、加藤の厳しい足攻撃が続くも、最後は館長が、返し技の逆転勝利。印象としては、中途半端、消化不良であった。
折角、他団体マットでベルトの価値をアピールできるチャンスを逃してしまった。
<第2試合 UWA世界ライト級タイトルマッチ61分1本勝負>
○長瀬館長[王者]
14分32秒、スモールパッケージ・ホールド
●加藤 茂郎[挑戦者]
※館長が5度目のタイトル防衛に成功
西側、東側のロープには、シルバーのモールを有刺鉄線に見立てて取り付けられ、触れると電流爆破ならぬクラッカーが鳴らされる仕掛け。名付けて無刺鉄線電流爆破風デスマッチ。
西側のモールに触れたパンディータがクラッカーの音と共に、見事に前のめりにダウン。
フィニッシュの無刺鉄線バットの一撃で、激闘?に終止符を打った。
<第1試合 シングルマッチ 無刺鉄線電流爆破風デスマッチ20分1本勝負>
○パンディータ
8分47秒、無刺鉄線バットによる一撃⇒体固め
●太仁田 ぶ厚
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