「私とデスマッチ」…春風亭傳枝! | 格闘演芸道場WRE公式ブログ

前回のエントリーに続いてデスマッチを語るのは、「格闘演芸道場WRE」発起人のひとりである春風亭傳枝師匠。謎に満ちた国際的ハードコア人脈が、今明らかになる!



プロレスラーとお付き合いさせていただくことはそこそこあるのだが、デスマッチレスラーとなるとなぜか外国人が多い。

 

まずは映画「レスラー」でミッキー・ロークにも得意のホチキス攻撃を仕掛けてしまったデスマッチ・ジーザス、ネクロ・ブッチャー氏。彼はとても日本好きだそうで、試合の時の素足姿も相撲をリスペクトしているためだという。その風貌に似合わずとても紳士なのだ。ならばと思い、仕事帰りに参加した飲み会でたまたま持っていた南京玉すだれを披露したところ、相好を崩して大喝采。ホテルまで送りあの頑丈な体とちょっとだけ添い寝もさせてもらった。

 

続いて、有刺鉄線バットとSTOPの道路標識がよく似合う元祖馬鹿外人、マッドマン・ポンド氏。彼はその風貌と巨体に似合わず大変な下戸である。それがある時、何が嬉しかったのか知らないが「俺は日本酒を飲む!」と言い出した(もちろん英語で)。案の定べろべろになり足腰立たない状態に。あんなでかい外人が居酒屋に転がっていてごらんなさいよ、邪魔だから。仕方がないので小沢画伯と二人で両脇を抱え(むしろ我々が抱えられ)電車に放り込んだ。何しろ重くて駅の階段が苦行のようだった。

 

お次は、相手の頭に竹串の束を拳で突き刺す「トサカ攻撃」が恐ろしいMASADA氏。よく小沢画伯と我々は額の甘皮に楊枝を突き立てて遊ぶのだが、プロにお願いしたら申し訳ないないと思いつつ話をしてみたら快く引き受けてくれた。しかしやはりそんなことは頼んではいけなかったのだ。「ザクッ!!」っという音が深夜のサイゼリヤ神楽坂店内に響き、俺はその場に蹲った。MASADA氏は嬉しそうに生ビールのジョッキを煽っていた。

 

最後に現在来日して活躍中、全身血まみれで繰り出すパッケージドライバーが冴えるマスクマン、メヒコの怪獣ビオレント・ジャック氏。やはり彼もそのファイトスタイルとは裏腹にお茶目な一面を持っている。飲みに行って二次会で路上飲酒に誘ったところ、これがご機嫌なのだ。どうもメキシコでは屋外での飲酒は違法だそうで、こそこそせず大っぴらに外で飲める開放感がたまらないらしい。その日ジャック氏はあっさり終電を逃して我が家に泊まった。うちにあったマスカラスのマスクを被って嬉しそうに腕組みポーズをとっていたことはここだけの話にしておく。


"千の酒を呑む男"
春風亭傳枝
(しゅんぷうてい でんし)

出身:静岡県修善寺町

出囃子:さいさい節

芸歴:平成9年7月 春風亭鯉昇に入門
平成9年9月 春風亭鯉三で前座
平成13年9月 瀧川鯉之助で二ツ目昇進
平成22年5月 瀧川鯉之助改メ春風亭傳枝で真打昇進

趣味:飲酒、読書、音楽

好きなプロレスラー:ザ・グレート・カブキ、ヨネ原人、ロス・ブラソス、豊登

公式サイト:「春風亭伝枝 Official Website」
http://www.rak2.jp/town/user/koinosuke/


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