オバァマ大統領の経済政策 | ワールドフォーラム・レポート

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来日したアメリカのオバァマ大統領の演説がホワイトハウス報道官室から発表された。
オバァマ大統領の主張自体は素晴らしいのだが、気の毒なのが日本国民。

外交についても重要な発言が色々あるようだが、経済に関してはやはり、ドル高・高金利政策からドル安・低金利へと政策転換をしたと見るべきである。
日本は国民生活を安心、安全にするためには内需拡大が不可欠。しかし国際金融資本べったりの小泉から中国べったりの鳩山・小沢への政権たらい回しで、経済政策は緊縮まっしぐら。暫くは茨の道が続きそうである。

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2009年11月14日
バラク・オバマ大統領の演説      
 於:サントリーホール
http://www.whitehouse.gov/files/documents/2009/november/president-obama-remarks-suntory-hall-japanese.pdf


【 抜粋 】
◎ 景気後退が私達に教えた重要な教訓の1つは、主にアメリカの消費者とアジアの輸出業者に依存しながら成長を促進することの限界です。アメリカ人が過大な債務を抱え、あるいは職を失って失業した時に、アジアの商品に対する需要が急激に下落したからです。需要が急激に下落した時、この地域からの輸出も急激に下落しました。この地域の経済は余りにも輸出に依存しているため、経済成長が停止しました。そして世界的景気後退は一層深刻になったのです。

  要するに : ≪ アジア諸国に内需拡大を求める。≫


◎ 均衡の取れた経済成長のための新戦略を追求するというピッツバーグでのG20の誓約から始まらなければなりません。
米国ではこの新戦略は、貯蓄を増やし、支出を減らし、金融システムを改革し、長期的債務と借入れを削減することを意味します。それはまた、私達が構築し、生産し、世界中で販売できる輸出により重点を置くことを意味します。

  要するに : ≪ アメリカは貯蓄を増やして消費を減らし、それによって借金を減らし、そのために輸出に重点を置く。 ≫


◎ アメリカにとっては、これは雇用戦略です。現時点では、米国の輸出は、アメリカの何百万もの高賃金の雇用を支えています。この輸出を少しの量増やすことは、何百万もの新規雇用を創出する可能性を秘めています。こうした雇用は、風力タービンや太陽電池パネルから日常的に使用する技術まで全てを製造する雇用です。

  要するに : ≪ アメリカは輸出を増やして新規雇用を創出。 ≫


◎ アジアにとっては、このより良い均衡を達成することは、生産性の並外れた向上が可能にしたより高い生活水準を労働者と消費者が享受する機会を提供するでしょう。それは、住宅、インフラ、サービス産業への投資拡大を可能にするでしょう。そして、より均衡の取れた世界経済はより広くより深く到達する繁栄につながります。

  要するに : ≪ アジアにとっては生産物をアメリカ人に消費してもらうのではなく自国民が消費することでより高い生活水準を享受できる。 → アジア諸国は通貨を切り上げろ! ≫


◎ 米国は何十年間にもわたって、世界で最も開放された市場を維持してきましたし、その開放性が過去一世紀間にこの地域および他地域の非常に多くの国々の成功を助けてきました。この新時代において、世界中の他の市場を開放することは、アメリカの繁栄のためだけでなく世界の繁栄のためにも重要です。

  要するに : ≪ アメリカは何十年にもわたって世界中から世界中から生産物を買い続けて世界の景気を引っ張って来たがアメリカ一国ではもう限界。 ≫


  栗原茂男
 ( 【純日本人会】 
http://www16.ocn.ne.jp/~koumura/index.html  )