時代の流れで海外に進出した会社が、
同じく時代の流れで撤退を余儀なくされ
現地に工場と労働者を残して去って行った歴史は
世界中色々な場所で見ることが出来る。
そこで残された建物や設備
何よりも突然生活の糧を奪われそうになった人達は
その後どの様な軌跡を歩んで行ったのだろう。
ベトナムやタイ、そして果てはロシアの田舎町で
●●商店や●●印刷株式会社等と書かれた中古車で走り回る光景。
ビンテージカーの域に達しそうなカローラを大切に整備しながら
今でも現役で快適に人を運ぶタクシー。
そんな工業製品の姿に
一瞬今の時間が
昭和の日本にフラッシュバックする。
当時の人が作った物の中に
その時代を生きた人達の強烈な思念が放たれているからである。
そこでふと
こんな思いが頭をよぎった。。。
先人の言葉や生き様を伝えているのは
果たして人が作り終えたものだけなのだろうかと。