イスラームが伝わる以前のインドネシアでは，ヒンドゥー教と仏教が信仰されていた。13世紀にイスラームが伝わると，ヒンドゥー教徒はバリ島に移住して信仰を守った。ヒンドゥー教には物質は循環するという思想があり，死んだ人の魂は天に昇ると考えられている。バリ島では火葬の後，残った灰は海に流される。

牛に乗るシヴァ神

ヒンドゥー教は古代インドにおいて，バラモン教と土着の宗教が融合したもので，キリスト教やイスラームのような一神教ではなく多神教である。３大神（ほかはヴィシュヌ神・ブラフマー神）の１人，シヴァ神はナンディンと呼ばれる牡牛に乗っている。

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街中の牛（インド）

牛はヒンドゥー教で聖なる動物とされているため，牛肉を食べることは禁じられているが，荷物を引かせたり牛乳を飲むことは認められている。

バリ島におけるヒンドゥー教の火葬