昨日お盆前に仕入れて置いた桂を製材しましたのでそのお話。。。

 

↑(緋桂2,000×150×900)

 

その前に桂とはカツラ科カツラ属の落葉樹で太く育つ木です、今回製材した原木(2の玉・3の玉)以外に市場には元木も並んでいましたが、その株は2m超のとても太い材でした。

用途は家具や建築以外にも将棋盤や俎板に使用されます、また程よい硬さと加工性の良さから彫刻材としても人気が有ります。

 

↑(3番玉から製材)

 

3の玉は枝分かれして歪な形なので厚めの板に挽きます、枝分かれが多い材は乾燥時に痩せや狂いが多方向に現れるので一旦乾燥させながら狂わせた後に改めて製材し直します。

↑(毎度のオーバーサイズ(笑))

 

桂は硬く粒子の細かいおが粉が舞、独特の香りが辺りに立ち込めます・・・

 

↑(赤身の濃い良材です)

 

お題にある緋桂(ヒガツラ)とは、上の写真んでも見て取れるように新材の赤身が濃い材の事で乾燥するにつれ朱紅色になる事から緋桂と言われ狂いの出にくい良材で珍重されます。

 

続いては真打ち。。。

 

↑(桂原木2,0m×末口90cm)

 

寸胴な原木です。

この材では冒頭の厚盤の他に8寸角の芯去りなど良材が多数挽け、早々に割れ止め処置を行い風通しの良い屋内で数年乾かします。

 

ではでは。。。