【図①】

　白の形に断点（Ａ）がある場合である。□で囲われたスペースでみると９つもあり、白生きと早合点しそうである。

【図②】

　前図の形でのスペースの数え方は、この図のようになる（黒１ハネが先手で利くので、白２ツギとなるところ）。

　スペースは７つなので、早いもの勝ちとなる。つまり、黒先であれば黒１のハネで白死。白が先に手入れをすれば白生き、ということである。

【図③】

　この図は三々入りの基本定石である。前図と大きく異なるのは白△のハネツギが打ってある、ということである。

　今、黒△とダメを詰めてきたところであるが、白の死活をどのように判断するか？

【図④】

　スペースの数え方は図②と同じであるから、８つになる。ということは白生きである。黒△とダメを詰められても、白は手抜きができるのである。

【図⑤】

　三々入りの基本定石に黒△のサガリまできた場合、白の死活をどのように判断するか？

【図⑥】

　黒１、白２となれば、白のスペースは８つで白生きとなりそうだが、黒はこのようには打ってくれない。

【図⑦】

　断点を直接黒１とキリ、黒３オキで白死となる。断点と一線のサガリがある場合の特殊形である。

【参考・引用図書等】

・ＮＨＫテキスト「囲碁講座12月号」（ＮＨＫ出版、2019年）

隅の死活の基本形