第８回　サルスベリの仕方と止め方

【図①】

　黒番です。Ａ～Ｃのどこに打ちますか？

【図②】

　黒１（Ａ）です。無難な進行ですね。

【図③】

　黒１（Ｂ）のサルスベリです。ここで何か気が付きませんか？

　そうです。できた形は【図②】のＡと打った場合と同じです。

【図④】

　黒１（Ｃ）の大ザルスベリです。できた形は、前図のサルスベリに比べて白地を２目減らしています。

　したがって、この問題ではＣが正解となります。

【図⑤】

　蛇足ですが、黒３と欲張ると、白４でまとめて取られることになります。

【図⑥】

　黒番です。白からの大ザルスベリの止め方を問うています。Ａ～Ｃのどこに打ちますか？

　正解はＡですね。

　ここで、大事な注意事項があります。

【図⑦】

　それは、白４と切られたとき、この白石が取れるかどうか、ということです。これまでの説明は、取れる、という前提でなされています。しかし、実戦ではいろいろなケースがでてきます。

　読んだことはないのですが、新井素子著「素子の碁－サルスベリがとまらない」というユニークな題名の本があります。まさしく止まらなくなります。

　サルスベリの花です。時期は一ヶ月ほど過ぎていますが、写真に撮ったことを思い出しました。

【参考・引用図書等】

・王景怡の「ヨセはＯＫ」（囲碁将棋チャンネル）

【基本】ヨセ⑧