第10回テーマ　生きの詰碁　レベル１

例題①　【黒先黒生き】

【図①】

　生きる問題です。

　五目ナカデの形、見えます？見えたら急所はすぐに分かりますね。

　エ、何ですか？

　「黒１子がアタリになるじゃん！」

　そうです。それがこの問題のミソです。

【図②】

　急所は黒１の「２の一」ですね。

　では、白２のアタリとくれば黒３と下がればよろしい。

　白は白イと打っても取られるだけです。白３には黒２ですね。

　この黒１と黒３の形、この機会に覚えてしまいましょう。実戦でもさまざまに形を変えて頻出します。

　エ、何ですか？

　「形を覚えるって、どうやって？」

　「アア、そうか！」と納得するまで、何度も盤面に並べるのです。すると、実戦でもピンとくるようになります。繰り返しが大事です。

例題②　【黒先黒生き】

【図③】

　生きる問題です。

　~~生きの基本形である「流れ四目（稲妻型）」の形が見えますか？~~

（訂正です）

　この問題も五目ナカデの形ですね。

【図④】

　正解は黒１ですね。

　白イで両アタリでした。

問題①　【黒先黒生き】

【図⑤】

　生きる問題です。

　五目ナカデの形、見えます？

　「形が二つ見えるのだが？急所も二つあるのかな？」

　サア、どうでしょう？

【図⑥】

　正解は黒１とこちらの「２の一」です。

　黒２子と黒３子の空いているダメを数えると、２子の方は４つ、３子の方は３つです。３子の方がダメが詰まっているということです。

　ダメが詰まっている方が弱い石だから、これ以上ダメが詰まらないよう急所に守る、ということです。

【図⑦】

　黒１とこちら側の「２の一」を打つとどうなるでしょうか。

　白２で四目ナカデになりますから、黒３と１眼作るのはやむを得ません。

　しかし、白４と切られると、黒はダメヅマリのため、黒イ、黒ロに打つことができず、黒死となります。

　次の記事も参考にしてください。　👉　死活の紐解き⑥

問題②　【黒先黒生き】

【図⑧】

　生きる問題です。

　ヒントは、腹中の白２子をどのように取るか、です。

【図⑨】

　正解は黒１とこちら側からアタリとします。

　エッ、何です？

　「白イと３子にして捨てられると、欠け眼になるのでは？」

　念のため確認してみましょう。

【図⑩】

　白１（白３の場所）と３子にして取らせて、白３と内欠いてきても、黒イで何事もありません。

　相手の石３子を取れば１眼できる、ということです。【基本】死活④でも出てきましたね。

　👉　【基本】死活④

【参考・引用図書等】

・初級囲碁講座～めざせ！５級～巻幡多栄子の「詰碁で基礎力アップ！」（（囲碁将棋チャンネル）

【基本】死活⑩