【図①】

　白は、　「辺の一合マス」と呼ばれる形をしています。

　これは白死の形です。

　なぜなら、二線に白石は４つしか並ぶことができず、一線に眼を作ることができないからです。

【図②】

　ところが、一線に白△のハネがあると事情が変わります。

　死活の問題です。白先白活き。

【図③】

　黒１と白△ハネのある方をマガルと、眼形の急所となる箇所（イ～ニなど）が浮かび上がってきます。

　黒ロは白ニです。黒イには白ハです（セキ活き）。

【図④】

　ただし、白１と、白△ハネの無い方をマガルと、黒イで白死です。

　微妙なところですね。

【図⑤】

　では、この問題はいかがでしょう。黒先白死です。

　白は一線を両方ハネていますし、マガリも打っています。どこがいけないのでしょうか。

【図⑥】

　セキ活きのように見えますが、黒７と打たれると、最後は白イと継がなければなりません。

　三目中手となります。

　「辺の一合マス」、気を付けなければいけません。

【図⑦】

　~~参考までに、一合マスに白△の持ち手のようなものが付いた形は白活きです。~~

　~~なぜなら、二線に白石は５つ並ぶことができるので、一線に１眼作ることができるからです。~~

（9/21追記）

訂正します。これも黒先白死です。

【参考・引用図書等】

・林海峰「基礎力のつく死活」（マイナビ、２０１３年）

・日本棋院「初段合格の死活１５０題」（囲碁文庫、２０１８年）

死活の紐解き④