　私とDKさんとの対局譜です。DKさん、強くなっておられます。

【総譜（１～２６１）】

　対局日　９月１日

　黒　DKさん　初段

　白　私　　　　四段

　置き石　３子（コミ黒半目）

　勝敗　白３１目半勝ち

【１譜（１～１９）】

　早々と黒４を捨てたのはどうだっかかな？黒８、黒１０と模様を拡げていこうという作戦ですが、白は当然のように邪魔します。さらに、右上隅は三々も残っております。

　黒１６は白に響きません。黒イと打てば、白の根拠を脅かすとともに、黒地を固めることができます。

　白１９は常用の打ち込みです。黒８があるため、黒１８と広げたいところですが、ここは黒１９と守るところでした。

【１図】

　白２と低く一間に構えれば、黒３の鉄柱です。白イのスベリを防ぎます。

　ただし、置碁のときは白２とは打ちません。白４には黒５と利かされ、白６の備えが省けず、調子で黒７と守られてしまいます。約２０目の確定地となってしまいます。

　また、白Aでは、これも調子で黒ロと守られてしまいます。ここも約２０目の確定地となります。黒は見合いです。

　このような進行を想定すると、黒△はますます疑問ですね。

【２図】

　白△ノゾキ（元譜白２３）に、黒は良く対応されました。黒１と逃げ出したくなるところですが、するとシチョウで取られ、下辺が破けます。

【２譜（１～６４）】

　白３１から白４３の５子がピンチです。そこで、白５９、白６１の捨て石を使ってサバこうとしています。白６３ハネに黒６４と手拍子でオサエましたが、ここは黒イと先にノゾキを利かすところです。

　黒イの箇所は「欠け眼の急所」と呼ばれるところで、白からの狙いの筋です。白は、黒の一団をシボリ、調子で左下隅に侵入しようとしています。ただし、すぐに決行するのは無理なので、しばらく小細工をしています。

　このように攻防の急所を発見し、先に利かすという呼吸、とても大事です。

【３譜（１～９０）】

　黒９０は無謀です。黒８８に白８９と当然遮ってきます。周りは白石だらけですので、厳しく攻められるだろうと思う感覚が必要です。とくに、左辺の黒石がまだ生きていないので、絡み攻めが待ち受けています。

　ここは、黒イとツケてサバク（早活きを図る）ところです。

【４譜（１～１８９）】

　黒１８８は先手と思い何気なく打たれたものと思いますが、白１８９のウケで、黒はダメヅマリとなっており、白イでオイオトシの筋が生じています。相手は、絶えずキズを探しているのですから、とくに中盤以降はダメヅマリに気を配らなければいけません。

【５譜（１～２０１）】

　かという白も白２０１がまずかった。白イとツグべきでした。この箇所が欠け眼の急所であり、結果ダメヅマリで、DKさんに一矢報われた次第です。

　この一矢、本当に痛かった。前回、ダメヅマリで白の大石が死んでしまい中押し負けを喫しています。私もまだまだですね。