第12回 無敵のオキテ 実戦編②
【図①】
黒番です。A~Cのどこに打ちますか?という問題です。
この問題は、13級の方同士の対局譜からの設問だそうです。
黒27と打った手が気になりますね。黒Bなどと打ちたくなりませんか?
【図②】
ところで、黒27(黒△)では、黒イと下辺に向かうところでした。白を攻めつつ、下辺を黒模様化する、という発想です。
黒△は次に何をしたいのか、ということが分かりません。
【図③】
黒1のとき白2とハサまれたら、と心配しますか?
しかし、黒3トビと打った図は、白がいかにも弱々しいですね。左辺黒の白に与えるプレッシャーは相当なものです。左下隅の白はこのままでは死んでしまいますので手入れが必要です。黒は、白2をじっくりと攻めていくことになります。
【図④】
黒1(B)ですが、白1子を攻めようとしても、白2などと構えられると後続手段に窮してしまいます。
正解は黒Aなのですが、白からB辺りにもう一手費やされると白地がものすごく大きくなりそうに思えてしまうもので、どうしてもヤキモチを焼いてしまいます。この辺りのことは、いつまでたってもなかなかに難しいものです。
【図⑤】
実戦は黒1(C)だそうですが、次に白イと打たれると上辺は立派な白地ですね。
結論として、攻める石が無い時は、大場に向いましょう。ただし、攻められそうな石があるときは、まず守りましょう。囲碁格言「大場より急場」です。
【参考・引用図書等】
・初級囲碁講座~めざせ!5級~青葉かおりの「布石で無敵!」(囲碁将棋チャンネル)