第8回テーマ 生きの基本詰碁 二眼生き(1)

 

例題① 【黒先黒生き】

【図①】

 生きる問題です。黒が手を抜くと、死にますよ、ということですが、実戦ではなかなかに難しいものです。

 死活が分からず殺されるパターンや、すでに生きているのに、さらに手を入れ、相手に主導権を握られるパターンなどなど、悔しい、情けない思いは尽きません。

 せめて基本的な死活くらいは、ということで、黒はどこに打ちますか?

 

【図②】

 正解は黒1です。これで本眼二つできました。

 

 

 

 

 

 

 

例題② 【黒先黒生き】

【図③】

 生きる問題です。黒はどこに打ちますか?

 ヒントは、五目ナカデの形が見えますか?

 それと、左のカケツギの形を見て、どのように考えますか?

 

 

 

【図④】

 正解は黒1です。

 五目ナカデにされないよう急所の黒1と打ちます。

 白4と眼を奪いにきても黒5です。

 白4と黒5の場所は、黒からすれば見合いとなっています。

 

 

 

例題③ 【黒先黒生き】

【図⑤】

 生きる問題です。

 五目ナカデの形が見えますか?

 

 

 

 

 

 

 

【図⑥】

 正解は黒1ですね。

 黒1で黒2と打てば五目ナカデ、では黒3と打てば?

 そうです、四目ナカデですね。

 いずれも自ら墓穴を掘りに行く手でした。

 

 

 

問題① 【黒先黒生き】

【図⑦】

 生きる問題です。

 しつこいですが、五目ナカデの形が見えますか?

 

 

 

 

 

 

【図⑧】

 正解は黒1ですね。

 白2の断点を切られたら大変だと、黒1で黒2と打つとどうなりますか?

 そう、四目ナカデになってしまいます。

 

 

 

 

 

問題② 【黒先黒生き】

【図⑨】

 脳の残像効果にもだいぶ慣れてきましたか。

 これは何目ナカデでしょうか?

 そして、大事なのはその次です。見合いが読めるでしょうか。

 

 

 

 

【図⑩】

 まず、五目ナカデにならないよう急所の黒1に打ちます。

 すると、黒2と黒3は見合いになっています。白2とくれば黒3。白3ときたら黒2です。

 

 

 

 

【参考・引用図書等】

・初級囲碁講座~めざせ!5級~巻幡多栄子の「詰碁で基礎力アップ!」(囲碁将棋チャンネル)