【図①】

 死活の問題です。黒先白死。

 

 

 

 

 

 

 

 

【図②】

 この図では、死活の紐解き①のようにスペースを考える余地はない。

 👉 死活の紐解き①

 とすれば、急所に狙いを定めれば良いことになる。

 しかし、死活の紐解き①のような直接的な急所は見当たらない。

 ところが、黒△のペアは「欠け眼の急所」にある。これを何とかできないか、と考える。

 が、黒3子が白に取られてしまう。抵抗は無理そうである。黒△は死守したいのだが。

 👉 欠け眼の急所

 

【図③】

 そこで、黒1と打ち、黒3子を取らせた後、白1子を取り返すことで、黒△を死守することができる。

 死活を紐解く①の急所が「直接的な急所」なら、この問題のような「欠け眼の急所」は「間接的な急所」ということになるだろうか。

 

 

【図④】

 死活の問題です。黒先白死。

 これも「欠け眼の急所」だな、とピンときます。が、急所に置いた黒石を死守することができるかどうかがポイントになります。

 

 

 

 

【図⑤】

 黒△のペアとなる黒1と打ちます。ウッテガエシを防ぐため白2はやむなし。ダメヅマリのため右側からは押す手なし。

 次に、黒3と打つと、左側もダメヅマリのため右側からは押す手なし。

 これで、黒1は死守されているのである。

 

【参考・引用図書等】

・日本棋院「初段合格の死活150題」(囲碁文庫、2018年)