林業というと「木の仕事」と思われがちですが、
現場にいると、実際に向き合っているのは
木よりも「人」だと感じることが多々あります。
焦り、慣れ、思い込み、無理。
事故やトラブルは、たいてい森に入る前から始まっています。
今日は、林業の魅力シリーズを続けてきて
あらためて強く思っていることを書きます。
「林業より先に、私が見ているもの」についてです。
林業の魅力シリーズ 第404弾
「林業は“技術”より先に
“文化”をつくる仕事だと思っている」
はじめに
林業の未来を考えるとき、
多くの人が「新しい機械」や「新技術」の話をします。
ドローン、ICT、GPS、AI。
もちろん大切です。
でも私は、ずっと違和感があります。
未来は、道具では決まらない。
決めるのは、現場の“文化”です。
今日はその話をします。
Ⅰ.技術は真似できる
新しい機械は買えば手に入る。
最新技術は学べば使える。
つまり技術は「コピー可能」です。
でも、
・安全に声をかけ合う空気
・測ってから動く習慣
・無理をしない判断
・新人を守る文化
これは買えません。
文化は、積み重ねでしか作れない。
Ⅱ.事故は技術不足ではなく文化不足
事故現場を見ると、ほとんどが
「知らなかった」ではなく
「まあ大丈夫だろう」
です。
つまり問題は能力ではない。
空気です。
急げ
早く終わらせろ
これくらい平気
この空気が事故を生みます。
逆に言えば、
文化が変われば事故は減る。
Ⅲ.FOREST COLLEGEが目指すもの
私は林業学校をやっていますが、
教えているのは技術だけではありません。
・測る習慣
・守る姿勢
・確認する癖
・仲間を見る目
つまり文化です。
木を育てる前に、人を育てる。
林業の未来はここにしかないと思っています。
おわりに
道具は進化します。
機械も賢くなります。
でも最後に判断するのは、いつも人です。
だから私は思います。
林業は技術の仕事ではない。文化の仕事だ。
これが、私の考える未来です。
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