久々に「B級映画ウォッチ!」

 

この映画を初めて観たのは、たしかテレビの深夜放送だと記憶しています。1960年のホラー映画「未知空間の恐怖/光る眼」のリメイクで、B級臭がプンプンするこの映画があのジョン・カーペンター作品と知ったのはずっとあとのことです。

 

 

 

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「光る眼」

1995年/アメリカ(99分)

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ホラー映画の巨匠ジョン・カーペンターが、大人たちを支配する子どもたちの恐怖を描いたB級SFホラー作品!

 

物語の舞台は、カリフォルニア州の海沿いにある小さな町ミッドウィッチ。ある日、街中の人間全員が午前10時に気を失い、6時間後に目を覚ますと、街の女性全員が妊娠していたという奇妙な事件が起こる。数か月後、その女性たちから生まれた子どもたちは、成長すると不気味な光る眼で大人たちの精神を操り、邪魔する者たちを容赦なく排除していくのだった・・・

 

 監督

ジョン・カーペンター

 原作

ジョン・ヴァンダム「呪われた村」

 キャスト

クリストファー・リーブ

カースティ・アレイ

リンダ・コズラウスキー

マイケル・パレ

マーク・ハミル

 

映画「スーパーマン」シリーズのクリストファー・リーブの落馬事故前の最後の主演映画。「クロコダイル・ダンディ」のリンダ・コズラウスキー、「ストリート・オブ・ファイアー」のマイケル・パレ、「ベイビー・トーク」のカースティ・アレイ、そして「スターウォーズ」のルーク・スカイウォーカーのマーク・ハミルが出演している意外に豪華版。ちなみに、子どもたちの中の一人がトーマス・デッカーで2010年版「エルム街の悪夢」にも出演しています

 

「遊星からの物体X」/82年

「ハロウィン」/78年

「ニューヨーク1997」/81年

 

ホラー映画の金字塔と言われる「ハロウィン」(78年)、以前レビューしたSFホラーの傑作「遊星からの物体X」(82年)、カート・ラッセル主演の痛快SF「ニューヨーク1997」(81年)、現代社会を痛烈批判した問題作「ゼイリブ」(88年)などで有名な鬼才ジョン・カーペンター監督晩年のSFホラー!

 

ジョン・ヴァンダムの原作「呪われた村」を映画化した作品で、60年に「レベッカ」「イヴの総て」などのジョージ・サンダース主演でつくられた「未知空間の恐怖・光る眼」のリメイクです。ある能力を宿して生まれた子供たちと、人類存続を懸けて対峙する医師の闘いを描いていますが、「ハロウィン」ほど怖くありませんし「遊星からの物体X」ほど不気味でもありません。冒頭からの掴みはバッチリなのですが全体的には短絡で物語に深みがない印象です。それでも随所にカーペンター監督らしい演出もあり、なによりもこのB級感がたまらないですね

 

 

 

▲クリストファー・リーブ

 

「未知空間の恐怖/光る眼」と比較すると、前作の方がホラー度は高いですが完成度はカーペンター版の方が高く見ごたえがあります。怖さがあまりないホラーで、得体の知れない不気味さはありますが、それが怖さにならないもどかしさはあります。ただ、何と言ってもB級感満載ですから細かいことを気にしないのがお約束。クリストファー・リーブを始め、カースティ・アレイ、リンダ・コズラウスキー、マーク・ハミルなどの往年のスターの夢の共演という趣がある映画です。好き嫌いはあるものの、カーペンター作品としては見やすいのではないでしょうか

 

個人的には好きなカーペンー監督ですが、この映画あたりから凄みが薄れてきたのが残念です

 

深夜のこっそり一人で見るくらいがちょうどいいかもしれません。物足りなければ他のカーペンター作品もどうぞ!ハマる人はハマると思いますよ

 

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明日から夏休み~今年はUSJがメインですが、どうしても金沢を応援したくて一泊します。全四泊の強行軍ですが思いきりリフレッシュしてきます。したがって次回まで若干間は空きますがよろしくお願いします