どもです^^

生涯初のインフルエンザも、ようやく回復し、また、忙しい日常が戻ってきました!たくさんの方々からのお見舞いありがとうございました!この場を借りてお礼申し上げます

 

今日は「オードリー・ヘプバーン特集」第5弾!

 

本当は全作書きたい気持ちもありますが、とりあえず今回でいったん終了です!みなさんの好きな映画はもう出ました?でも「安心してください!」またやります!

 

基本的に彼女の映画は全部好きですが、特に好きなのが「昼下がりの情事」「ローマの休日」とこの映画です

 

初めて観たのは残念ながらテレビでしたが、2度目は念願のリバイバル上映で、その後レンタルやテレビで何度も!


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「暗くなるまで待って」

 1967年/アメリカ
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007シリーズのテレンス・ヤング監督がメガホンをとった、オードリー・ヘプバーン初の本格密室スリラー映画!


 

<監督>

 

テレンス・ヤング

好きな監督の一人。以前このブログでも紹介した「レッド・サン」の他に「夜の訪問者」「バラキ」「うたかたの恋」それに何といっても言っても007シリーズで有名ですね!娯楽映画が得意な監督ですが、この映画は意外でしたね。実は、第二次世界大戦で負傷しオランダの病院で、当時16歳でボランティアの看護婦をしていたオードリーに介護されたことがあるそうです。その後、20数年たって監督と主演女優の立場で同じ映画を撮っているとは・・運命ですかねえ

 

<キャスト>

 

オードリー・ヘプバーン

特集①の最後に、公開作品を記していますので参考にどーぞ!

アラン・アーキン

この映画の冷酷な殺人者役は怪演でした!「愛すれど心さびしく」「リトル・ミス・サンシャイン」は素晴らしかったですねえ~ピンク・パンサーシリーズの番外編「クルーゾー警部」にも出ています

リチャード・クレンナ

ニヒルな二枚目のイメージですねえ~「砲艦サンパブロ」「マーベリックの黄金」を思い出しますが、あの「ランボー」の上官の印象が強いです

ジャック・ウェストン

マックイーンの「華麗なる賭け」「シンシナティ・キット」・・あとは?

エクレム・ジンバリスト・Jr

「サンセット77」再々放送とかで観たんですかねえ



 

オードリー初の本格サスペンス映画!

 

この時、彼女は38才で、今でいうアラフォーですが難しい盲目役を無難にこなして、今までにない魅力を見せています。この映画のあと「ロビンとマリアン」で復活するまで女優を長期休業するわけですが、かつての輝きがなくなったと感じるのは自分だけではないと思います

 

この映画は是非、映画館でみて欲しいです!

無理なら、せめて部屋の明かりを消して観ることをオススメします。なぜなら、何度かこの映画では、暗闇シーンが登場します。セリフのみ聞こえる、同じ目が見えない状態での臨場感を味わった方が、より良さが理解していただけると思います



ほとんど、アパートの一室という限られた空間の中での展開は、派手さはないですが緊張感があり、オープニングからクライマックスまで一気に見せてしまうテレンス・ヤング監督のノリの上手さを感じます

 

物語は、伏線を張りめぐらしており、入れ替わり現れる犯人グループとの「芝居」や駆け引きが楽しいです。目の見えない彼女と目が見える観客、逆に目が見えないからこそ気づいている彼女と目が見えているからこそ気づかない観客を意識した演出が面白いです!

 

若干、設定にムリもあり少々荒っぽさもある映画ですが、アパートの一室で繰り広げられる舞台っぽい設定ですから、細かな動作やセリフややり取りが見物です

 



キャスティングがいいです!

 

中でもアラン・アーキンのキミ悪さが際立っています。さらに、少女ジュリー・ハロッド!どう見ても似合わないメガネと真っ赤な洋服・・・あきらかに盲目のオードリーに対する演出がニクイですね

 

杖の音、床のきしむ音、マッチの灯り、炎のにおい、煙草の煙りなど視覚だけでなく、聴覚、嗅覚まで意識させ、その他、人形、電話、靴、冷蔵庫などの小道具の使い方が巧みで見ごたえ満点の会心のサスペンスです。さらに凄いのが、前半ゆったりと、ユーモラスに感じていた物語が、電話のベルが2回なっただけで、ガラリと恐怖へ一変する展開はスリリングですばらしいです!そして、あのクライマックス!

 

これ以上は書けません(笑)

 

原作が「ダイヤルMを廻せ」のフレデリック・ノートですから、期待していいと思います



この作品で、オードリーは生涯最後のアカデミー賞主演女優賞にノミネートされています

 

ちなみに彼女は5回ノミネートされてた作品が以下の通りです

 

ローマの休日(53年)

麗しのサブリナ(54年)

尼僧物語(59年)

ティファニーで朝食を(61年)

暗くなるまで待って(67年)

 

実際にオスカーを取ったのは「ローマの休日」のみですが、そんな賞の有無にかかわらず、皆の記憶に残った最も魅力的な女優さんの一人であることに間違いないですね

 

アカデミー賞関連でひと言つけ加えるならば、この年の各賞のノミネート作品が凄い!

 

俺達に明日はない

卒業

招かれざる客

夜の大捜査線

ドリトル先生不思議な旅

冷血

モダン・ミリー

暴力脱獄

 

などなどで、映画界全体が新しい波が押し寄せてきた実感がありました!それはオードリーにとっても大きな意味をもっていたと思いますよ


 

オードリー・ヘプバーン

1993年 没


ユニセフ親善大使としてソマリア訪問(朝日新聞)より

 

大好きな彼女の写真も、数多く持っておりますが自分が最も好きな写真です!

 

「子どもより大切な存在なんて、あるかしら?」

オードリー・ヘプバーン

 

「永遠の妖精」の彼女の最も美しい姿です