さあ、今週末は「ワンフェス開催日」です! | ワンダちゃんNEXT DOORプロジェクト 開発スタッフブログ

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ワンフェス開催まで、今日を含めてもあともうわずか4日。アマチュアディーラーの方は当ブログを読んでいる余裕などないかもしれませんが、ワンフェス開催前最後のブログ更新、それでは行ってみましょう!

さて。いきなり本題から入りますが、今回から本プロジェクトの商品形態がPVC製塗装済み完成品からレジンキャストキットへ切り替わるにあたり、とても悩んだのがパッケージデザインでした
いまはすでにレジンキャストキットを販売しているモデルメーカーは皆無に近い状態ですが、その昔からレジンキャストキットのパッケージって、「ダンボール箱にカラー印刷か1色印刷のシールが貼られているだけ」みたいなものが大半を占めていたじゃないですか。
そして、買い手側としても「そもそもレジンキャストキット=家内制手工業製品みたいなものだから……」的な感じで、そうしたパッケージに対し、おそらく大半の人が疑問を抱いていなかったと思うんです。

ただし、商品形態こそ変わってしまったとはいえ、「FILE:07のレジンキャストキットは『ワンダちゃんNEXT DOORプロジェクト』シリーズ製品である」という事実は変わりません。そう考えると、「ダンボール箱にカラー印刷のシールが貼られているだけ」みたいなパッケージだと、購入していただく方のテンションが著しく落ちてしまうと思ったんですね。
そこで、開発スタッフ一同で話し合った結果、「ならば赤字にならないギリギリまで凝ったパッケージデザインにするべきだ」という話に至ったわけです。

すると、とある開発スタッフがネットでさまざまな形式のパッケージを調べまくり、「こんなに凝った構造のパッケージでも単価は意外なほど高くないです」という感じで最初にプレゼンテーションしてきたのが、下に掲載する画像なのですが……。
 

▲ネット上では「蓋のない筒状の形状に、額縁が付いていて豪華に見えるタイプ」というキャッチコピーが添えられていたパッケージ形式。確かに、こんなパッケージに入ったレジンキャストキットなんて見たことない! ちょうど手元に同様の形式のパッケージに入ったお菓子が存在したのでその画像を脇に添えましたが、要するに、ちょっと高めのお菓子のパッケージなどでよく用いられている仕様のようです


このプレゼン画像を見たとき、皆が「……あ、おもしろい!」という話になったのですが、ただしこの案はあっさりと却下になってしまいました。理由は単純明快。お煎餅のような重量の軽いお菓子のパッケージでこの仕様を採用するならば何も問題がないのですが、ご存知のようにレジンキャストパーツはそこそこの重量があります。
なので、このパッケージにレジンキャストパーツを入れ、それをダンボール箱の中に詰め込んで大阪から幕張メッセに輸送して……みたいなことをしたら、おそらく輸送時の衝撃で、へこんでしまうパッケージが少なからず生じてしまうだろう、と。
そして、当然ながらへこんだパッケージの商品を渡されたら、購入者は「箱がへこんでいるから美品と交換してくれ」という話に至るのは当然です。

よって、強度とコストと美麗さのバランスがすでに証明されている、ワンフェス公式レーベル『ワンダーショウケース(WSC)』で採用しているのと同一の、“N式箱”という形式のパッケージで行こうという話に落ち着いたのでした。

 

▲これがN式箱の入稿用データ。もっとも、IllustratorデータをPDFファイル化すると断ち切り線や折り曲げ線が消えてしまうので、この状態で見ていただいてもN式箱がどういう構造なのかを説明できないのがもどかしい……

 

▲こちらは、実際に刷り上がってきたN式箱のパッケージをスタジオ撮影した状態。紙の表面は光沢ニス仕上げにしたので、PVC製塗装済み完成品であったFILE:01〜06のパッケージと似た質感になっています


上に掲載した入稿用データや実際に刷り上がってきたパッケージの写真を見ていただいてもいまひとつまだ納得(?)のいかない方もいると思うので、とりあえず下に掲載する写真を見てみてください。
商品形態こそ変わってしまったとはいえ、FILE:07のレジンキャストキットは『ワンダちゃんNEXT DOORプロジェクト』シリーズ製品である」ということが理解していただけるのではないかと思います。

 

FILE:05 吟さんVer.ワンダちゃんのパッケージと並べて撮影してみました。要するに、「FILE:07はレジンキャストキットだけれど、PVC製塗装済み完成品であったFILE:01〜06のパッケージと同じテイストに見えるよう、FILE:07のパッケージも“縦状態にして眺めるのが正解”というアイディアに基づきデザインしてみた」のです


FILE:07はあくまでレジンキャストキットなため、Noaさん(clips)作成による完成見本の広報写真を大々的にフィーチャーしたパッケージデザインにすることはできませんでしたが、開発スタッフ陣なりの「悪あがき」を感じ取っていただければ幸いです。

というわけで、『ワンダちゃんNEXT DOORプロジェクト』FILE:07 ポコVer.のレジンキャストキットは、限定200個の販売で価格は9,800円(税込)。販売場所は幕張メッセ国際展示場4ホール内の“Wonder Festivalオフィシャルグッズショップ”となります。

 

ワンフェス当日は、皆さまのお越しを心よりお待ちしております!
(ちなみにWonder Festivalオフィシャルグッズショップでは、エルドラモデルさん製作による等身大FILE:07 ポコVer.フィギュアが皆さんをお待ちしておりますよー!)
 


P.S.
すでに海洋堂公式Twitterなどで情報が公開されていますが、『ワンダちゃんNEXT DOORプロジェクト』FILE:07 ポコVer.の、海洋堂オンラインストアによる「受注生産(=二次生産)」が決定しました! ワンフェス当日に商品を買い逃した人も、ワンフェスに行くことができない(できなかった)人も、2月10日(日)11時〜22日(金)22時までに下記URLのプラットフォームから申し込んでいただければ、申し込んでいただいた方全員が確実に商品を購入することができます!(ただし、商品のお届けは3月になりますので、その旨だけはご了承ください。) この好機をぜひともお見逃しなく!!