若松オールレディース「GⅢJALカップ」は
シリーズ最終日を迎えました。
今日のレース結果は、
1R★④森田 太陽 4コースまくり (3連単16120円)
2R★③藤田 美代 3コース抜き
3R★①小池 礼乃 1コース逃げ
4R★⑤日高 逸子 2コース差し
5R ①佐々木裕美 1コース逃げ
6R ①守屋 美穂 1コース逃げ
7R★⑤大山 千広 5コースまくり差し (3連単22820円)
8R★①小野 生奈 1コース抜き
9R ①樋口由加里 1コース逃げ
選抜戦10R ③福島 陽子 3コース抜き (3連単17950円)
選抜戦11R★①日高 逸子 1コース逃げ
優勝戦12R ④田口 節子 4コース差し
(※★は福岡支部)
【今節上がりタイムベスト5】
1 小野 生奈 1:49.3 (初日7R)
2 寺田 千恵 1:49.5 (5日目9R準優)
2 山川美由紀 1:49.5 (5日目6R)
4 川野 芽唯 1:49.6 (5日目11R準優)
4 小池 礼乃 1:49.6 (5日目4R)
(※2周戦は除く)
【今節の部品交換状況】
鳥居 智恵 ④リング1本
日高 逸子 ①リング1本
新田 芳美 ④リング1本・電気一式
入船 幸子 ③キャブレター
藤田 美代 ④リング2本
武藤 綾子 ④電気一式
田口 節子 ④クランクシャフト・ピストン2個、⑤ピストン2個、⑤電気一式、⑥キャリアボデー
野田 祥子 ⑥リング2本
藤崎小百合 ①リング3本、④ピストン2個・新プロペラ、⑤キャブレター、⑤キャブレター
白石 佳江 ③リング1本、⑥キャブレター
大山 千広 ②新プロペラ
(※○内の数字はシリーズ○日目。青地は準優組、赤字は優出組)
今日はまずこの話題から。
(1R、3周2マーク。④森田太陽選手)
福岡115期の森田太陽選手がデビュー初1着を飾りました。
1Rに4号艇で登場し、4コースからコンマ05の
トップスタートを決めてまくり一撃。
2日目の大山千広選手に続く今節2人目の初白星に
ピット内は沸き返りました。
盛大な拍手と祝福の声を浴びながら
ピットに揚がってきた森田選手。
雨に濡れたシールドの奥には、涙に濡れた瞳が。
ぬぐってもぬぐってもこぼれ落ちてくる涙は、
しばらく止まることはありませんでした。
記念の水神祭は1R終了直後にスタート。
参加したのは鳥居智恵選手、渋田治代選手、
武藤綾子選手、大橋栄里佳選手の4人。
雨が降りしきるなか水面際から
声援を送ってくれたファンに向けて、
いっぱいに手を振って応えていました。
森田選手は14年11月6日にデビューしてから
今日でちょうど1年半。
今節を含めて33節走り、
これまで2着5本、3着11本をマーク。
特に今年に入ってから
2着2本、3着7本と連絡みのペースを上げていました。
そして迎えた待望の瞬間。
雨の若松水面に、太陽が昇りました。
これで115期の女子レーサー7人
(高橋悠花選手、深尾巴恵選手、村上奈穂選手、
前田紗希選手、森田太陽選手、前原哉選手、大橋由珠選手)は、
無事に全員が水神祭完了となっています。
次節は鳴門一般戦(5/26~30)に登場予定。
自信を増した森田選手がどんな走りを見せるのか
今後も注目しておきたいところです。
大山千広選手は今日2着1着の活躍。
7Rでは5コースまくり差しを決め、
デビュー通算2勝目を飾りました。
今節は4・1・2・6・4・2・4・2・1着で、
母娘対決あり、水神祭あり、2連対5本ありと、
大いに沸かせてくれる一節に。
次節の宮島一般戦(5/20~25)が待ち遠しいところです。
イン戦は1・5・1・5・1・6・2・1着の通算8戦4勝で、
1着率50%の大台に戻しています。
今節は1・6・3・1・5・4・6・1・⑥・1・4着で、
インから1勝、2コースから2勝、3コースから1勝と
自己ベストの節間4勝をマークする大活躍に。
一気にデビュー通算13勝まで白星を伸ばしました。
次節は住之江ヴィーナスシリーズ(5/12~17)に登場予定。
安定感を増した小池選手のスロー戦に注目です。
樋口由加里選手は9Rでイン逃げ快勝。
これでデビュー通算300勝達成となりました。
ちなみに300勝の決まり手内訳は、
逃げ115本、まくり70本、差し44本、
まくり差し43本、抜き27本、恵まれ1本。
イン逃げ以外では3コースまくり(29本)の
多さが際立っています。
次節は住之江ヴィーナスシリーズ(5/12~17)に登場予定。
通算3優出を誇る好相性の住之江水面で
V争いを賑わしてくれそうです。
(左:守屋美穂選手、右:坂本奈央選手)
守屋美穂選手は6Rをイン逃げで勝利。
今節は3度のイン戦をすべてものにして
節間3勝という一節に。
産休明けからインは5戦5勝で無敗です。
ちなみに今日の1着が
デビュー通算298勝目に。
次節の宮島一般戦(5/20~25)で
300勝達成となるでしょうか。
(1Rで森田選手が1着でゴールした直後、
笑顔いっぱいで揚降機の前へと集まってきた
日高選手、渡邉選手、小野選手、竹井選手、高田選手)
今節は21人の大所帯で参戦した福岡支部勢。
連日地元ファンを沸かせる活躍を見せ、
節間の白星は合計38勝に。
全72レースのうち半分以上(約53%)を占めました。
【今節支部別1着回数】
福岡支部 38勝
岡山支部 22勝
山口支部 6勝
徳島支部 2勝
香川支部 2勝
大阪支部 1勝
長崎支部 1勝
川野選手が5勝、日高選手が4勝、小野選手が4勝、
竹井選手が4勝、小池選手が4勝、魚谷選手が3勝、
藤崎選手が2勝、渡邉選手が2勝、大山千選手が2勝、
大山博選手が1勝、渋田選手が1勝、藤田選手が1勝、
大橋選手が1勝、真子選手が1勝、竹野選手が1勝、
小城選手が1勝、森田選手が1勝と、
実に17人が1着を奪う大活躍を見せてくれました。
というわけで話題は優勝戦へ。
まずは優出メンバーの今日の様子を写真で。
今節は白いマスク姿で
白いカポックを掴み取った①寺田千恵選手。
準優で激闘を繰り広げた2人、
③魚谷香織選手と④田口節子選手。
"私らしく"スタートで攻めたい⑤山川美由紀選手。
左は①寺田千恵選手。
一昨年は4号艇、昨年は5号艇、今年は6号艇で
若松オールレディース優勝戦に臨む⑥竹井奈美選手。
8R発売中に最終調整への
準備に取り掛かった②川野芽唯選手。
まだ九州地区だけ優勝がない③魚谷香織選手。
福岡転籍後初めての地元Vを狙います。
そして迎えた優勝戦の時間。
【優勝戦12R出走表】
①寺田 千恵 (優出253回目、優勝57回、若松5V)
②川野 芽唯 (優出23回目、優勝6回、若松1V)
③魚谷 香織 (優出59回目、優勝8回)
④田口 節子 (優出138回目、優勝45回、若松1V)
⑤山川美由紀 (優出320回目、優勝74回、若松4V)
⑥竹井 奈美 (優出19回目)
コンディションは追い風5m、波高5cm、
気温18℃、天候:くもり。
進入は枠なりの3対3。
STは内からコンマ14、16、14/17、27、27。
1マークはインから先マイする①寺田選手に対し、
③魚谷選手がまくりで攻め込み、
②川野選手が差しを狙い、
④田口選手が二番差しで切り込む展開となりました。
バック直線に出ると①寺田選手と④田口選手の
岡山勢2人がラップ状態に。
14年と15年の若松オールレディース覇者が
一騎打ちを演じる格好となりました。
④田口選手が内有利に2マークを先取りして勝負あり。
一気にリードを広げて単独先頭に立ちました。
【優勝戦12R結果】
1着 ④田口 節子 4コース ST.17
2着 ①寺田 千恵 1コース ST.14
3着 ③魚谷 香織 3コース ST.14
4着 ②川野 芽唯 2コース ST.16
5着 ⑥竹井 奈美 6コース ST.27
6着 ⑤山川美由紀 5コース ST.27
決まり手=差し
2連単④① 1880円(7番人気)
3連単④①③ 7650円(27番人気)
①寺田選手は無念のイン戦2着で今年初Vならず。
若松オールレディース2連覇の夢は叶いませんでした。
次節は徳山一般戦(5/12~17)を走り、
次々節は尼崎SGボートレースオールスター(5/24~29)に登場。
そのあと30日間のF休み(5/30~6/28)に入るため、
次にオール女子のレースを走る機会は、
8月の津GⅠレディースチャンピオンになりそうです。
③魚谷選手は得意の3コースまくりを狙うも3着。
2節連続Vはなりませんでした。
それでも今節は注目モーター18号機のパワーを引き出し、
持ち前の快速ぶりでV争いを賑わす存在に。
優勝戦でもやはり展示トップタイムを叩き出し、
2日目後半から展示一番時計8連発でした。
次節は住之江ヴィーナスシリーズ(5/12~17)を走り、
その翌節は尼崎SGボートレースオールスター(5/24~29)に参戦。
近況リズムを上げているだけに、
14年オールスター以来となる
2年ぶりのSG出場が楽しみなところです。
②川野選手は2コース差し不発で4着。
若松2回目の優勝はなりませんでした。
しかし節間トップタイの5勝をマークするなど、
すっかり福岡支部のエース格となった印象を与える一節に。
次節は住之江ヴィーナスシリーズ(5/12~17)で、
5節連続優出と今年初Vを狙います。
⑥竹井選手は6コースから果敢に攻めるも5着。
デビュー初Vはなりませんでした。
ただ来期はA2級降格となってしまう竹井選手ですが、
A1級復帰に向けてまずは新期初戦で上々の滑り出しに。
次節は住之江ヴィーナスシリーズ(5/12~17)に登場します。
⑤山川選手は5コースからコンマ27と
スタートで攻めきれなかったのが響いて6着。
次節は鳴門一般戦(5/12~16)に登場です。
これが通算46回目の優勝で、
女子歴代5位タイに浮上しました。
【女子 通算優勝回数ベスト10】
1、山川美由紀 74勝
2、日高 逸子 72勝
3、寺田 千恵 57勝
4、鵜飼菜穂子 56勝
5、海野ゆかり 46勝
5、横西 奏恵 46勝
5、田口 節子 46勝
8、谷川 里江 44勝
9、淺田千亜希 38勝
10、三浦 永理 31勝
オールレディースの優勝は3回目。
14年の4~5月に江戸川と若松で2戦連続Vを飾って以来、
2年ぶりにこの優勝旗を手にしました。
若松オールレディースは14年に続いて2回目の優勝。
同大会は14年に田口選手、15年に寺田選手が勝っており、
岡山支部の3連覇となっています。
そして最も欲しかったのがこの切符。
津GⅠレディースチャンピオンの優先出場権をその手に。
現在出走回数が82走で、
選考基準の100走に届いていませんが、
優先出場権さえあれば不問。
オールレディースV条件という厳しい勝負駆けに成功し、
2年ぶり15回目のレディースチャンピオン出場が
はっきり見えてきました。
今節は2・1・6・3・1・1・3・1・②・①着で、
節間トップタイの5勝をマークして頂点へ。
2連対率31位の低調モーターに手を焼きながらも、
4日目にクランクシャフトとピストン2個、
5日目にピストン2個と電気一式、
最終日にキャリアボデーと部品交換を繰り返し、
執念の整備で状況を打破してきました。
田口選手だからこそ勝てた一節、
そんな印象を抱かせる戦いぶりでした。
今後の出場予定は、
徳山オールレディース(5/18~23)
児島男女ダブル戦(6/4~9)
現在B2級のため月1、2節程度しか斡旋がありませんが、
7月からA2級に上がるため
これから勢いを増していく可能性大。
この優勝で100万円を加算して
女子賞金ランキングも20位まで急上昇しており、
4年ぶり2回目のクイーンズクライマックス出場を目指す戦いに、
今後ますます注目が高まってきそうです。
田口選手、おめでとうございました。
なお今節の売上は34億6619万7000円を記録し、
オールレディース歴代5位の数字に。
若松オールレディースでは、
14年(34億0955万3400円)、
15年(31億8681万3300円)を上回って
過去最高額となっています。
【GⅢオールレディース 節間売上ベスト5】
1、40億2643万0800円 (15年3月、蒲郡)
2、37億1782万0900円 (16年4月、蒲郡)
3、35億9591万9500円 (15年12月、桐生)
4、34億9595万7200円 (15年9月、住之江)
5、34億6619万7000円 (16年5月、若松)
というわけで若松オールレディース@cafeは終了。
次回の更新予定は・・・、もう始まってました。
今日開幕した浜名湖オールレディースです。
取材班は急いで若松から浜名湖に向けて
西へ630キロほど移動したいと思います。
なお今日のシリーズ初日の模様は
現地浜名湖の記者さんに更新していただきましたので、
こちらをご覧ください。
http://ameblo.jp/womenleague-cafe/entry-12157696222.html
【'16女子賞金ランキング】 (5/6現在)
1 松本 晶恵 11,715,000円★('15)
2 遠藤 エミ 11,344,000円★('15)
3 寺田 千恵▽11,203,000円 ('12、'13、'14、'15)
4 川野 芽唯 10,903,680円 ('15)
5 谷川 里江 10,399,000円★('13)
6 中谷 朋子 9,565,000円★('12)
7 渡邉 優美 9,343,000円
8↑佐々木裕美 9,236,000円
9↓平山 智加 9,233,000円★('12、'13、'14)
10↑日高 逸子 9,119,000円 ('12、'13、'14、'15)
11↓藤崎小百合 9,109,000円
12↑山川美由紀 8,895,500円 ('12、'13、'15)
――――クイーンズクライマックスボーダー――――
13↓細川 裕子 8,777,000円★
14↑竹井 奈美 8,394,000円
15↑魚谷 香織 8,171,000円
16↓平田さやか 8,162,000円
17↓長嶋 万記 8,152,000円★('13)
18↓山下 友貴 7,916,000円★
19↓樋口由加里 7,814,680円
20↑田口 節子 7,650,000円 ('12)
(※★は浜名湖出場メンバー。
カッコ内はクイーンズクライマックス出場年。
昨日より順位が上がった選手は↑、下がった選手は↓。
▼はF休み中、▽はF休み未消化)
【F休み中の女子レーサー】
深川麻奈美 4/13~5/12
篠木亜衣花 4/13~5/12
高田ひかる 4/13~5/12
中村 桃佳 4/13~5/12
出口舞有子 4/13~5/12
道上 千夏 4/21~5/20
土屋実沙希 3/15~6/12(F2、90日間)
西岡 育未 4/18~6/16(F2、60日間)
市村 沙樹 3/28~6/25(F2、90日間)
香川 素子 4/3~7/1(F2、90日間)
黒澤めぐみ 4/28~7/26(F2、90日間)
【F休み未消化の女子レーサー】
犬童 千秋 5/12~7/10(F2、60日間)
坂田 麻衣★5/12~6/10
中田 夕貴★5/12~6/10
水野 望美 5/18~6/16
高橋 悠花 5/18~6/16
鵜飼菜穂子★5/21~6/19
勝浦 真帆 5/21~6/19
倉持 莉々 5/23~6/21
海野ゆかり 5/24~6/22
片岡 恵里 5/24~6/22
加藤 綾★5/24~6/22
大橋 由珠 5/24~6/22
塩崎 桐加★5/27~6/25
若狭奈美子 5/28~6/26
寺田 千恵 5/30~6/28
松瀬 弘美 6/8~7/7
森岡 真希 6/10~7/9
松尾 夏海 6/17~7/16
高田 綾 6/17~7/16
(※★は浜名湖出場メンバー)
【女子戦斡旋停止中の女子レーサー】
稲生 夏季 2/17~5/17(3カ月間)
犬童 千秋 2/20~5/19(3カ月間)
高橋 淳美 2/21~5/20(3カ月間)
平高 奈菜 3/12~6/11(3カ月間)
宇野 弥生 3/18~6/17(3カ月間)
三浦 永理 3/18~9/18(6カ月間)
(※三浦選手は規定にはないものの事実上の女子戦斡旋停止)
なお住之江GWレース(5/3~8)は4日目。
ここまで苦戦していた女子勢ですが、
1Rで高橋淳美選手が2コースまくりを決めると、
2Rも五反田忍選手が2コースまくりで制して
4万舟の高配当を提供する活躍を見せました。
丸亀一般戦(5/6~11)が今日開幕。
宇野弥生選手が12Rドリーム戦で
十八番の4コースまくりを決め、
3万舟の大穴を提供しました。
(宇野弥生選手。写真は11/29芦屋)
各地の混合戦などで奮闘中の女子レーサーにも
ぜひご注目ください。