働く日本の女性を元気にするブログby WOMenらぼ(ウーマンラボ)

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エン・ジャパンを『世界で一番、女性が活躍する会社にするプロジェクト』に参加する女性メンバー達のブログです。


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こんにちは、WOMenらぼ編集部の藤田です。

コピーライターとして入社し早10年。長い年月の中では、メンバーのマネジメントで頭を悩ませた経験もありました。「女性メンバーとどう接すればいい?」「頑張ろうとする女性をどうマネジメントしたらいいの?」と感じている方は、きっと少なくないはず。

 

そこでインタビューしたのが、執行役員の沼山さんです。「世界で一番、女性が活躍する会社」の実現を目指すエン・ジャパンで、多くの女性メンバーをマネジメント。「事業部のエースとしてリーダーを務める仲野さん」「関西の事業責任者として活躍する石田さん」「全社MVPでママ営業の谷山さん」といった活躍人材を育成してきたカリスマです。

 

今回は、マネジメントの極意から苦い失敗談まで、赤裸々に語ってもらいました。マネジメントに苦手意識のある方はもちろん、「自分は大丈夫!」と自信満々の方にも、ぜひ読んでほしい内容です。

 

沼山祥史

2005年、営業として入社。2年目でリーダー、3年目にはマネージャーに昇格。新規事業、人事などを経験し、現在は女性社員が多く在籍する「派遣会社支援事業部」の事業部長として、組織のマネジメントを行う。

 

【沼山流・マネジメントの極意 その1】

メンバーと向き合う、ピンチは一緒に乗り切る ―― それが信頼関係になる

上司としての「基礎の姿勢」を教えてくれたのが、人生で初めて持った女性メンバーの存在でした。

 

当時私は営業3年目。その子は新卒1年目で、“嬉しい時は喜ぶ” “理不尽なことがあれば怒る” と喜怒哀楽がハッキリしていました。はじめは女性のメンバーとどう接すれば良いのかよくわからず、とにかく一緒に仕事をする中で糸口をつかもうと思ったんです。

 

たとえば営業先のリストアップも、「ここいけそうじゃね!?」なんて言いながら一緒にやる。商談にも同行する。受注したら一緒に喜ぶし、失注したら「何がダメだったのか」を一緒に考える…当時、パチンコメーカーのお客様を受け持っていた彼女。「パチンコはやったことがない」と言うので打ちに行ったことも(笑)。一緒に仕事をする中で、仕事の悩みからプライベートのことまでどんどん話してくれるようになりました。

 

組織変更の直前、彼女の直上司でいられる最後の月、彼女は「今月は沼山さんのために達成する!」と言ってくれました。そして彼女はその月のMVPに。自分のこと以上に嬉しかったです。

 

もしピンチを迎えているメンバーがいれば、一緒に乗り越えようと考えます。入社7年目の頃、異動して人事部のマネージャーになったのですが、ある女性社員が「私もう無理です、どうやって採用活動を進めたらいいのかわかりません」と。入社目標もありますし、現場からは「一刻も早く人材がほしい」という強いニーズもある。それだけでなく、彼女は受け入れの研修もやっていた。板挟みと膨大なタスクの中で、大きなプレッシャーを感じていたんですね。

 

そこで私は「じゃあ俺も一緒にやるよ!」と。ただ、面接なんてやったことなかったので、必死に勉強しました。文字通り、手探りの状態でしたね(笑)。

 

上から指示するだけでは、信頼は得られません。メンバーが困っていたら、自分も飛び込んで一緒にやってみる。“自分が辛い時にも逃げずに向き合い続けてくれた” というプロセスこそが、信頼関係につながるのです。

 

 

【沼山流・マネジメントの極意 その2】

矛盾した行動・不誠実な行動はしない ―― 筋の通った姿勢が、メンバーからの信頼を生む

逃げない、隠さない、正しいことを正しくやる――今でも後悔している、苦い経験から得た教訓です。

 

営業マネージャーになると、自分より年上の女性をメンバーに持つことになりました。その女性は、営業成績はグループ内でトップ。当時、新たにチームリーダーを選出する必要があったことから、私は迷わず彼女に打診しました。

 

マネジメント志向ではなく、「ハイプレーヤーとして活躍したい」という意志をハッキリ持っていた彼女。一度は打診を断られてしまったんです。「それでも」と私が食い下がると、「リーダーミーティングに出なくていいなら…」と譲歩してくれました。私は特例とも言える要望を受け、彼女に半ば強引にリーダーになってもらったのです。

 

しかし、周囲の見る目は違いました。根は優しい性格ですが、人との接し方が不器用なところがあり、勘違いされやすいタイプだった彼女。周囲はリーダーミーティングに参加しないことに対し、「まあ、あの人だから仕方ないよね…」と。私の判断だったにも関わらず、あたかも「彼女のワガママによってミーティングに参加していない」と思われてしまったのです。

 

周囲から孤立し始める彼女を、私は守らなかった。本人の希望もキャリアも考えることなく、こちらから無理にリーダーをお願いしたにも関わらず。真剣に向き合うこともせず、その後、私と彼女との関係も悪化していきました。さらに、特例を許した私の未熟な判断によって、周りの士気まで下げてしまった。私のマネジメント人生における最大の後悔です。

 

日頃、「今月は必ず目標を達成するぞ!」と志の高いメッセージをどれだけ発信しても、上司自身がサボったり、矛盾した行動を取っていたらどうでしょう?当然メンバーからは「結局口だけ」「本気ではない」と思われてしまう。そうしたことが積み重なると、誰も上司を信頼できなくなります。上司は、自分を信じてくれる人、意欲のある人を裏切ってはいけません。

 

 

【沼山流・マネジメントの極意 その3】

虚勢を張らず、等身大でいられるように ―― そのための努力と成長を続ける

メンバーを持って間もない上司にありがちなのが、虚勢を張ってしまうこと。「上司はメンバーよりも優れた存在でなければ…」という焦りからでしょう。

 

気持ちはわからなくもないですが、逆効果。メンバーは、上司が考えている以上に、上司の人間性や本質の部分を敏感に察知するもの。「ああ、この人強がってるな」と思われるだけです。

 

虚勢を張ってしまうのは、裏を返せば自分に自信が無いからです。それならば、虚勢を張らなくとも自信を持ってメンバーと向き合えるよう、自分の実力を高めるべき。

 

「力が足りていない」「信用に足らない」と感じたら、努力でカバーする。仕事で成果を出すために、必要な知識やノウハウを身につける。そして、誰よりも諦めずにやりぬく。メンバーをコントロールしようとするより、自分自身を変える方が簡単です。

 

 

【沼山流・マネジメントの極意 その4】

まずはメンバー1人ひとりを知る ―― 尊重し、「活躍できる環境」を作る

「メンバーが仕事に打ち込み、能力を最大限発揮できる環境をつくること」。上司の大切な役割です。第一歩として必要なのが、1人ひとりの置かれている状況、大切にしているものを理解すること。

 

特に女性の場合、結婚や出産などで働き方が変化することも多い。あまり帰りが遅くなれば旦那さんも心配するだろうし、お子さんがいれば仕事を第一優先できない時だってある。仕事と同じくらい、家庭でお子さんや旦那さんと過ごす時間は大切なものなんです。

 

メンバーが大切にしていることを知り、私自身もそれを尊重する。そうしなければ、私が大切にしてほしいことだって大切にしてはもらえません。

 

プライバシーに関わる話は、いきなり質問したって怖がられます。聞くだけで問題になることもあるでしょう。だから前提として、こういった話ができる信頼関係をつくる。そのためにはまず自己開示からして、少しずつ相手に心を開いてもらうんです。そういった積み重ねがあるからこそ、メンバーとの日々の何気ない会話でも「出身地や今住んでいる地域」「趣味や飼っているペット」「お子さんの名前、歳、好きなこと」といった話題が自然と出てくるのです。

 

最後に ―― たくさんのメンバーを持ってきましたが、実は、マネジメントの方法に男性も女性もあまり関係ないとも考えています。基本的に、手加減もしません。ただ、どちらかといえば女性の方が人の気持ちに敏感です。上司という以前に1人の人間として適切に配慮し、尊重する。「この人は信じられる」と思ってもらうこと、信頼関係を作ることが大事だと学びました。

 

 

編集後記

メンバーのマネジメントに悩んでいた当時、

部署も全く違う沼山さんに何度か相談していました。

 

「上司とメンバーの関係に問題がある時、その原因は往々にして上司にある」

 

最初に言われたその言葉を、思いもよらない言葉に感じたのは、当時の自分の未熟さゆえ。

そして、何が問題で、具体的にどうすべきかアドバイスをいただきました。

その通りに行動を変えることで、問題は改善していったのです。

 

今回のインタビューで改めて気づかされました。

当時悩んでいたことの原因は、やはり私自身にあったということ。

変化の起点は、上司がつくる。他人を変える前に、自分が変わる。

その姿を見たら、メンバーもきっと変わってくれる。そう信じること。

私が沼山さんから学んだ行動規範です。

 

[取材・文/藤田 浩]

 


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「やりたいと思うことに、とにかく手を挙げ続けてきました。チャンスは巡ってくるものじゃない。自分の手で生み出すものだと思うんです」

 

この言葉が、取材の後もずっと私の心の中に残っています。

 

やりたいと思うことに対して、臆せずに手を挙げ続けること。“変化”を積極的に選んでいくこと。彼女の芯の強さに自分も近づきたいーーそう強く思いました。

 

お話を伺ったのは、エン・ジャパンのWebマーケターを務めている 入社7年目の福島さん。『仕事をお願いしやすい』という声や『福島さんがいるとパッと周りが明るくなる』『常に前向き』など、上司や同僚からの信頼はとても厚く、生き生きと輝き続けています。

 

今でこそ、「Webマーケター」という肩書きで活躍している彼女ですが、もともとはWebや広告とは無縁、「営業」がキャリアのスタート。営業からプロモーション部への異動という前例の少ないキャリアを自ら開拓し、2017年には"社長賞”(*)を受賞。

 

成果を出し続けることができるのはなぜなのか?積極的にチャレンジし、成長機会を自らの手でつくっていく、彼女のスタンスが見えてきました。

 

*社長賞...全社員の中から四半期で最も高い成果を残した人に与えられる賞

 

■成長のチャンスは、身近なところに転がっている

今の福島さんしか知らない私にとって、営業時代について伺った内容はとても意外なものでした。

 

「営業の頃、クライアントやチームから必要とされている感覚はありました。ただ、会社の中で替えのきかない存在かといわれると、そうではなく…。胸を張って自分は会社にとって必ず必要な人材だと言えないことに悔しさも感じていました」

 

このままではいけない。もっと、仕事にコミットしたい。でもどう変えたらいいのか、なにがしたいのかもよく分からない。漠然と仕事に対する停滞感を抱えたまま、入社3年目を迎えます。

 

転機は、自ら手を挙げたことからはじまりました。

 

「私がいた営業部ではプロモーション部とタッグを組んで、業界紙とアライアンスを組んだり、転職希望者向けのイベントを開催したりといった取り組みをしていたんです。たまたま実行委員のメンバーを有志で募集していて、最初はほんとに純粋な好奇心から手を挙げたんですよね。営業数字を上げるだけではない仕事のおもしろさを感じられそうだなって。実際やってみたらすごく楽しくて。プロモーションの仕事をやってみたいと思ったんです」

 

■「やりたい」だけでなく、「どうすれば貢献できるか」を考え抜く

3年目も半ばに差し掛かった頃。プロモーション部の社内公募の発表がありました。

 

「率直にチャンスだと思いました。絶対に逃したくない。やりたいとすぐに応募しました。やったこともないこと。本当にできるのか、もちろん不安はありました。ただやりたいという気持ちだけは強くあったんです」

 

そして、チャンスを掴むために行動していきます。実践したことはシンプル。自分がどう貢献できるのか、これまでの経験や考え方を徹底的に掘り下げていくことでした。

 

「社内公募の要件を見て、どういった人材が求められているのか。考え方や経験など、自分のどういった部分が組織に貢献できるのかをとにかく考えていきました」

 

■求められているのは、仕事を自らつくっていくこと

念願叶って、手にしたプロモーション部への異動。しかし、異動して数週間後、上司から問われます。

 

「福島さん、社内公募の面接で言っていた "自分がやりたいこと" 、今やってる?」

 

その言葉で福島さんは気づきます。これまでいかに受け身で仕事をしてきたかということ、そして組織として何が求められているか知ろうとしなかったこと。

 

「ここでは、できること、やりたいことを発信して仕事をつくっていくことが求められている。こういった意識がないとポジションがなくなっていく、評価してもらうことはできないんだと気づきました」

 

上司からの言葉をきっかけに、行動に起こしていきます。

 

「仕事をつくるために、知識を増やさなきゃいけない。上司に読むべき本を聞き、とにかく片っ端から読んでいく。わからない専門用語があれば調べる。それでもわからなければ、チームの人たちに教えてもらう」

 

さらには、目の前の業務だけではなく「事業への貢献」というミッションからブレイクダウンして、やるべきことを探し、実行していきました。

 

変わらなくてはいけない、変わりたいと思いながら、簡単には変われない人は多い。福島さんはどうして自分を変え、すぐに行動に起こしていくことができたのでしょうか。

 

「みんなが高い意識で仕事に取り組んでいる中、私だけできない、と言うのは絶対に嫌だと思ったんです。それぞれが強みを持って価値を発揮している。私もその中で必要とされる存在になりたいと思いました」

■いつかのやりたいことのために、自分を磨き続ける

そしてインタビューの終盤、伺うことができたのが組織の中で求められる自分になるために、武器を磨き続けることでした。

 

「社内でなにか一つでも1番頼られる存在になりたい。ある種その強みが組織での自分の価値になっていくと思っています。たとえば、私は「クリエイティブ全般」を強みにしようとおもいました」

 

どんな強みを身につけていくのか。福島さんの場合は、”自分の好き”を極めていくこと。

 

「もともとコピーライターになりたいと思っていたこともあり、広告のコピーや表現をつくったりクリエイティブを考えるのが好きで。プロモーションの仕事は常に最新の情報や競合情報が目まぐるしく変化します。他社の広告バナーの事例を収集し分析したり、広告クリエイティブの勉強会に参加したり、常にインプットを欠かさないようにしていました。自分の好きなことを突き詰めたら武器になる。次第に、広告のバナーをつくるなら福島さんだと、上司に一番に名前を挙げてもらえるようになりました」

 

そして、強みを増やし続ける。そのためにも、どんどん新しいことに積極的にチャレンジしている福島さん。最近では、社内のマネジメント業務にも挑戦しています。

 

「やる前から、できるかどうかは考えません。とにかくチャレンジしてみて、足りない知識やスキルは補っていけばいい。そうすることで向き不向きも分かりますし、経験にもなりますよね。」

 

この姿勢の裏側には、福島さんの仕事への考えがありました。

 

「やりたいことに、いつ出会うかわかりません。それは明日かもしれないし、何十年後かもしれない。ただ、そのときに力がなくてできないのは悔しいですよね。だからこそ、どんなことでも興味を持ってやってみる。好きなこと、面白そうなことはとりあえず勉強してみる。頭で考えすぎるよりも、やってみてから考えていったほうが経験は増えていくし、チカラになっていくと思っています」

 

インタビューの中で、とても印象的だったのが仕事について語る福島さんの笑顔。その笑顔の根源には、自ら行動し、切り拓いていったからこそ得られた仕事のおもしろさがあるのかもしれません。

 

[取材・文/越智 良知]

 

 


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こんにちは、WOMenらぼ編集部の杉田です。

 

人材紹介サービス部門(「エン エージェント」)のコピーライターとして入社して、3年目。目の前の仕事に全力を注いできましたが、年次が上がるにつれて、今後のキャリアについて考えることが増えました。

もちろん、マネジメントへの挑戦を考えることもあります。でもその一方で、「管理職って大変そう」「自分にできるのだろうか」というのも正直な気持ちです。

 

もしかしたら、私と同じようにマネジメントに対して「人の面倒を見てあげられるか不安」「挑戦するのには勇気がいる」と感じる方は、他にもたくさんいるのかもしれない。そこで今回はマネージャーとして活躍する相川さんにお話を伺ってみました。

 

 

「メンバーとして営業をしていた頃、毎月の目標はもちろん達成していたし、プレイヤーとして評価もいただいていました。でも同時に少し停滞感も感じていて。今思うと、自分で自分の成長をとめていたのかもしれません」

 

そう語ってくれたのは、入社8年目を迎えた相川真里和。人材紹介サービス部門(「エン エージェント」)でマネージャーを務める人物です。

「でも、避け続けてきたマネジメントにいざ足を踏み入れてみたら、どんどん視野が広がった。自分で自分に限界を作っていただけだったのかもしれないなぁ、と今では思うんです」

 

相川のキャリアを通じて、“停滞感を突破する方法” を探ります。

 

プレイヤー志向。「マネジメント」という選択が頭になかった

 

いわゆる “売れっ子営業” だった彼女。成果を出し、お客様企業に喜んでもらうことにやりがいを感じていた相川は、根っからのプレイヤー志向でした。

「営業の仕事は好きでした。お客さんも好き。不景気や部署異動を経験して、ある程度できるという自信もあった。でも、一種 “飽き” を感じるようになっていたのも事実です」

 

当時、入社2年目。物足りなさを感じ、刺激を外に求めて真剣に転職を考えた時期もあったそうです。

「でも結局現場が好きだったので “管理職になる、マネジメントに挑戦する” という選択肢はありませんでした」

そんな相川に、ついにリーダーの打診がされます。入社5年目、事業部の拡大に伴ないマネジメント層が必要になったのです。

「正直な所、最初は少し迷っていました」

しかし、リーダーになったことで、新しい仕事の面白さを知ることになります。

 

初めて持つチーム、ぶつかった壁


「マネジメントもなんとかなるだろう、って最初は思っていたんです。今まで、自分なりに工夫することで乗り越えてこられたから」。

リーダーとなりぶつかった壁。それが、人に教えることの難しさでした。

「いま自分が普通にできることも、メンバーにとっては難しかったり、進め方がわからなかったりする。過去に私もつまずいた部分だったりするから、アドバイスや指示はできるんです。でも、なかなかすぐに理解してもらえるわけではない。伝わらなくてはじめは悩みました」

しかし同時に、自分自身の伸びしろを感じるきっかけになったともいいます。



マネジメントとは何か、自分なりに考えた

 


「今までお世話になった上司とのやり取りを振り返りました。そうしたら私、人に管理されたり指示されたりするのが嫌だったと思い出して。きっとメンバーだって、管理されたいわけじゃない」

そこから、考えはじめます。

「私が指示するのではなく、メンバー一人ひとりが自分で目標を決められれば、自主的に行動できるようになるはず」

そこで彼女は、メンバーを知ることからはじめました。

「一人ひとりと話して“今後、どうしていきたい?” と問いました。仕事でもそれ以外のことでもなんでもいい、会社の中でどうこうというより、これからどう生きていきたいか、という部分まで聞いていきました」

その中で印象的だったのが、新卒入社のある女性メンバー。

「なりたい姿を聞いても、なかなか思い浮かばない。彼女も、過去の私と同じように、仕事に飽きを感じている頃でした。だから、新しいミッションを任せてみたんです。それが、チームリーダーの仕事。後輩に仕事を教えたり、メンバー全員で目標に向かえるよう旗振りをしてもらったり。自分の成果だけ見ていた頃と比べると、きっと最初は大変だったはずです」

しかし彼女の行動がメンバーの変化につながり、チームの成果となりました。半年で事業部の「チーム賞」を受賞するまでに、全員が成長したのです。

そうして次第に、相川なりのマネジメントの考え方も出来上がっていきます。

マネジメントって、管理することが目的じゃない。メンバーと一緒になって個人や組織の目標・理想を考えたり、叶えたりしていくのが役目。そのために最大限コミットするだけ。そう気づいたら楽しく思えてきたんです」

 

 

新しいことに挑戦して得た、仕事の面白さ

 

 

メンバーからリーダー、そしてマネージャーと役割が変わる中で、いくつも発見があったといいます。

時には、今までやったことがないことに飛び込んで視野を広げることも大事。それに、飽きや停滞感は自分次第で変えられる。そう気づけたのは大きかったです」

続けて、こう語ってくれました。

「マネジメントの経験って武器になるものだし、自分のキャリアを考えてもやった方がいい、そんな風に思うようになりました。もし昔の私のように悩んでいる人がいたら、一回経験してみればいいよと伝えたい。合うか合わないか考えるのは、やってみてからでも遅くないですし」

そして取材の最後、こんな話を聞くことができました。

「今まで自分の成果しか興味がなかったんですが、最近はメンバーの成長を見たり、目標を叶えて喜んでいる姿を見たりするのが一番嬉しい。それになんだか最近、自分が見たメンバーが私に似てきたんですよね。私がかつて言ったことを、後輩に話していたりする。“伝わってるな” と感じると、やってきて良かったなぁって思います」

プレイヤー志向だった相川が、マネジメントを経て得たもの ―― それは次の成長と、仕事を楽しむ術だったのかもしれません。

 


編集後記

 

インタビューでは、相川さんの「芯の強さ」に触れることができたように思います。相川さんはこれまで、女性の上司の下についたことがなかったそうです。つまり、お手本がない中での管理職へのチャレンジ。

それでも相川さんは、「出来上がったロールモデルには、特に興味がない。前例がないなら自分で作ればいいと思っています」と力強く語ってくださいました。

「かっこいい…。相川さんの部下になりたい」。そんな本来の趣旨とズレた思いを抱くとともに、「自分から行動を起こしていこう」「マネジメントにもチャレンジしてみよう」と、勇気をもらえた取材でした。ありがとうございました!

[取材・文/杉田 洋平]


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こんにちは、WOMenらぼ編集部の藤本です。
 
エン・ジャパンに入社して3年目。仕事にも少しずつ慣れてきた一方で、ちょっとした焦りを覚えることがあります。

このまま今の仕事を続けていて、どこでも活躍できる人として成長できるのだろうか、ということ。そんな漠然とした不安を抱きはじめた頃、周りを見渡して目に留まったのが、私の上司、大友さんの存在です。

彼女はコピーライターとしてキャリアをスタートし、入社8年目にはマネージャーとしてメンバーの活躍を支援。そして、入社11年目に制作ディレクターへと職種を転換。現在は関東拠点の求人広告の制作部隊を束ねるマネージャーを務めています。

社内外からは”名指して”仕事の依頼が舞い込んでくる大友さん。職種が変わっても、成果を出し続ける彼女の姿に、私は憧れを抱いていました。

彼女の「強さ」の源を知りたい。私も少しでも近づきたい。

そう思い立って、お話を伺う機会をいただきました。



■「最低限の仕事ができる」止まりの新人時代
 

マネージャーとして目覚しい活躍をしている大友さん。しかし、入社した1~3年目の頃、目立った実績を出せずに悩んでいた時期がありました。

 


「もともと飲み込みが早いタイプで、入社当初から同期の中では早く独り立ちして仕事をこなすことができていたんです。当時は、『最低限のことがしっかりできる』というのが私の強みだったんですよね。ただ、誰しも年次を重ねていくなかで最低限のことはできるようになる。いつのまにか同期は社内で表彰される存在になっていて、私は全然受賞できませんでした」

 


実績を出せない焦り。同時に、仕事の「慣れ」から生まれる停滞感があったといいます。

 


「求人原稿は書けるけど、どの案件も変わり映えしない同じ内容になってしまって。いま考えると、広告に対する知識不足や見識の狭さが原因なんですけど、当時はどうしたらいいのか分かりませんでした。仕事の質を上げられてない自分がすごく情けなかったし、変わらなきゃいけないなって思っていました」

 

 

■ 「肩書き」を取っ払えば、もっと価値を発揮できる

 

大友さんに転機が訪れたのは、入社4年目の夏。本社・東京から、横浜の拠点への異動です。本社と比べて小規模の拠点。部署の垣根を越えて連携し、柔軟に対応していくことが求められます。

 


「異動前、本社にいたとき、『コピーライター』は社内にいて広告を書くことが仕事だと思っていました。『営業』、『コピーライター』、『ディレクター』と、それぞれ役割も明確に決まっていて、正直営業さんやディレクターさんがどんな仕事をしているのか、頭で分かっているようで、全然理解していなかったんですよね。コピーライターは、「待ち」のスタイルの仕事だとばかり思い込んでいました。


でも、拠点ではすぐ近くに営業やディレクターがいて、それぞれが日々どんな仕事をしているのかがよく見えた。職種関係なく、お客さんのために何ができるかを相談しあったり、自分の意見を伝えたりする機会も多い環境でした」

 


そんな中、彼女が見出したのは、「肩書きにとらわれない」ことの価値。

 


「良い原稿をつくるためにできることは、『書く』以外にもたくさんある。そう気づけたことはとても大きかったですね。ルーキーの営業に泣きつかれて、商談に一緒に同行することもありましたし、実際に採用活動に困っているお客さんとお話して、求人広告について知見を伝えることで感謝されたこともありました。


そうしたら見えてきたのは、『書く』ことがコピーライターの目的ではなくて、本当に大事なのは企業の課題解決に貢献すること。どうやったら採用活動を成功させられるかを、職種の垣根を越えて考えていく。コピーライターが価値を発揮できる場所ってこんなにもたくさんあるんだと、身をもって感じました」
 

 

「コピーライター」という肩書に捕われることなく、「自分にできること」を軸に、どんな仕事にもチャレンジしていった大友さん。その成果は社内広告賞の受賞、そして社内外から「大友さんにお願いしたい」と指名で仕事の依頼が集まるようになっていきました。



■「職種」や「肩書き」はなんでもいい


そして、入社11年目を迎えた今年の春。大友さんは、コピーライターからディレクターへと職種を転換。異なる職種へのチャレンジに、不安はなかったのでしょうか?


「10年間同じ組織に所属していたので、異なる組織に移ることには不安がありました。ただ、『企業の課題解決』という観点で見れば、仕事の目的はどの職種でも大差ないと思ったんです。コピーライターもディレクターも一緒。それに、肩書きを超えて生み出せる価値があることを拠点での仕事を通して実感していたし、これまで培ったコピーライターとしての経験を生かしてディレクターに教えられることもきっとあるはず。決断に迷いはなかったです」


企業の課題解決に貢献するというミッションは、メンバーにも受け継がれている。


「どんな仕事であっても、『課題解決』につながっていると思っています。なにが課題なのか、その要因はなにか?そのスキルを身に着けていくことが、どこの会社であっても活躍できる人になっていくはず」


最後に伺えたのは、今後の目標について。


「”自分のなりたい姿”に近づいていくメンバーを増やしたいです。マネージャーとして、そのためのステップを細分化して、着実に進んでいけるよういろんなチャレンジの機会をつくりたいですね。ディレクターが原稿を書いてみたり、コピーライターが取材に行ってみたりしてもいい。ときには、売り上げをつくるために営業にチャレンジすることだって、自分のキャリアにつながるかもしれない。

 

組織のみんなが『やってみたいこと』にチャレンジできる環境を整えていきたいですね。そして何より、自分で幅を決めるのではなく、いろんな仕事に挑戦して自分の可能性を広げていってほしい。会社とか職種にこだわらず、「個人の名前で勝負できる」メンバーを増やしていきたいです」

 



編集後記

パワフルな笑顔で私たちと接してくれる大友さん。ちょっとした悩み事はもちろん、夢や目標にも真摯に向き合ってくれる、尊敬する上司です。
 
大友さんのお話をお伺いして、「成長したい!」と思いながらも、最低限の仕事をこなすだけで満足していた自分に気づきました。
 
インタビュー中、大友さんはこのようにおっしゃっていたのがとても印象的でした。
 
「ただ行動するだけだと成長実感もないし、仕事がイヤになってしまう。だから、自分がいま何をどれくらいできるのかを把握して、自分がなりたい姿を実現するためには、何をしたらできるのか、ワンステップずつ決めることが大事。それができたかできないかを見極めて、着実に進んでいこう。闇雲に焦っても意味ないからね!」

夢はある。でもただ目の前のタスクをこなすだけだから、結果的に成長実感が得られず、焦ってしまう人もいる。そんな中で、枠をこえて「自分にできること」に挑戦できるのが大友さんの「強さ」の源だと思いました。
 
[取材・文 藤本 稀恵]


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若さやかわいさだけを武器にしていると、27歳くらいで賞味期限が切れるわよ

 

ズバリそう答えるのは、女性活躍推進の講演・ワークショップなどを多数手がけるプロノバ代表の岡島悦子さん。エン・ジャパンの女性社員向け講演会に参加していた当時入社2年目の私は、核心を突く言葉にハッとすると同時に、「早い段階ではっきり言ってもらえて良かった」と心底思いました。

 

 

いずれ出産を望むならば、勝負はそれまでに決まると思ったほうが良い。”また戻ってきてほしい”と思われる人材になっているかどうかが重要だから。そのために必要なのは、会社や上司との信頼貯金を積み重ねること

 

 

この視点を得てから、「信頼貯金」を意識して仕事をしてきたつもりですが、まだまだだな...と思うこともしばしば。


でも、私の周りには、まさにこれを体現している女性社員がいます。


入社6年目、27歳の仲野。「賞味期限切れ」とは程遠い、活躍中のエース営業。2013年に入社し、派遣会社を支援する部署で「大手派遣会社」の支援を担うチームリーダーを任されています。

 

<Profile>2013年入社、新卒事業部へ配属。2013年度4Qに、入社1年未満の活躍社員に贈られる「新人賞」を受賞。新卒事業の撤退とともに派遣会社の支援を行う部署へ異動。約1年間中小企業の担当をした後、大手企業を担当するグループへ異動。2017年度4Q、全社員の中からシンボリックな成果を出した社員が選出される「社長賞」を受賞。

 

■若さだけでは、社長の役には立てない


―仲野さんはずっと、私にとって「活躍している憧れの先輩」という印象でした。やっぱり1年目の頃から優秀だったんですか?

 

いえいえ、全然そんなことはありませんでした。むしろ全く自信がなくて。入社したとき、「自分は劣っている」って思ったんです。同期たちは皆、積極的に発言したり、教養があったりして、すごく優秀に見えた。

私はスポーツ推薦で大学に入っているから、勉強が全然できなくて。下のクラスの下の評価でなんとか単位をもらう、みたいなレベル。スタート地点が違いすぎるから、人以上に努力をしないと「普通」の土台に上がれない。そう思って、自分が頑張ればできることは全部やろう、と心に決めてやってきました。

 



-具体的にはどんなことを?



日経新聞や社長のブログは毎日必ずチェックしていました。インプットした情報はノートに貼って、そこに自分の意見をまとめていく。ただインプットするだけじゃなくて、「で、何が言いたいの?」を必ずアウトプットするようにしていました。このノートは商談にも持っていって、「他社ではこういう取り組みをしたら効果が出たそうですよ」と社長に伝えて、実際の営業トークに活かしていました。

当時は新卒採用のコンサルティングをする部署にいたから、社長商談が多かったんです。自分の若さなんて、クライアントにとっては何の価値もない。「こんな新人が社長に何を提供できるんだろう?」と怖くて仕方がなかった。基本的に自分に自信がないから、何かしらの事例や、信憑性のある話だったら信頼してもらえるんじゃないか。そう考えて、世の中の社長って何に悩んでいるんだろう?どんな情報があれば役に立てるんだろう?とひたすら知恵を絞ろうと決めていました。

 

■「仲野さんみたいな新人を採用したい」

 

 


-自信がないからこそ、コツコツ努力していたんですね。その努力が実ったと感じたのはどのようなときですか?


「仲野さんみたいに一生懸命考えてくれる新人って、どうやったら採用できるの?」って言ってもらえたときです。1年目の3月、最後に発注をくれた社長からの一言でした。頑張ってきたことが評価してもらえたんだと実感できて、もう本当にうれしかったですね。

実はその頃、新卒事業の撤退が決まっていました。数ヶ月後にはなくなると分かっている商品でどう価値を提供するのか、ひたすら考え続ける日々でした。



-なくなる商品を売るって、とても難しいことですよね。どんな風に考え、行動したのでしょうか。


商品を売るんじゃなくて、お客さんの課題解決をすればいいんだ、と考えたんです。「この商品を使うこと」ではなく、「新卒採用をすること」がクライアントにとっていかに良い影響をもたらすか、という提案をしました。

最後に発注をくれた社長は、元々新卒採用をやっていなかったのですが、私の提案を受けて始めてくれました。たとえ商品がなくなるとしても、採用ターゲットの設定の仕方や選考方法などのノウハウは伝えられる。残せる価値を提供することで、発注いただくことができたんです。

結果的に事業部内で1番の成績を残し、新人賞(*)を受賞しました。

*…入社1年未満で、シンボリックな活躍をした社員に贈られる賞。

 

■"変われない自分"でいたくない


自分に自信がない。社長との商談は怖い。でも、その怖さから逃げずに向き合って地道なインプットとアウトプットを続けた仲野。そんな努力が、成果や信頼に繋がっていきました。

新人時代に培った「コツコツ取り組む姿勢」は、その後のキャリアにおいても力を発揮することになります。

 

 


―仲野さんは、あらゆることにマニアックですよね。たとえば、”応募が集まりやすい原稿の書き方”とか。

 

そうですね。原稿の書き方はすごく研究しました。

大手の派遣会社は、数百件、数千件という単位で求人情報を掲載しています。その原稿一つひとつをどれだけ適切な形で届けられるか。そこにこだわることで、より多くのユーザーが、希望にかなう仕事と出会うことができる。そう気づいたのがきっかけでした。



―原稿一つひとつにこだわる。具体的に、どのように取り組んだのでしょう?


ユーザーを知ること、寄り添うことを大切にしました。

たとえば、未経験の仕事にチャレンジしようとしている人ってすごく不安だと思うんです。いくら求人に「未経験OK」と書かれていても、本当にそうなのかな?自分には難しいのではないか?と思い、応募をためらってしまう。そんなユーザーの背中を押すような原稿が書けないか。どういう言葉で伝えたら、チャレンジしてみようと思ってもらえるのか。それをひたすら考えました。

ユーザーの気持ちを知るために、社内の派遣社員の方に原稿を見てもらい、細かい言葉選びについてアドバイスをもらったり。社外の人と会ったときには、仕事について詳しく教えてもらって職種理解を深めたり。

そうやって得た情報を、求人原稿に活かす。その積み重ねで、適切な形でお仕事を届けられるようになり、派遣会社からの評価も上がっていきました。


-どうしてそんなに努力し続けられるんですか?


基本的に、やっぱり怖いんです。ずっと同じ環境で仕事ができる世の中ではないと思っていて。環境が変化したときに、適応できないことが一番怖い。

適応できる自分でいるためには、今の環境で全力で頑張ること。そして、身につけた考え方やスキルを別の環境でも発揮できるように、その都度ないがしろにしないで整理しておくことが大事だと思っているんです。だから、一瞬一瞬を頑張る癖を、頑張ってつけている、という感じですね。



編集後記

いつも全力で、仕事に真摯に向き合っている仲野さん。社内外からの信頼は厚く、個人的にも尊敬している先輩です。

今回のインタビューを通じて、根底には「怖さ」「自信のなさ」があったということを初めて知りました。自信がないと、理由をつくって逃げてしまう人もいる。でも、逃げずに真正面から取り組むことができるのが、仲野さんの強みなのだろうなと感じました。

最後に、インタビュー後に仲野さんからもらったメールをご紹介します。

「臆病な性格は変えられないけれど、”怖いからできない”じゃなくて、”怖いけど、努力したらできるかもしれない。やってみたい”と思える人になれたらカッコイイし、もっと人生が充実するだろうなと思って取り組んでいます。自分で自分の可能性を閉ざすのは、もったいないから」

 

[取材・文 塩冶 恵子]