今年のMLBレギュラーシーズンは、最終戦の162試合目にしてア・リーグ、ナ・リーグともに劇的な展開が繰り広げられました。
まずはナ・リーグ。カーディナルズがアストロズをねじ伏せて早々に少なくともタイ・ブレークへの進出を決定。
対するブレーブスは、NL東地区の優勝を果たしたフィリーズを相手に先発のティム・ハドソンがきっちり仕事をして1点リードで9回へ。ところが、ルーキー守護神のキンブレルが大乱調で同点に追いつかれ、延長戦に突入。
結局、延長13回、シーズン途中にアストロズから獲得したハンター・ペンスの勝ち越しタイムリーでフィリーズが勝利。
この結果、カーディナルズがプレーオフ進出を決めました。
さらに劇的だったのが、ア・リーグ。
まずは、ボストンが5回の段階で、オリオールズに勝ち越し。これに対し、レイズはエースのプライスが打ち込まれ、同じく5回で0-7とヤンキースにリードを許します。
この段階で、誰もが最低でも両チームの敗戦によるタイブレーク、おそらくレッドソックスのプレーオフ進出を確信したはずです。
ところが、ドラマは8回に起こります。レイズが8回裏に反撃ののろしを上げ、一挙6点を奪い、1点差に迫ります。しかしながら、すでに地区優勝を決めているヤンキースはプレーオフを見据え、勝ちパターンで使う救援陣を温存。その結果、9回にさらに1点を失い、延長戦に突入。一方のレッドソックスは満を持してマウンドに送り込んだ守護神パペルボンが、まさかの2失点でオリオールズに逆転負け。
結局、ヤンキースがプレーオフを見据えて、主力の救援陣を温存したこともあり、レイズが延長12回裏にロンゴリアのサヨナラ勝ち越しホームランで劇的勝利&プレーオフ進出を決めました。
これを受け、9月からの不振の責任を取る形で、レッドソックスのフランコーナ監督が退任を表明。MLB屈指の人気球団であるソックスのワールドシリーズ制覇を2回達成した監督の退任だけに、米国では大きなニュースとして取り上げられています。
おそらく、他球団からのオファーがあるでしょうが、まずはお疲れ様でしたと言いたいです。
写真は、1回目のワールドシリーズ制覇を果たした後に出したリクエストに対する返信です。