先日、新しいWiFiルーターを購入した。メーカーはNECでATERMのwx-5400HPである。
 わたしはかなり以前からATERMのWiFiルーターを使用しており、WiMaxの5GポータブルルーターもNECのX11である。UQのWiMaxルーターはNECかサムスンの端末が選べるが、5Gが開始された直後はサムスンしかなく、それはさすがに選べなかったのでNECがルーターを供給するまで待った。誰も懐に自動発火装置を入れたくは無いだろう。
 なぜにATERMを利用しているかというと稼働が安定していることと、設定画面がスクリーンリーダーでも普通に使用できるからである。以前はbuffaloのルーターを使用していたが、途中で設定画面が妙にこりはじめ、スクリーンリーダーではうまく対応できずに設定に苦労したことがあった。
 丁度その時にWiMaxのルーターをファーウエイからNECに切り換えた。すると設定画面が判りやすかったことからパソコン側のルーターもそれに合わせたのである。
 WiMaxの端末は歴代、NECと海外製のメーカーから選べるようになっているようだ。ファーウエイはちょっとクセがあったのを覚えている。
 wx-5400hpも特に苦労すること無く設定を終えて、あとは以前の本体とLANケーブル、電源コネクターを入れ替えるだけだ。ATERMシリーズはAC電源が共通化されているらしく、古いコネクターをそのまま使用できる。
 buffaloの製品は場合によると、一つでも世代が変わるとACアダプターが異なるために共用では使用できなかったりする。最近の流行りではUSB Type-Cの電源供給モードが使えれば良いのだが、ACアダプターだけでも以前のものが使えるのはありがたい。
 装置を取り替えてインターネット接続が安定すると、ずっと以前から稼働していましたけど、何か? と言わんばかりに普通に動作している。あとはこのまま動作状態を見守るだけである。
 5400hpに切り換えた要員はIOT機器が増えたために接続数が増えていること、特にWiFiでの接続が増えている。スイッチボット関係の装置はWiFiで接続するのだが、2.4GHzでしか接続できないのが少々何点である。そのために多数の装置を接続しても稼働が安定しているためだ。
 あと外部から部屋のルーター動作モードなどを監視する機能がついている。透析の最中や、今後入院したりするときに自失のルーターを再起動することができるようになる。
 改めて現在ルーターに接続されている子機の台数は25台程度。ホームオートメーション関係の機器を追加するようになって、接続数がぐっと増えた感じである。
 それにWiFiに対応した家電も増えたように思える。今後はWiFi接続は基本機能になるのだろうか。わたしとしては音声ガイダンスがほしいところだが、スマートホン連携ができるのであればそれでも構わない。
 今の所スマートホン連携してほしいのは電子レンジと洗濯機くらいのものである。洗濯機はよほどのことが無い限り、電源投入と全自動洗濯ボタンしか押していないが、電子レンジと今後電子オーブンレンジに切り換えた時、スマートホン連携でいろいろな機能が選択出来れば便利になると思う。

 500hpの設定画面はATERMシリーズでほぼ共通であり、スクリーンリーダーでもきちんと対応できている。
 以前の装置に比べて機能が簡略化されており、接続先ブロバイダーは基本的に一カ所に限られている。確かに複数ブロバイダーに登録している人が少なくなっているのだろう。
 移行の時に注意するのはDHCPのリリースIPアドレス、IP固定とする機器の登録、ポートマッピングの設定と、SSIDとパスフレーズを以前のものと同一にする。これで装置の差し替えだけでうまく稼働できている。
 かなり設定は簡単になっていると思うのだが、それでも流行りにのって自宅にWiFiルーター環境を新設する場合、一般の方ではそれなりに苦労されるのかもしれない。
 ルーターの箱の中には簡易セットアップズと操作説明書の他に、自宅訪問で機器の設定を行うサービス案内も含まれていた。新規設定の他にもトラブル対応なども行っているようであり、料金はそこそこである。
 WiFiルーターが稼働できないからと言ってメーカーのカスタマー窓口に電話されても困るのだろう。LANというのは環境であるため、接続できない要員は多紀に渡る。ほぼ完成品のルーターがそれに関与するとしたら、設定項目の誤りだが、簡単になったと言え設定しなければならない項目はそれなりにあるわけだ。
 また機器の相性もあるし、WiFiだったら電波はどこまで届くのかという問題もある。なるほど設定代行業者が増えるのも判るというものだ。

 ところで、パソコン側からWiFiに接続してみようと思い、コントロールパネルから近所のアクセスポイントを調べて見たら、SSIDにATERMで始まるものがやたら多かった。
 それとbuffaloの文字から始まるSSIDもそれなりにある。
 これらはWiFiルーターで用意しているSSIDの初期値なのだが、それを変更せずにそのまま使っているということだろう。これは購入後にIDが被らないように装置の固有情報から付けられているために覚えづらい名前のハズだ。
 するとパスフレーズも初期設定値のままなのかもしれない。最近のルーターでは簡単接続モードがあり、ルーターのボタン一つで子機の登録ができるため、SSIDの複雑さはあまり関係無いのかもしれない。
 これだけ初期値の名前が並ぶと、自分で判りやすい名前を付けている、わたしのルーターのSSIDだけが目立っているように思える。パスフレーズはそれなりに複雑なので良いが、それでも気を付ける必要がある。
 ところで、装置の設定を行う場合はWEBから設定画面を開くのだが、そこにも管理者用のパスワードが必要になる。ATERMの場合は本体底面にラベルが貼ってあり、そこに管理者パスワードの初期値が書かれている。
 この初期値、もしかして機種が同じであれば管理者パスワードも同じなのではないだろうか。だって英数文字8文字だし、個々の装置に合わせてきちんと変化しているのか少々不安である。
 なのでWiFiルーターを新規に購入される方に忠告だが、管理者パスワードだけは最初のログイン後に必ず変更するようにしましょう。あなたの安全のためです。
 管理者パスワードを忘れたら工場出荷状態に戻せば良いだけである。そうしたら初期値のパスワードにもどるから、設定をやり直したら良い。
 工場出荷時に戻すことを考えて、ある程度の設定を終えたら設定値は保存するようにしよう。どのメーカーも現在の設定値を保存する機能と、保存された設定値を取り込む機能はあるはずだ。
 ちょっと面倒かもしれないが、この面倒をかけておくだけでのちのち苦労せずにすむのだから。
 しかし、本当にこの周囲ではWiFiの電波が飛び交っている。カズレーサーさんみたいに電波が見えなくて良かったと思うわたしだった。

 次回は、何やらお騒がせな都知事選挙について考えたい。