何でも能登大地震の被災者が増えているのは、増税メガネこと岸田総理の責任であると言う論が出ているようである。
 どうやら艦艇に居座って、形ばかりの作業着を身に付けているが、結局まともな被災者対策も行わずに放置しているとのことだ。
 まず一言。いくら増税メガネが無能だとしても、ここまで言われるとはさすがに言い掛かりになるかもしれない。まず被災地に赴かないのは政府与党・野党での統一した見解であり、山本太郎はイレギュラーであるわけだ。
 松葉杖をつくような状態で、乗用車で現地に入って被災者向けの非常食を食べることは、自らの信者に向けてのパフォーマンスでしかない。そもそも石川県としては、交通網の問題から外部からの養成で遠慮してほしいと言われているのだ。
 それに野党と言え政党の責任者が現地を訪れるとなると、迎える側としてもある程度の警護を考えなければならないだろう。安部元総理の一見もあるのだ。野放図にはできないし、それこそ自衛隊の邪魔にしかならない。
 その点、岸田総理は一応艦艇にいて、それなりに働いていたり、働いていなくても野暮なことを言って現地の方々の邪魔をしていないだけ良いと思える。何もできない人は、あえて何もしないのが最良なのである。
 ちょっと怖いのが、飼い主である財務省の思惑で、また増税ができるとか思って居ることでは無いだろうか。現地の復興のために国税を投じるのは良いと思うが、それにかこつけて余計な税金まで巻き上げるとしたら問題である。
 それにしても、全ての元凶を現在の責任者に押しつける傾向は、大韓民国、以下Kの民衆の意見によく似ていると思う。
 マスコミでは散々持ち上げられ、2023年の紅白歌合戦では、韓流歌手が登場する度に視聴率が下がっているKであるが、個人のGDPではKの方が上になった、日本は衰退したとか言われるが、経済的にはかなり逼迫した状態にある。
 その責任はどこにあるかと国民に問うと、現在の大統領である尹錫悦が悪いと言う意見が多い。ただ、わたしを含めて日本の方々が冷静に見て居ると、歴代大統領が全部悪いように見えるし、一番の元凶は前大統領の文在寅ではないかと思える。
 ところがKでは反日批判を大々的に行って居た文在寅の人気が未だに高いようで、このままだとわりにライトサイドに動いて居る尹錫悦がロウソクデモで引き下ろされるかもしれない。
 まさしく、情緒が優先する素晴らしき放置法治国家である。
 岸田総理もどういうわけか国民が反発するようなことを率先して行って居るように見えるため、結局全ての災いは奴が悪いと思われるのだろう。もし、総理の中に真に国家のためを思う何らかの強い信念があるとしたら、それは以後の歴史が証明することになるが、今の所では今年も佐賀率図蹴る支持率と、砕けない鋼鉄のポジティブシンキングで二期も継続するつもりかもしれない。
 まるで火浦功氏の短編「お前が悪い」の主人公のようである。
 この主人公は、ある非突然、周りからいろいろと起こる事件について、お前が悪いと批判を浴びる。
 それは仕事上のミスだったりと最初は関係ありそうなものだったが、最後にはニホンオオカミが絶滅したのは主人公のせいとか、もう全然関係無いことまで主人公のせいとなり、結局世界中の人々から責任を問われ逃亡することになる。
 結末については書かないので、適当に文庫本でも見つけて読んでほしい。そもそも、あれだけ作品を書かないのに生活できるのであろうか火浦先生。せめてガルディーンは終わらせようよ。

 確かに何か悪いことが起きたときに、責任をどこかに求めたいと思うのは自然ではないか。
 特に自分が関係する不幸について、原因をどこかに求めたいと思うのは、少しでも辛い現実から逃げたい欲求なのだろうと思う。
 ただ、他人に責任をなすりつけても、不幸の元凶は収まらない。実は心は安定できたとしても、現状は変わっていないために次の不幸はすぐに押し寄せるわけである。
 例えばわたしの目が見えなくなったのは、わたしの糖尿病が原因であり、その糖尿病になった原因はわたしの暴飲暴食にあるわけだ。
 ここで治療を正しく行わなかった医師が悪いと思う人と、それは自己責任で明らかに自分が悪いと思う人に分けられると思う。
 確実な医療ミスで病状が悪化したのであれば、治療に携わった医師たちに責任を問うこともできるが、わたしの場合は100パーセント自己責任だと思っている。なので攻めるのは自分自身であり、その愚かさを判って居るつもりだ。
 そもそも他人に責任を押しつけても視力が戻るわけでも無い。訴訟で勝利してかなりの額の慰謝料が入れば、将来的に網膜症で失明した場合でも復帰できる手術を受けられるかもしれないが、現状では不可能である。
 ここは見えなくなった状態は自己責任と認め、あとは自分の身体と相談して少しはまともに生きていこうと思うわけである。
 前向きと言えばそうかもしれないが、過去はどんなに思い返してみてもそれを変更することはできないが、未来は今の状態でもある程度は思うとおりに作り上げることができる。
 また他人に責任を押しつけなくなると、敵をそんなに作る事もなくなる。
 見えなくなってわたしは周りに支えられて生きていることを自覚するようになった。それは日本人でよかったと思うことであり、あえて外国に移動して生活しようとは思わないのである。
 ともかく、今の政府に思うことは、被害者救済をしっかりと行っていただくことで、現場で働いていらっしゃる関係者の足を引っ張らないようにお願いしたい。
 現地では募金詐欺のようなことも起きているというので、それもしっかりと取り締まってほしいものである。
 増税メガネがどうしても現地に行きたいとほざいたら、とりあえずは取り押さえて頂ければ良いカナ程度で金は出すが口は出さない正しいパトロン生活を送ってほしいものである。

 次回は、オリジナル家具を作るについて考える。