ソメイヨシノ開花は記録続出&予想結果(序盤戦)
佐藤大介です。
西日本では開花のピークを迎え、高知では開花から11日目にして満開を迎えました。この後は関東にさくら開花前線が移ってきます。
(22日追記:関東でも、東京、横浜が先陣を切って桜が開花しました。)
今回はここまでの開花状況のまとめと、今までのウェザーマップの開花予想日の検証をしてみました。
●記録ラッシュ(22日加筆・訂正)
22日現在、全国のソメイヨシノの標本木の内、開花したのは24ヶ所。そのほとんどが記録的な早さです。
オリンピックなら24地点のうち、20地点がメダル、佐賀、東京、横浜以外の21地点は全て入賞です。
★観測史上1位
高知(3/10) 、松山(3/14)、神戸(3/20)、奈良(3/20)
※高知の3/10はソメイヨシノ日本最早記録
★観測史上2位
福岡(3/14)、熊本(3/16)、静岡(3/17)、大分(3/17)、宮崎(3/17)、和歌山(3/18)、京都(3/19)、広島(3/20) 、高松(3/20)、大阪(3/21)、松江(3/22)
★観測史上3位
名古屋(3/18) 、長崎(3/18)、甲府(3/20)、下関(3/20)、岡山(3/22)
★観測史上5位
岐阜(3/20)
※22日現在。地点別記録。タイ記録含む。
1月25日第一回の予想の段階で平年より早くなると分かってはいたものの、予想以上の早さでした。
これは全体的な暖冬傾向に加え、2月中旬の西日本の高温、2月下旬から3月初めにかけて、全国的にかなりの高温だったということが、もたらした結果です。
●開花予想日の変遷
3月21日までの開花日予想のブレ(予想日と3/21時点の予想とのズレ日数の全国平均)を見てみると、
1/25→3/21 4.07日
2/15→3/21 3.25日
3/1→3/21 1.45日
と、ブレは開花日が近づくにつれて少なくなっています。
高温傾向のはっきりした3月1日時点で予想日は一気に早まり、以降は前後1日から2日程度の調整はあるものの、ほとんど予想は変化していません。
ちなみに、、、
2月に入ってからは、平年よりも寒い日もあり、3月1日時点の予想で、「今年の冬は寒かったし、2月に入ってしばらくは寒かった。本当にこんなに早く咲くの?」と色々な方から聞かれました。
結果はコンピューターの予想通り早めの開花で、これは今季は寒暖の差が激しく、休眠打破も順調に起こり、全体的には暖冬であったということを裏付ける結果となりました。
コンピューターも植物も、人間の経験や感覚よりも、よっぽど正しいと言えます。
● 開花予想と結果
さて最後に気になる実際の結果を見てみると、これまでに咲いた20地点で見ると、大体1日から3日のズレというところでした。
3月からは毎日更新していますので、どこの時点の予想で検証するかという問題はありますが、予想が比較的落ち着いた3/1と、高知で開花した3/10を比較してみました。
3月1日時点の予想→平均2.30日のズレ
3月10日時点の予想→平均1.95日のズレ
でした。
ちなみに開花日とその前日の予想日のズレは平均1.4日でした。
(いずれも高知の6日ズレが響いてしまった。。。)
前半の開花の順番は、ほとんど合っていました。
が、この日数のズレをどう考えるかは、皆様にお任せします。
さて、開花が進むにつれて、ウェザーマップのさくら開花予想HPのアクセスも急増し、ウェザーマップにも連日取材の問い合わせが来ています。
みなさん本当に桜が好きで、桜のことが気になるんだなあと思いました。
私も好きなので、うれしい限りです^^

(某TV番組の取材中)
いよいよ花見シーズン到来となりますが、日毎に見ると寒い日もまだまだありますので、体調管理とお花見での飲み過ぎには、十分に注意してください。
西日本では開花のピークを迎え、高知では開花から11日目にして満開を迎えました。この後は関東にさくら開花前線が移ってきます。
(22日追記:関東でも、東京、横浜が先陣を切って桜が開花しました。)
今回はここまでの開花状況のまとめと、今までのウェザーマップの開花予想日の検証をしてみました。
●記録ラッシュ(22日加筆・訂正)
22日現在、全国のソメイヨシノの標本木の内、開花したのは24ヶ所。そのほとんどが記録的な早さです。
オリンピックなら24地点のうち、20地点がメダル、佐賀、東京、横浜以外の21地点は全て入賞です。
★観測史上1位
高知(3/10) 、松山(3/14)、神戸(3/20)、奈良(3/20)
※高知の3/10はソメイヨシノ日本最早記録
★観測史上2位
福岡(3/14)、熊本(3/16)、静岡(3/17)、大分(3/17)、宮崎(3/17)、和歌山(3/18)、京都(3/19)、広島(3/20) 、高松(3/20)、大阪(3/21)、松江(3/22)
★観測史上3位
名古屋(3/18) 、長崎(3/18)、甲府(3/20)、下関(3/20)、岡山(3/22)
★観測史上5位
岐阜(3/20)
※22日現在。地点別記録。タイ記録含む。
1月25日第一回の予想の段階で平年より早くなると分かってはいたものの、予想以上の早さでした。
これは全体的な暖冬傾向に加え、2月中旬の西日本の高温、2月下旬から3月初めにかけて、全国的にかなりの高温だったということが、もたらした結果です。
●開花予想日の変遷
3月21日までの開花日予想のブレ(予想日と3/21時点の予想とのズレ日数の全国平均)を見てみると、
1/25→3/21 4.07日
2/15→3/21 3.25日
3/1→3/21 1.45日
と、ブレは開花日が近づくにつれて少なくなっています。
高温傾向のはっきりした3月1日時点で予想日は一気に早まり、以降は前後1日から2日程度の調整はあるものの、ほとんど予想は変化していません。
ちなみに、、、
2月に入ってからは、平年よりも寒い日もあり、3月1日時点の予想で、「今年の冬は寒かったし、2月に入ってしばらくは寒かった。本当にこんなに早く咲くの?」と色々な方から聞かれました。
結果はコンピューターの予想通り早めの開花で、これは今季は寒暖の差が激しく、休眠打破も順調に起こり、全体的には暖冬であったということを裏付ける結果となりました。
コンピューターも植物も、人間の経験や感覚よりも、よっぽど正しいと言えます。
● 開花予想と結果
さて最後に気になる実際の結果を見てみると、これまでに咲いた20地点で見ると、大体1日から3日のズレというところでした。
3月からは毎日更新していますので、どこの時点の予想で検証するかという問題はありますが、予想が比較的落ち着いた3/1と、高知で開花した3/10を比較してみました。
3月1日時点の予想→平均2.30日のズレ
3月10日時点の予想→平均1.95日のズレ
でした。
ちなみに開花日とその前日の予想日のズレは平均1.4日でした。
(いずれも高知の6日ズレが響いてしまった。。。)
前半の開花の順番は、ほとんど合っていました。
が、この日数のズレをどう考えるかは、皆様にお任せします。
さて、開花が進むにつれて、ウェザーマップのさくら開花予想HPのアクセスも急増し、ウェザーマップにも連日取材の問い合わせが来ています。
みなさん本当に桜が好きで、桜のことが気になるんだなあと思いました。
私も好きなので、うれしい限りです^^

(某TV番組の取材中)
いよいよ花見シーズン到来となりますが、日毎に見ると寒い日もまだまだありますので、体調管理とお花見での飲み過ぎには、十分に注意してください。
高知の桜が早い理由
杉江勇次です。
3月10日(水)の夕方、
とてもびっくりする情報が飛び込んできました。
「高知で桜が咲いた!!」・・・え?本当?まさか?
早くても15日頃だと思われていた桜(ソメイヨシノ)の開花情報。
気象関係者なら誰しもが驚いたことでしょう。
何故なら、この10日という日付は平年より13日も早く、
高知の統計史上1位の早咲きだったことはもちろん、
日本の歴代からも1位タイの最早記録だったからです。
(過去に、種子島で1973年と1955年に、潮岬で1959年に記録)
では、何故これほどまでに早く咲いてしまったのでしょうか?
桜は気温と密接な関係があり、冬の前半に寒く、後半に暖かくなると
開花が早まる傾向があります。
そこで、高知の1月以降の平均気温を平年と比べてみましょう。
1月 6.5℃(+0.4℃)
2月 9.8℃(+2.9℃)
3月上旬 12.5℃(+3.5℃)
1月は平年並程度にそこそこ寒かったのですが、
2月以降は気温が上昇しており、
これは紛れもなく早咲きのパターンになっていると言えます。
しかし、日本の記録を作るほど早く咲いてしまったのには、
もう少し理由があるはずです。
そこで、2月の気温を更に詳しく旬ごとにみてみると、
なるほどと思われるデータがありました。
2月上旬 7.7℃(+1.8℃)
2月中旬 8.3℃(+0.9℃)
2月下旬 14.4℃(+6.8℃)
みて分かる通り、
2月は下旬になってから一気に上昇し、
4月上旬並の気温になりました。
これは過去に例がないほどの高温状態と言えます。
先ほども触れたように、
桜は2月以降の気温が高ければ高いほど早く咲く傾向があり、
特に、開花まで1ヶ月を切った2月下旬以降の気温が高ければ、
一気に開花まで近づくことになります。
今年の高知の桜は、
計算式も追いつかないほどの「究極の早咲きの道」を
たどったという事になるのでしょう。
実は、2月~3月上旬にかけて、
高知ほどではないものの、
四国や九州の多くの所で似たような気温変化をたどりました。
この後も20日頃にかけては、
予想より早めに咲いてしまう所が出てくるかもしれません。

(気象庁発表データより加工)
3月10日(水)の夕方、
とてもびっくりする情報が飛び込んできました。
「高知で桜が咲いた!!」・・・え?本当?まさか?
早くても15日頃だと思われていた桜(ソメイヨシノ)の開花情報。
気象関係者なら誰しもが驚いたことでしょう。
何故なら、この10日という日付は平年より13日も早く、
高知の統計史上1位の早咲きだったことはもちろん、
日本の歴代からも1位タイの最早記録だったからです。
(過去に、種子島で1973年と1955年に、潮岬で1959年に記録)
では、何故これほどまでに早く咲いてしまったのでしょうか?
桜は気温と密接な関係があり、冬の前半に寒く、後半に暖かくなると
開花が早まる傾向があります。
そこで、高知の1月以降の平均気温を平年と比べてみましょう。
1月 6.5℃(+0.4℃)
2月 9.8℃(+2.9℃)
3月上旬 12.5℃(+3.5℃)
1月は平年並程度にそこそこ寒かったのですが、
2月以降は気温が上昇しており、
これは紛れもなく早咲きのパターンになっていると言えます。
しかし、日本の記録を作るほど早く咲いてしまったのには、
もう少し理由があるはずです。
そこで、2月の気温を更に詳しく旬ごとにみてみると、
なるほどと思われるデータがありました。
2月上旬 7.7℃(+1.8℃)
2月中旬 8.3℃(+0.9℃)
2月下旬 14.4℃(+6.8℃)
みて分かる通り、
2月は下旬になってから一気に上昇し、
4月上旬並の気温になりました。
これは過去に例がないほどの高温状態と言えます。
先ほども触れたように、
桜は2月以降の気温が高ければ高いほど早く咲く傾向があり、
特に、開花まで1ヶ月を切った2月下旬以降の気温が高ければ、
一気に開花まで近づくことになります。
今年の高知の桜は、
計算式も追いつかないほどの「究極の早咲きの道」を
たどったという事になるのでしょう。
実は、2月~3月上旬にかけて、
高知ほどではないものの、
四国や九州の多くの所で似たような気温変化をたどりました。
この後も20日頃にかけては、
予想より早めに咲いてしまう所が出てくるかもしれません。

(気象庁発表データより加工)
葉桜の沖縄より
全国一桜の開花が早い沖縄から、崎濱綾子です。
沖縄はすでに葉桜です。

(桜の名所 沖縄本島北部の八重岳。本部町さくらまつり実行委員会提供)
沖縄本島北部では、今年は満開になるのが半月ほど遅くなりました。
1月中旬に行なわれた、さくらまつりのセレモニーでは
切り花の贈呈式に花が間に合わないという事態が発生したほどです。
【今年の開花状況】
※沖縄本島の開花の発表は那覇の桜が基準。
開花日 12月31日 観測史上最速(平年値 1月19日)
満開日 2月1日 (平年値 2月4日)

(満開の日の桜 那覇市 末吉公園 沖縄気象台 提供)
【寒・並・暖】
満開までの日数は32日間。
平年は2週間で満開になりますが、今年は満開までに1ヶ月かかりました。
那覇の平均気温
1月上旬・・・・平年差 -1.3℃
中旬・・・・平年差 -0.4℃
下旬・・・・平年差 +1.9℃
桜が咲き始めた頃は寒気が入っていた沖縄。開花と共に少しずつ気温が上昇。
満開まで時間がかかりましたが、沖縄県民にとっては桜を楽しむ期間が長くなりました。
【3月のカレンダー】
沖縄では1月が桜カレンダー。

3月の沖縄は海開きシーズン。
カレンダーはすでに夏色、青い海、青い空です。
もし3月のカレンダーが桜なら?
きっとこうなります。

3月5日 撮影 (※上の満開の写真と同じ桜の木)
桜の実がなっています。※食べられません。


【今後の開花は?】
沖縄の『カンヒザクラ』から『ソメイヨシノへ』バトンタッチです。
気象庁から、この先1ヶ月は全国的に高温傾向の予想がでました。
暖かさは桜の開花を促します。
先週は一時的に開花予想日が遅くなりましたが、これでまた早くなりました。
このままいけば『全国的に開花は早め』という傾向に変わりはなさそうです。
九州などは早ければ来週には桜開花の頼りが届くかもしれませんね。
ウェザーマップの『さくら開花予想』のデータは随時更新していますので、チェックなさって下さいね。
『さくら開花予想』
→ http://www.weathermap.co.jp/sakura/
沖縄はすでに葉桜です。

(桜の名所 沖縄本島北部の八重岳。本部町さくらまつり実行委員会提供)
沖縄本島北部では、今年は満開になるのが半月ほど遅くなりました。
1月中旬に行なわれた、さくらまつりのセレモニーでは
切り花の贈呈式に花が間に合わないという事態が発生したほどです。
【今年の開花状況】
※沖縄本島の開花の発表は那覇の桜が基準。開花日 12月31日 観測史上最速(平年値 1月19日)
満開日 2月1日 (平年値 2月4日)

(満開の日の桜 那覇市 末吉公園 沖縄気象台 提供)
【寒・並・暖】
満開までの日数は32日間。
平年は2週間で満開になりますが、今年は満開までに1ヶ月かかりました。
那覇の平均気温
1月上旬・・・・平年差 -1.3℃
中旬・・・・平年差 -0.4℃
下旬・・・・平年差 +1.9℃
桜が咲き始めた頃は寒気が入っていた沖縄。開花と共に少しずつ気温が上昇。
満開まで時間がかかりましたが、沖縄県民にとっては桜を楽しむ期間が長くなりました。
【3月のカレンダー】
沖縄では1月が桜カレンダー。

3月の沖縄は海開きシーズン。
カレンダーはすでに夏色、青い海、青い空です。
もし3月のカレンダーが桜なら?
きっとこうなります。

3月5日 撮影 (※上の満開の写真と同じ桜の木)
桜の実がなっています。※食べられません。


【今後の開花は?】
沖縄の『カンヒザクラ』から『ソメイヨシノへ』バトンタッチです。
気象庁から、この先1ヶ月は全国的に高温傾向の予想がでました。
暖かさは桜の開花を促します。
先週は一時的に開花予想日が遅くなりましたが、これでまた早くなりました。
このままいけば『全国的に開花は早め』という傾向に変わりはなさそうです。
九州などは早ければ来週には桜開花の頼りが届くかもしれませんね。
ウェザーマップの『さくら開花予想』のデータは随時更新していますので、チェックなさって下さいね。
『さくら開花予想』
→ http://www.weathermap.co.jp/sakura/