第4回(9/6)の感想

【平尾覚弁護士(西村あさひ法律事務所)】

 

この日は、3か月に亘る「西村あさひ法律事務所」セッション(計5回)の第4回です。

テーマは、「外国公務員贈賄」です。

特にアジア諸国では、賄賂を渡さなければ仕事が進まないと言われることもあり、

他方、欧米諸国の賄賂規制は、日本企業にも適用されます。

まさに、板挟みの状況になりますが、その対策について、

お話をうかがいました。

 

1.根本原因の分析

まず、感銘したのが、現象面だけを追いかけるのではなく、

なぜ、賄賂が無くならないのか、という根本原因の分析です。

公務員の給与が低すぎる国に多く見受けられる、

など、問題の根深さを実感しました。

そして、表面的な対策だけでは解決にならないことも、

理解できました。

 

2.相手の立場の理解

次に、検察官の立場についての、平尾先生の理解です。

検察官出身であり、

もともと検察官の立場や考え方を理解しているだけでなく、

例えば新たに導入された司法取引について、

検察官がどのようにこれを運用するのか、という見通しについて、

導入に至る経緯や背景まで考えたうえで、

検察官はこのように運用するであろう、

とお話しいただきました。

相手の立場に置き換えて考えることは、

ストーリーをリアルに創造するためにとても重要なことです。

社内弁護士としても、

例えば相談してきた部門や担当者の立場に自分を置き換えることは、

相談に的確に対応するために、とても重要なことです。

実際、このセッションで、大阪の参加者から、

検察官の立場からの分析ができた回答が出され、

社内弁護士として実践している人がいることもわかりました。

 

懇親会の場でも、平尾先生は、

参加者の質問に丁寧に答えていただき、

誠実なお人柄が伝わってきました。

平尾先生、どうもありがとうございました。

 

また、西村あさひ法律事務所のニューヨーク事務所開設について、

背景や意気込みなどを、

所長となる山口先生からお聞かせいただきました。

日本の企業のため、という強い思いが伝わってきました。

 

※ JILAの研究会(芦原ゼミ)で、今年は、特別研修を行っています。

これは、私から、JILAのプラチナ会員である4つの大手法律事務所に、

順番に、3か月間、趣向を凝らした研修をお願いし、実現しました。

詳細な内容は紹介できませんが、感想をお伝えします。

このシリーズは、不定期となります。

 

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