まずはちょうど7年前の記事を
もしよろしければお読みください。
2018年や2019年、
ようやく下火になってきた
”引き寄せの法則”についての
ちょっとした反論を7年前に書いております。
もうやめよう？
なんでもかんでも引き寄せた、
という思考を・・・という
記事を本日はお届けします。
過去にも何回もこの手の記事を
書いてきましたが、昨日は3.11ということで
あることを思い出したのです。
あの当時、どっかのスピの人が、
「東北人が震災を引き寄せた」
と抜かしている人がいまして、
床まで顎が落ちたことを
思い出したからです。
あの地震は人為的なものですから、
だれが引き寄せたとかではありません。
すべては必然の出来事、という
考えは精神世界ではよく言われます。
当然のことながら、
必然という場合もありますが、
世の中には「偶然 」という言葉が
存在しているわけですから、
実際「偶然」ということもあります。
引き寄せたくない事故も病気も
偶然ということもありますし、
または原因と結果の法則が働いて
見に招くこともあります。
それでも「偶然」はあるのです。
あとは確率の問題かな。
たとえば、私は出張が多いので、
タクシーを利用する機会が他の方よりも
多いので、ときどき「ハズレ」な
タクシーの運転手に遭遇することがあります。
100回乗れば2回位は、
変なタクシーに当たることがありますが、
10回しか乗らない人が、一回も変な人に
当たらないことを、さも引寄せの
法則だからだ、と言われましても…
という話になります。
５，６年以上も前の話ですが、
変なタクシーに当たり、私達に、
暴言言い出したとんでもない運転手が居て、
厳しい言葉で言い返したことがありました。
（人間ができていない私は
ちょっときっつい言葉でね）
そんなネタを書きましたところ、
あるおばちゃんからコメントが入りました。
「私はそんな経験は１度もありません。
ワタナベさん、変なタクシーに会うこと、
多いですね。引き寄せているんですよね。
私は親切なタクシーばかりです」
変なタクシーが多いのではなくて、
変なタクシーに乗ったときだけ、
ネタとして記事にしているだけ
なんですけどね・・・笑
これは確率の問題です。
多く乗れば、人よりも経験も
多くする、というわけです。
しかし、タクシーネタに限らずですが、
私は、こういう話はよく言われます。
ワタナベさんの周りに変な人がいるのは、
ワタナベさんが変な人だからです。
（それは当たり！変人、変態ですから 笑）
ただ、人間関係も関わる人が多いと、
時々、変な人に関わってしまうことが
あります。タクシーの運転手のように。
それらすべて
引き寄せの法則にするのは危険ですし、
ただ自分が思っている分にはかまいませんが、
他人様の何かの事件や問題の時に、
いらぬ自分の思想や感想を伝えたり
聞かれもしないアドバイスをするのは、
問題をややこしくしたり、
相手を見下していることにも
なりかねません。
ここぞと言わんばかりに、
自分はできている、というのに、
相手の落ち度を突く人もいますが、
全部が全部引き寄せではありません。
統計的なことや、偶然もあるのです。
以前、私がビギナーコーチだった頃、
日本でも指折りのコーチが、
ご自身のクライアントから言われた
とんでもないような酷い言葉を
浴びせられたと聞いたことがありました。
ものすごい驚いた記憶があります。
私はすかさず、
「◉◉コーチのようなベテランでも
そんなひどい経験をされたことが
あるのですか？」と。
その時に、ベテランコーチが言った言葉、
「長くコーチをやっていれば、
すごい人数の人々を相手にするわけだから、
数のうち、そういうことを経験することも
当然あるわよ」と言っていました。
その時の私はまだ
学んでいる最中でしたので、
大多数のクライアントと関わったことも
なかったので、経験がないゆえに、
実際はわからなかったのです。
ひどい経験をする＝スキルがない、
というわけでもなく、または、
そのクライアントを引き寄せたわけでもなく、
あちらから申し込んでいるわけです。
そのうち、私も当時では想像もできない
クライアントを相手にセッションを
これまでしてきましたが、
しかし、ほんの数人ではありますが、
やはり、酷いことを言われた経験も
ありました。大きな学びとなりました。
その時、相手にする人数が多ければ、
確率の問題でそういう人にも
当たるわな〜、と思ったものでした。
清く正しく美しくやっていれば、
問題は何も起こらないのか？
と言ったらそうではない、
ということを経験により知りました。
マザーテレサは非難されていましたが、
彼女はその非難を引き寄せたのか？
キリストさえも、迫害され、結局それで
亡くなっているわけですが、
キリストは死を引き寄せたのか？
それとも因果応報、もしくは、
神からの罰を受けたから
死刑になったのでしょうか？
そういうわけではありません。
悪いことをしていないのに叩かれる。
それは、関わる人が多く目立つようになれば、
ねたみやっかみも多くなるので、
そういう経験もあります。
これまでクライアントの中にも
軌道に乗ってきたときに、叩かれたり、
誹謗中傷を受けたりして辞めた人も居ます。
個人的には、ここまで頑張ったのに、
もったいないな～、とは思いますが、
それは個人の決定。
アドバイスする立場にはありませんので、
見守るしかな いわけですが。
良いことがあったら、
「引き寄せたんだー」って
喜んでいたら良いです。
悪いこと、嫌なこと、そして
他人が苦しんでいるときなど特に、
それを引き寄せたんだよね、などと
相手に口にすることは、相手を
傷つけてしまうかもしれない、
ということを覚えていたいものです。
悪い経験がないことが、
いいことだ、という風潮は
今でもどこでもありますが、
いい経験も、悪い経験も、
甲乙つけがたいいい経験、という
意味づけと解釈をすることはできます。
いや、むしろ、悪い経験のほうが
学びが大きく、そしてそこからの
成長を得ることがあります。
いい経験は「よかったねー」ですが、
悪い経験は、次の学びであり、
強くなり、成長のツールですので、
辛いことを学びに変えるトレーニングを
しておきますと、嫌な経験、
というものがなくなってきます。
引き寄せの法則の波もだいぶ
引いてきた感はありますが、
それは、全部が全部引き寄せの法則に
当てはまっているわけではない、
ということを悟ってきた方が多いのと
あとは、飽きてきた、というのも
あるかもしれません。
腰が痛いのは、腰を痛める何か
原因があるので結果として
そうなっただけですし、
その原因を取り除けば
なくなることでしょう。
事故にあった・・・
引き寄せたのではなく、
たまたま偶然、ということも
あるのです。引き寄せた、と
思うことで自分が楽になるのは
多いの結構なことなのですが、
直接他人に言うべきことでは
ないわけです。
発信者なら、不特定多数の人に
自分の価値観として伝えるのは
ありかと思いますが、
どの場面でそれを言うかは
見極めが必要になります。
「時と予見し得ない出来事は
すべての人に臨む」
と聖書の格言がありますが、
この言葉は、簡単に言うと、
予想もできないような嫌な出来事は
すべての人に起きるよ？ということ。
もっと簡単に言いますと、
偶然の出来事ってあるよ。
ということ。
嫌なことがあったときに、
引き寄せてしまったー、と
考えて、襟を正すこともありますが、
時には、上記の格言を採用して、
事故にでもあってしまったわなー、
と思うこともあります。
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