昔から、何か成果を得た時に「調子に乗るな」

などのような、自らを戒める言葉ありました。

似たような言葉で言えば、「図に乗るな」です。





最近の自己啓発では、「調子に乗りましょう!」とか

進めているところもありますが、そこで言っている調子は

「波に乗る」とか、音楽で言う調子に合わせる、のほう。





広辞苑によると、調子に乗るは

「いい気になって軽はずみな言動をする」

ということだそうです。





ですので、本来の意味の方でいる調子に乗るな、は

軽率な振る舞いをしない、ということなので、

何か成し遂げたとしても、謙虚に歩みましょう、

的な意味合いなのです。さらに、

何かの成果があったとしても、決して、

自らの力だとは思わない、天狗のように鼻高々にならないこと。





私に関して言えば、誇るものなど何もなく、

他人様も目から見たら、小さな功績に見えるものがあったとしても

宇宙観点からしたら鼻息で飛ぶような塵のようなもの。





地球上で、何かを成し遂げている人も

まだ思うような成果を出していない人でも、

高い高い宇宙的観点からしたら、皆同じ。





この三次元での、上下や成功失敗、高い低いなど、

宇宙的観点から見たら、上も下もなく、成功も失敗もなく、

高いも低いも関係ないわけです。





自ら成し遂げた何かがあったとしたら、

それは、他人様からの応援や援助があり、

誰かが必ず関わっているわけでして、

それを忘れてしまうことが、調子に乗る、

つまり、軽率な振る舞い、軽はずみな言動、

となってしまうわけです。





「私ってばすごい人」という思い込みは、

ある意味セルフイメージが高いので、

オーラを発していますし、人々の目を惹くものとなります。

誰かのおかげで自分の仕事が成功したことを忘れますと、

そのオーラは「勘違いオーラ」となります。





5年前ほどになりますが、

ホテル・リッツ・カールトンのレジェンダリー・サービス、

という研修に出席したことがありました。その研修は、

米国にて、世界第1級の質の高い企業を対象として表彰される、

とても名誉ある「マルコム・ボルドリッチ賞」を

サービス業界では初めて、2度に渡って受賞されているそうです。

それ以外にも、たくさんの名誉ある賞を受賞されているとのこと。





しかし、社員教育の総責任者ダイアナ・オレックは

「こういう賞はありがたいですが、それは危険なこと

おごり高ぶってしまうからです」とおっしゃっていました。





そして、リッツ・カールトンの社長もまた、その受賞に関して、

「2、3分浸ってもよい。でもその後は仕事に戻りましょう」と

おっしゃったそうです。喜びに浸る時間、2、3分。

この謙虚さが、次なるステージに行く姿勢なのだ、

と感動したことを覚えています。





もちろん、もっと喜んでもっと楽しんで

いい波動を発しているのもいいですが、

傲り高ぶる気持ちになるまで浸ることがないように、

ということなのでしょう。





私はこういう仕事をするようになってから、

褒めてくださる人々が時折いらっしゃいますが、

褒め言葉をいただく度に、この研修のことを思い出します。

むしろ、褒められれば褒められるほど謙虚にならされるのです。

それは褒め言葉を受け取れないと言う意味ではなくて、

私には、「調子に乗るなよ」という警告に聞こえるのです。





波には乗るけど、

調子には乗らない。






そんなことを思う、今日この頃なのでした。

すべてはお陰様です。今ある自分は読者の皆さんのおかげです。

なぜなら、超元気な時も、超悲しい時も、幸せ絶好調の時も、

メンタルがズタズタな時も、こうして毎日更新できているのは・・・





ワタシの底知れぬ才能と、

粘り強さと努力と、

天性の力!!!






・・・ではなくて(笑)

ただただ、毎日ブログを読んでくださる読者さんたちが

いてくださることが、ワタナベ薫として立つことができているのです。

それがなかったら、ブログの更新ができないのです。





ということで、何か成果を成し遂げた時は、

3割は自分を思いっきり褒めちぎり、あとの7割は

お陰さまの精神を持っているくらいが、ちょうどいい。

・・・と思うのでした。それではまた明日。