12歳。
今年の夏に食欲と元気が無くなって、病院にいくと、腎不全の診断をされました。
好きなように家中をウロウロして、庭にも出られて、ご飯は自然摂取出来るようにしてあったからその変化にすぐ気づきにくい。住み慣れた家を変えるのが大きなストレスになるので、結婚した時に実家にそのまま、残してきてしまったまつの。
姉によく懐いていて、幸せに過ごしてる。
病気が分かってからも、私は病院代を渡すだけで何もしてやれない。
ごめんな。
だから、建物も大きくなって獣医さんも増えて、お世話になってた院長先生にはほとんどみて貰えなくなってしまった。
教科書的な診断ではない、院長先生の飼い主の様子や話から判断してくれる獣医力にいつもとても安心していた。
気になる飼い主の発言を聞き逃さない。
勿論、今の先生方も動物の為に一生懸命勉強されて毎日たくさんの命を救ってるだろう。たくさんの飼い主さんに感謝されてるだろう。
分かった上で。
少し、物足りなさを感じてる。
それは、まゆのすけの時のこと。
MRIをとる前の週、まゆの体調がすぐれなかったので病院へ行くと、脳圧を下げる点滴をしてみましょうと。
副作用は無いとの事で、お願いしました。
いままでの様子と明らかに違うまゆに不安いっぱいだった私は半日まゆを預ける事を迷ったけど、このままではどーしようもなく。
夕方、迎えにいっても何も変わらない様子だった。ずーっと寝てるだけですね。と。
その夜、苦しそうにしだしたまゆ。
救急対応してくれるのはありがたく、こんな時に安心して連絡がとれる。
様子を話すと、担当の先生は今日の当直では無い事。自分も昼間のまゆの様子を見てたけど、同じ処置しかする事はありませんよ。…と。
気持ちがさっーと冷めてしまった。
とりあえず、すぐ連れて来られますか?
と、言っては貰えなかった。
そんな先生にまゆを託して、病院でまゆを失いたくなかった。
結果的にあの時、私は諦めたんだ。
まゆの最期を感じて、側にいる事を勝手に私が選んで。
次の日の早朝に私の腕の中でまゆは最期を迎えたんだ。
まゆのMRIの予約を取り消して、担当の先生は驚いてたようだけど。。。
病院を信用してないわけじゃない。
ただ、出来る事をやってみましょうと言ってくれるのが飼い主にとっては大きな安心になる事。その上で、かかる費用の事も伝えてくれるそんなのが理想にある。
それが院長先生だったから。
それを知ってるから、余計に安心しきれてないんだよな。
まつのの診断は分かった。
最初の検査に私が行けなかったから、姉に聞いて疑問に思った所を再度、説明を求めた。昨日もお話ししたんですが、の前置き。飼い主の疑問は、何度でも答えますよと、言ってくれる先生を知ってると。こーゆー前置きは、信頼を失うよ。
獣医さんにとって当たり前の見解も、素人には疑問だし。
医療を全てとしない飼い主が増えてる事にやりにくさもあるだろー。
それでもね、医療過誤にはしたくない。
そんな飼い主の気持ちを忘れないで欲しいんだ。
ペットロスよりも、人間社会での動物の生きにくさを知ってしまったから、私はもうわざわざ犬や猫を飼うことをしないと。決めたのです。


