毎日いろんなお客様が来てくださって、いろんな物語を残していく。

まあもっとお客様が来てくれると嬉しいなーとは思うんだけど、これは近道はなく地道にやっていくしかない。

海外旅行用の大きなキャリーバッグを持ってパンを買いに来たお客様。キャリーはこれからNYに行く友人にあげるために転がしてきたもので中身は空なのだとおっしゃった。NYに行くというより帰る友達のことを少し話して、カンパーニュを2種類買われた。

これはまた別にきょう召し上がる分らしかった。

また別のお客様の話。

去年の夏は暑かったけれど、あるお客様が店で立ちくらみを起こして、治るまで少し店で椅子に座って休んでいかれたことがあった。
きょう久しぶりにお目にかかって、長い髪がゆるいウェーブをつけて綺麗だったので、

きれいな長い髪ですね、と声をかけたら、結婚式のために伸ばしているところだと伺った。ライ麦パンを買っていらっしゃった。

また別のお客様。

ハード系のパンが好きで沿岸に引っ越されてからも来てくださるお客様で、釜石の今秋行われるワールドカップのことやスタジアムのことをお聞きする。

もちろんあまりお話しないお客様もいるんだけど、お客様が笑顔で店を出ていくことを目標としているところもあるので、

空振りに終わっても、何か声をかけるようにしています。最初は固い表情だったお客様が微笑んでくださるとうれしい。