7/5(日)に岩手県立美術館 ホールで開催された、
〈ゴーギャンとポン=タヴァンの画家たち〉展開催記念講演、
"ブルターニュ アーティスト達に愛された場所"から、
印象に残ったグルメについて書こうと思います。
上は「ゲランドの塩」を職人が引いている動画です。
スライドでみせてもらった動画とはちがうのですが、こんなふうに長い棒で、
塩を足元に引き寄せて次第に塩の山ができていく姿はおどろきでした。
自家製天然酵母でおもにカンパーニュとそのアレンジパンを自宅でつくっているのですが、
グリーンがかったグレーの塩がどのように作られているのか、
考えたこともなかったし、
ブルターニュ地方がフランスのどこにあるのか、そこがどういう風土なのか、
まったく知らなかったのですよ。
塩キャラメル味のスイーツがブームになっていますが、
バターの産地でも有名なブルターニュがその源流であります。
ゲランドの町には小さな沼があり、そ海から海水を引き込んだ塩田でとれた塩をゲランドの塩といい、5mもの長い棒であら塩を引き寄せてあの塩がつくられるのです。
ブルターニュ地方は寒く、輸入がなかった昔はそばしか取れず、それでそば粉のガレット、
食事用の塩味のクレープが日常的にたべられ、
具には卵やハム、トマトのスライス、豚肉のソーセージなどが使われるそうです。
このお食事にはアップル・シードルが添えられます。
なぜアップル・シードルかといえば、寒いのでブドウがつくれないから。
余談ですが、この講演はブルトン・デュ・ジャポンの渡辺敦子さんとジャンフィリップ オードラン氏によるものでして、ブルターニュ地方出身でいまは日本在住で、北海道グルメが大好きで、
甘いものにも目がないというジャンフィリップ氏が、
ブルターニュ、ブルゴーニュじゃないですよ、といったのがおかしかった。
ブルゴーニュといえばワインの名産地のひとつですもんね。
そば粉のガレットのスライドに、うーん、これは作れるかも~いや作ってたべてみたい~と思ったんでした。
一方、小麦粉のクレープは、
昔は特別な日のごちそうで、ジャム、ハニー、チョコレートなど甘いものを包み込んで
焼くそうです。