きょうの読み聞かせは、
「はやくはやくっていわないで」
益田ミリ 作 平澤一平 (ミシマ社)
益田さんから読者の方々へのメッセージが
小学1年生のときの担任の先生からかけてもらった
言葉だったので、
こ、これを1年生に読むのだ!
と思っていたのですが、
一方で、
(これって大人が読んで振りかえったり、心を温めたりする絵本かも…)
と危惧していたとおり、
現役1年生の反応は…。
当初は益田ミリさんのメッセージも紹介するつもりだったんだけど、
こ、これはあかん、私が悪かった、と思って急遽、
「あつまれ!全日本ごとうちグルメさん」
絵 おおのこうへい 文 ふくべあきひろ (ブロンズ新社)
こちらは読み聞かせ~というより、こういうおもしろい本があるんだよ、
一緒に楽しもうね、
という感じで、全部読まなかったんだけど、
もっと読んで~と喜ぶ子供たち。
「宮城県のごとうちグルメさんは笹かまぼこ~
みんなたべたことある?」
と聞いたら、みんなが手をあげるあげる。
帰りの車で息子に話したら、
「きのうの給食、笹かまでたもん。じゃ、喜多方ラーメンは読んだ?」
「ううんー」
「きょう、福島のラーメンだったんだよね」
がちょーーーん。
こ、これからは読み聞かせの前に給食献立表をみよう…。
でもまあ、文字通り食いつかんばかりの反応でうれしかったです。
時間が半端に残っていたので、
まど・みちおの、
「いっぱい やさいさん」をトウモロコシまで読んで、
「私たちが住んでいるこの岩手の作物で、
トウモロコシの親戚があるんだよねー、なんだと思う?」
と聞いてみました。
そしたら、
「A,B、Cで出して―」と選択肢要求。う、いまの子は大人っぽい。
「じゃ、A ブドウだと思う人」
(シーン)
「B、枝豆!」
(シーン)
う。なんてみんな勘がいいんだ!
「C イネ!」
はあいはあいはあい。
というようなお話の時間でしたが、
終始楽しそうだったのでよかった。
読み聞かせの本は、図書館ボランティアの人たち同士が
研修につかうために書くものと、
このように生徒たちにみせるための掲示があります。
これは2月から司書の先生のつくってくれたフォームで
はじまったものですが、
ごらんのとおり、みやすくて可愛い。
図書館のいたるところに先生のイラストが。
これらのイラストは先生のオリジナルですが、
最初あまりにもキマッテいるのでてっきり図案集とかから
コピーしているのかと思ってました(笑)。
専門はもちろん、図書館ですが、大人になってからこういうイラストを
描くようになったそうです。
この大型本をあらわすキリンのイラストも、シール化して大型本に貼って大型本コーナーを作る予定。
また、
先生は3月で契約が切れるので(すごく悲しいことですが…)、
このイラスト力を活かして、わかりやすい分類シールをつくってもらって、
それを貼る作業を計画中なのでした。
司書は絶滅危惧種だからさ、と、現在も司書をやっている友達からの年賀状にありました。
保護鳥みたいな制度が職業にもあればいいのにね。
いろいろ考えるとかなしくなるのですが、
いまの環境でできることをやらないとね。
なにごとも。




