たぶん、今年の夏(もう秋だけどさー)最後のラタトゥイユになるでしょう。
ところで、ラタトゥイユという表記を見ると、いっつも連想するのが、
騙し絵の、「トロンプルイユ」。
あたしだけですか。そうですかやっぱりね。
では、回を重ねるごとに腕をあげ、美観も兼ね備えてきた感のある、
ラタトゥイユをつくってみましょー。
子どもの頃は台所が薄暗くてひんやりしているのが、
なんとも貧乏くさくて大嫌いでしたが、
そんでもって、大人になったら南向きの(うちの台所は西向きでしたが、
裏手に杉林があって、昼でも鬱蒼として暗かったのです)
ひろーい、明るーい、暖かい台所を作るわ断然、とか
思っていたものですが、
そんな台所、いま以上にものが腐るってば。
野菜や果物や、冷蔵庫にいれなくてもいい作物たちを
いい状態に保てるくらいの、ひんやりした台所がいまは
いいなと思う。
冬になったらストーブ焚けばいいだけのことだしー。
オリーブオイルでニンニクのみじん切りを炒めます。
中国産の一袋なんぼのニンニクでしたが、冷凍してあったやつ、
みんな皮を剝いたので、すぐに使えて便利です。
そうですねー、甘栗むいちゃった、みたいな、
ニンニク剝いちゃったという冷凍ニンニクがあったら
けっこう売れるんじゃないかなー。業者さん、ここをみてたら
ぱくってもいいですよ。てかあたしはもう十年以上前から、
ニンニクは皮を剥いてそのまま冷凍しています。
皮つきで冷凍でもいいし。皮が、生のままのより剥きやすいんです。
ふだんつかっているまな板をいま、太陽光線で
消毒中なもので、このおおきなまな板を使うわけです。
昔は祖母なんか、台所の床にまな板を置いて野菜を刻んでいたなーと
思って、そんなことをやってみました。
薄暗い台所で、しゃがんで野菜を刻んでいると、なんか落ちつく。
ボウル一杯の、茄子さん、ピーマンさん、パプリカさん。
安く売っていたピーマンですが、安いからといって
買っても有効利用しないと意味がないでしょー。
ちょっと痛みかけていたのがあったりして、
ニンニクの次は玉ねぎを入れて、よーく炒める。
玉ねぎ炒めのおいしさは誰にも止められませんな。
つづきます。




