義男の空 エアーダイブ
裂脳症という難病をもって生まれてきた標(しるべ)
と、その両親、
標の可能性を信じる小児脳外科医、高橋義男。
表紙の腕白小僧が義男の子供時代ですが、
じつはまだ、1巻と4巻が到着しておりません![]()
数日前、北海道の友達と話したおりに薦められたマンガなのですが、
よし、大人買いじゃー、とAmazonで一気に注文してしまいました。
大人買いとかいいつつ、中古品プラス送料で定価よりやすいものは
中古で買うあたりが、大物にはなれないと感じます…。
まだ1歳の標が、命と脳の成長を賭けて手術にのぞみ、両親にマヒしているはずの
片手をかるくあげて、
(がんばってくるよ!)
と言ってでもいるかのような表情を浮かべる場面では、涙がこぼれました。
医療マンガとひとくくりにするのもなんですが、「ブラックジャックによろしく」に
出てきた双子の赤ちゃんと両親を思い出しました。自分の子どもの病気を受け入れること、
そしてその障害とともに生きる覚悟をすることは、
非常に時間がかかることのように思うのですが、
標の両親は、24時間で決意し、義男先生に手術を頼むのです。
このときの手術と、体が大きくなって、脳にたまった水を抜く為のシャント管が
体内で切れたときの手術、
そして不運が重なって、腹膜炎から感染症を起こして、命の火が消えかかった時、
標はいつも両親のもとに生還します。この腹膜炎でかかった病院の対応のひどさには
憤りを感じますが、
両親のSOSに義男は迅速に、人情味ゆたかに対応します。その医院の医者が、
無情にも、病院を変えるならどうぞ自分で行ってください、と云うのに対し、
義男はあらゆる手を打って、ヘリをだします。医療用のヘリではなく、おそらく義男の人脈の
広さによるものだと思いますが、ヘリからダイヤモンドダストの輝きをみたとき、
標の両親は、わが子の生還を確信するのです。
また、もうひとつ思い出したお話というか物語があるのですが、
それはまた別の記事で。
北海道の友達というのは、元祖!大食い王で知り合った友達ですが、
ひさしぶりに話せて、いろいろおすすめのマンガや本を教えられて、
よかったです。
今年は北海道に逢いに行きたいなあ…。


