ブログネタ:告白されたい場所
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ぶわっふぁっふぁっふぁあ
告白されたい場所ですか。
氷室冴子さんのコバルト文庫の傑作、
『アグネス白書』には、朝衣、という名前からしてちょっと
際立った少女が出てくるのですが、
昔流行っていたひっつめ編み込みで、メガネはいかにも
出来そうなシルバーのツーポイント(だったかな?)。
とびきりの秀才で、主人公の桂木しのぶこと、しーのたち
幼稚な輩を馬鹿にしている感じなんだが、
その朝衣が、しーのが告白のシチュエーションを
仲間にうっとり話して馬鹿にされている場面で、
「あら、いいじゃないの。あたしだって告白には
夢があったもの」
ト言ってですね。
「藤棚の下で、朝衣ちゃんはいいこだ、大好きだ、
と告白されたかったの」
とか言うわけだ。しーのたちびっくり。朝衣が話に
まざってくるのもびっくりだし、その少女趣味な内容にも驚きだ。
まあ、少女小説なんかお呼びじゃないという方には、
藤棚の下での告白~うっとり
という少女的感性はわかるまい。
アグネス、というのは、高等部寄宿舎の名前なんですが、
ミッション系の女子校らしい名前ですよね。
私が入っていた学寮(あくまでも学寮であって、寄宿舎というような
ものではない)の名前は、こまくさ、こでまり、ふようでした。
おっと、話がどんどこ逸れていくぞ。
その箇所を読んだ時にも、とりたてて告白されたい場所ってないなあ、
と感じたものですが。
好きな人に、好きだ~と言ってもらえるなら、場所なんか関係ないって
気がする。まあ、JR山手線内回りで、いきなり、好きでしたとか
言われたら、うれしいより、困惑するとは思うけどさ。
山手線内回りでも、京浜東北でも、新幹線つばさでも構わないんだけど、
公共の場所では控えてもらいたい。
そうだなあ。
居酒屋さんとかどうでしょう。
会社の飲み会で、2時間飲み食べ放題3000円、みたいな
ところに来ているわけですよ。
だんだん、お酒が回ってきたところで、
意中の彼が近づいてくるわけだ。
お、来たな来たなと思いながら、
ふつーの職場の話とか、月9ドラマの話とか、じれったいような
話をしているうちに、周囲もがやがやして、なにを言っているか
分からなくなってきている…
そんなさ中に。
「好きです」
「え?」
「好きだって言ったの!」
「じゃ、二人でどこか行く?」
「行く行く」
…情緒もなにもあったもんじゃないですねー。
藤棚の下での告白に憧れる、清らかな少女にこそ、
告白を夢見ることは似つかわしいのかも。
でも、居酒屋でだったら、好きですと言われても、
本気にし過ぎて傷つく心配も要らないし。
だめ?
みなさんだったら、どんな場所で告白されたいですか?