シャーロックホームスより、ワトソン博士。
厩戸王子より、毛人(『日出る処の天子』)。
お分かりでしょうかこの偏った二分法。
見つめられることに恍惚となるタイプの人もいるでしょうが、
さらに進んで、他者の賞賛の中にいないと不安になるという
人もおいででしょうが、
私は喝采を浴びるより、ひれ伏したい方ですねー。
だから美人はかわいそうだと思う。唐突だけど。
自分の美貌を、自分ではあまり見る時間がないわけで、
その美貌は周りの人の目の保養にしかならない。
まあ、それは田辺聖子さんの『醜女の日記』にあったんですけど。
美人になるより、神々しいばかりの美しさにひれ伏したい。
谷崎潤一郎かおまえは、と言われそうだが、
実際、そんな感じです。
みなさんは、
ひれ伏したい派ですか? 喝采を浴びたい方ですか?