ゴンです。
雨上がりましたね。
少し晴れ間も。
でも風が冷たいです!

 

ところで皆さんはオカルト映画やホラー映画って好きですか?

にいちゃんは怖がりのくせに結構観てます。
で今日は映画「シャイニング」についてのお話です。
キャーーーーーーッッ!

こわい、こわい、やめて!

っておいらがみんなをこわくしてどうすんの。


というわけで?

にいちゃんが今から15年程前にアメリカに旅行に行った際の旅行記をご紹介します。
なんかこのシャイニングって映画に一時ハマって、その撮影現場になったオレゴン州ポートランド近くのティンバーラインロッジを訪れた際のお話です。

イラストはにいちゃんが描きました。

この二人のやり取りが記されています。

スティーブンキング原作のオカルト映画「シャイニング」が撮影されたアメリカ合衆国オレゴン州、ティンバーラインロッジでのひとコマを1分で(思いだしつつ)描きました。どういったシチュエーションかといいますと…


オレゴン州ポートランドPortlandから約2時間、ボーイングの工場を右手に、コロラド川を左手に望みながら、ひたすら東へと車を走らせる。
ブライトウッドBrightwoodの町は独立記念日を前にお祭りの装飾が華やか、やがて白雪を冠したマウントフッドが顔を覗かせる。26号線から北上するホテルへの入口を見過ごしたため、しばらく走ったのち引き返す。
目立たない「Timberline Lodge(ティンバーラインロッジ)」の看板。
急勾配を上りきると広い駐車場へと出た。
ゆるやかな傾斜に車を横向きに止める。
隣の車から降りてきた2人組のおばあちゃま達とはすぐに意気投合。
テラスに並ぶ国旗に日の丸を見つけ「何で日本の旗があるの?」と訊ねる。
「きっとあなたが来たからじゃない?」とおちゃめに答えるおばあちゃま。
石造りの基礎に重厚な木造の外観は映画「シャイニング」そのまま。
しかし、あとから建てられたと思われるスキーヤー達の山小屋風のリフトハウスがホテルの前にあり、少し景観を損ねている感。
胸ときめかせ中に入ってびっくり、どこにも映画に出てきた「コロラドラウンジ」なる吹き抜けの大ホールがない。こじんまりとした木組みの空間の中央には石積みの巨大なマントルピースが据えられているのみ、明らかに雰囲気が異なる。
売店のおにいさんに聞いてみる。
「コロラドラウンジはどこですか?」
「お客様、当ホテルは外観のみ撮影に使われました。コロラドラウンジはございません」
がっかりすると同時に、見るからに昔ながらの木造のホテルにあの「大空間」
が存在することは、はなっからありえないと不思議と納得。
色鮮やかな地元ネイティブアメリカンが織ったペンドルトン織などの土産品

http://ameblo.jp/withgon/entry-12230683264.html

を物色していると、初老のご婦人が同様の質問をしている。
「コロラドラウンジはどこかしら?」
「奥様、当館にコロラドラウンジはございません。撮影は他の場所で行われました」
気の毒に、仕事とはいえ売店のおにいさん、一年中同じ質問に答えているんだ。
ちょっと同情、でもそれだけ映画「シャイニング」がみんなに愛され、ティンバーラインロッジを有名にし、スタンリー・キューブリック監督が偉大な証しなのかな。
ホテルの裏手に回りこんでみる。生垣でできた巨大な迷路もなく、がっかりのダブルパンチ。
しかしマウントフットは快晴の青空に稜線をくっきりと浮かび上がらせ、凛と胸を張っていた。
「日本の富士山にも負けてないでしょ」と誇らしげ。
そういえばこの辺りには、マウントレーニア(ワシントン州)、マウントシャスタ(カリフォルニア州)など、富士山にも似た独立峰が多く見られる。
その山々はドライブ旅行の際の目印にもなっている。

旅行は現実からの逃避、日常の中の非日常を味わう手段。
映画もまた同じ。
その映画のワンシーンに身を置きたく非日常を楽しみにここまで来たけれど、待っていたのは映画の世界とは違う現実。
しかしそれを実感できた面白さもまた、その場所を訪れてこそ味わうことのできた、まさしく「旅の醍醐味」。
館内の瀟洒なレストランでコーヒーとアップルパイでも頂こうと思ったものの、あいにく清掃中。
少々「消化不良気味」な思いでホテルをあとにした。