1か月ほど前に、蜂のお弟子さんから「蜜蜂はレタスを食べるのですか?」という質問を受けました。
よくよく話を伺ってみたところ、こういうことでした。
〇現在100㌔離れた亡き祖母の空き家で、待ち受け箱に入ったミツバチを8群飼育している。
〇その周辺では唯一お隣にお爺さんが一人暮らしで住んでいて、細々と野菜栽培をしておられる。
〇先日その方から「栽培しているリーフレタスにミツバチたちが来てかじる被害が出ているので、直ぐに巣箱を撤去をしろ」と強く抗議された。
〇「網をかけてもらえないか」と頼んだが、「虫よけの網などは面倒なのでかけるつもりはない」という返答。
〇毎年採蜜した際には蜂蜜を差し上げているのに、全く聞く耳を持たれないので困惑している。どうしたものだろう。
要約するとざっと、こういった相談でした。
「蜜蜂はレタスを食べるのか?」という質問。
「蜂たちはレタスを食料として食べているのではなく、多分、スズメバチが襲撃時にスモン周辺に付着させるフェロモンの匂いを消すためにレタスを使っているのだろう」と回答しました。
夏から秋にかけて、スズメバチに襲われるミツバチたちは、スモン周辺に黒い汚物のような点々を盛んにくっつけます。
いつか「つゆ草」が原料になっていると聞いたことがありました。
つゆ草の他にもきっと「レタス」を同じように使っているのだろうと考えた次第です。
その話を広島の蜂友に話したところ、「自分の家のレタスもボロボロにかじられる」と教えてもらいました。
どうやら、ミツバチがリーフレタスを利用するのはよくあることみたいです。
更に興味深い話も伺いました。「
「ダリア」の葉も同様にかじられるのだそうです。あの独特の匂いのダリアなら、匂い消しには最適だろうと納得しました。
その後、苦情の老人から、「今度は春菊にも来ている」と、さらなる抗議がありました。
確かにこれも強い匂いの野菜なので「さもありなん」と納得しました。
そういうわけで、「この老人の説得工作」「新たな蜂置き場開拓」などを試みるべく、この中国山地の限界集落までグランパも同行することにしました。
次回、続編「レタス好きのミツバチの移動」に続く。