忘れられないことがある。
その日は、なにも知らずに
着いた会場は
披露宴ではなく
盲目の方たちの
なにかの、パーティーだった。
私は、耳が頼りの方たちのために
BGMを、急遽変えて
日本の季節の曲やら
唱歌やらを
いつも以上に
心を込めて、弾いた。
しばらくすると
コンパニオンの人が来て
「あの方からです」と
ティッシュに包んだものを渡された。
そっと開けてみると
千円が、入っていた。
終わる頃に
「先ほどは
ありがとうございました
」とお礼を言いに行くと
「きれいな、音楽に
とても、感動しました。
気持ちです
」と…私は、音大出てるわけでなく
正直、指も短く、技術もない。
だけど、ブライダルプレイヤーに憧れ
社会人になってから
エレクトーンを、習った。
しかし、こんなので
プロとして、やっていけるのか
と常々思っていたので
私の弾いた曲が
人の心を打ったということに
言葉にならないくらいに
嬉しかった
そして、その気持ちを
千円に、託してくれて
伝えてくださったことも
嬉しかった
認めてもらえたようで
それが一番、嬉しかった♪
そして、そのことが
それからの、私の
自信と、励みになった…