あの人は
どのようにして、散って行ったのか…
顔も知らない、私のお祖父さん。
つれあいさんが、私の近くに
住んでいたならば…
あの、賢いおばあさんなら
孫の私に
そのことを、伝えてくれたはず…
実母は、直感のある人で
どこからかの
異動の船が、着くときに
「お母さん、今日なら
お父さんに、会える。」
と、出向いていったら
会えたそうな…
あの人のつれあいさん
今はもう
米粒みたいな、かわいい目と
まん丸くなった体で
若々しい、兵士姿のあの人と
二度めの恋を
しているかしら…
お祖父さんのことを想い
感謝の気持ちが、湧いてきたのは
ここ数年という
なんとも、恩知らずの孫です。