人の死は、身内以外はいつかは心の奥に沈んで行きます。
だから、せめてここに父のことを記したかったのです。
父は、わたしが16歳の時に亡くなりました。
41歳でした。
冗談ばかり言って笑わせて
地区のため、子供会のため
活躍する父が大好きでした。
顎の骨のガンで
当時、12時間もの大手術で
一命を取り止めたものの
のちに、肺に転移して帰らぬ人になりました。
毎晩、毎晩泣き明かしました。
だけど、当たり前のように次の日は学校に行ってた。
左顎が削れたことを気にして、
ゆきこっこが結婚する時は、普通の顔でいたかった・・・・・と
亡くなる前の手記に綴っていました。
だけど私は、
どんな形ででもいいから生きていてほしかった…
あの頃、私が余命を知っていれば
学校なんて行かず、ずっとそばにいたかった・・・・・・と。
私がピアノを辞めた時
高知からお見舞いに来た
音楽の大好きな伯父に
「ゆきこっこが、ピアノ辞めたって…」と大泣きました・・・・・
初めて見る父の涙・・・・
私の弾くピアノが、
父の糧になっていたとは、思いもしませんでした。
その時からです。一生ピアノに携われるような生き方をしようと
心に誓ったのは・・・
母は、厳格でまっすぐにしか進めない人・・・・
でも私は、真面目だけで生きたくない。
だから半分、そんな父の血が流れてることが
自分を安心させてくれます。
いつも思います。
いつか父に会った時に
「よくがんばったね!」って
抱きしめてもらえるような生き方をしたいって。
そしてその時を、楽しみにしているのです(*^。^*)
大好きだった父のこと、
聴いてくださってありがとうございました・・・・・![]()