ある時、コストコで「寿司ファミリー盛り48貫」を買って帰った時に、引き籠りの次男のリクが、「テイクアウトの寿司は好きじゃない」と言い出しました。

 

そこで、「テイクアウトは好きじゃないってことは、食べに行くのはいいってこと?」と聞くと、食べに行くのはいいと言うので、近所のショッピングセンターに入っている回転寿司へ家族で食べに行くことになりました。

 

(前回の話はこちら)

 

ここで仕事なら、さっさとスケジュールを決めてしまうのですが、家族の場合はそうも行きません。

 

今、テイクアウトの寿司を食べたばかりなので、「じゃぁ来週行こうか」と言うと、

行かないという可能性が大きいと思い、しばらく待ちました。

 

この話が出たときには、長男のカイはもう部屋に戻っていて聞いていなかったので、

一週間くらいしてから、リクもいる前で、長男のカイに

「久々にみんなで〇〇の回転寿司に食べに行こうかって話が出たんだけど、やっぱり休みの日の夜がいい?」と聞いてみました。

 

カイは「土日ならいいよ。9時までには帰って来たい」と言いました。

「わかった。9時なら余裕で帰って来れると思う」

 

リクは、この会話を聞いていましたが無表情で、そんなに乗り気ではないのかなと感じました。

 

そしてもう一週間待って、カイとリクが揃っているところで

「明日の夜、お寿司食べに行こうと思うんだけどいい?」と聞きました。

 

カイはすぐに「いいよ」と返事をしました。

 

リクは黙っていたのですが、「リクもいい?」と念押しすると、

小さい声で「うん」と返事をしていました。

 

リクの返事は気になりましたが、直前に行かないと言い出しても、そこは仕方ないと割り切って、翌日の夜を待つことにしました。