不登校も二週間目にはいりました。
自分が学生の頃を思い出すと、風邪などで3日くらい休むと勉強が遅れるのが不安になったり、暇になったりで、学校に行きたくなったものですが、リクの場合は状況が違うからか、全く学校に行く気配がありませんでした。
私は毎日、カイ(リクの兄)の分のお弁当を作っていたので、リクの分もリクがいつでも学校に行けるように作っていました。
出かけるときにリクは寝ていましたが、「行ってきます。」と声をかけて仕事に出かけていました。
帰宅すると、お弁当は食べてあったので、それだけでも安心しました。
そして夜、リクはパソコンのゲームをしていて、机の前からほとんど動きませんでしたが、夕飯ができて声をかけるとリビングに出てきて、黙って夕飯を食べました。
食事中も顔をあげず、一言も話さず、暗い顔で食べて、食べ終わるとまた机の前に戻って行っていました。
よく不登校になって、部屋へ閉じこもってしまったという話も聞きますが、うちの場合、子ども用に部屋は2つあるのですが、カイとリクの2人で使う勉強部屋と、2人で寝る部屋と別れていたため、幸いにも閉じこもることはありませんでした。
ある日、帰宅すると、玄関のリクの靴がきれいに揃っていました。
お恥ずかしい話ですが、うちのマンションの玄関は、傘立てや台車も置いてあるので狭く、また家族が履く靴は各自1足出しっぱなしにしています。
脱いだ時は一応、揃っているのですが、出入りする時に他の靴を動かしてしまい、あまり出かけない人の靴はバラバラにしてしまうのです。
リクはしばらく出かけなかったので、靴はバラバラになっていたのですが、その日は、揃って置かれていました。
どうやら、リクは日中どこかへ出かけたようです。
スズメが気になっているもの
