優勝をさらに現実味を感じさせるものにした2017年マスターズ
優勝したセルヒオ・ガルシア、プレーオフの末に2位となったジャスティン・ローズ、トップ5フィニッシュをしたマット・クーチャー、トーマス・ピータースらとともに勝者の一人として選出されています。
『 爆発的なティショットとゴルフ界でベストの一つであるアイアンショットをもつ松山英樹は、オーガスタ・ナショナルのために作られたようなプレイヤーだという感覚は、昨年と一昨年のトップ10によって支持される。木曜日の強風による「76」がチャンスを押し流してしまったが、松山英樹は日曜日に7バーディを奪い、67というこのトーナメントおける良いラウンドの一つにしてプレーを終えた。この最終順位は彼の望んでいたものではなかったが、この25歳がマスターズのタイトルを最終的に手にできるものを持っていること示す、さらなる証明となった。』
松山英樹が「現在の世界のゴルフシーンにおいてベストのアイアンプレイヤーの一人」であることは、多くの専門家認めるところで、地球上で最も優れたボールストライカーの一人と形容されることもあります。
最近になって加わってきているのはドライバーのティショットへの評価です。
松山英樹のドライビングディスタンスは今シーズンに入ってから302.9ヤードと300ヤードを越えて、PGAツアーの210選手中で22位にランクされるほど飛距離が伸びています。
フェアウェイキープ率は62.69%で85位と抜群に良いわけではないのですが、平均を上回っています。またフェアウェイを外した場合の距離が24フィート6インチで63位と、曲がる幅も大きくありません。
飛距離が伸びれば伸びるほど、少し曲がっただけでも、ボールが着弾する時の曲がり幅が大きくなるのですが、松山英樹はそれを最小限にとどめることができています。
このように飛距離があり、精度も悪くないため、ティショットのスコアへの貢献度を示すストロークスゲインド・オフ・ザ・ティー(SG:OFF-THE-TEE)は+0.719で11位とツアーのトップクラスにランクされています。
オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブでは長いパー4があり、パー5でバーディ以上を多く奪う必要があるため、飛距離が重要な要素だと考えられているのですが、その部分において松山英樹は進化を見せています。
世界屈指のアイアンを持っていることに加えて、必要とされる飛距離も加わったことで、オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブをより攻略しやすい状態になっています。
今回は調子の波が底をようやく脱したくらいの状態で迎えたためショットは第3ラウンド前半までいまいちで、パッティングは第2ラウンド以外はあまり良いパフォーマンスではありませんでした。
それでも状態が上向いた最終ラウンドにはベストスコアを出して、リーダーボードを駆け上がっていき、3年連続トップ10が間近なところへ迫りました。それでも完全にパッティングが噛み合ったわけではありませんでした。
松山英樹が直前に調子を落としていて、ベストな状態ではないことは、海外メディアにも広く知られていました。それでも最終的にトップ10前後まできたことが、昨年の7位タイ、一昨年の5位と相まって、オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブに合っているプレイヤーだという印象をより強めたと言えます。
昨年、一昨年よりも、直前のトーナメントでの内容が悪く、流れも悪かった中でも11位タイとなりました。このことがかえって松山英樹がメジャーを勝てる実力、マスターズを勝てる実力があることを証明している気がしてなりません。
松山英樹は「パッティングのレベルを上げたい」とメジャー制覇への課題を示したように、出場選手のスタッツからはグリーン上で苦しんだ様子が浮き彫りになった。
松山の今週のショット部門のスタッツでは、やはりこれまでも誇示してきた精度の高さを披露。開幕直後は本来の調子とは程遠い出来だったが、トップレベルの数字を記録した(順位は決勝ラウンドに進出した53人中の数字)。
<ティショットの平均飛距離>
11位/290.3yd (1位/302.9yd=ブルックス・ケプカ)
<フェアウェイキープ率>
25位/66.07% (1位/82.14%=ソレン・ケルドセン)
<パーオン率>
6位/70.83% (1位/77.78%=ポール・ケーシー)
一方でパッティング部門では下位の数字が並んだ。
<平均パット数>
46位/1.74 (1位/1.51=リッキー・ファウラー、ジミー・ウォーカー)
<3パット>
52位/7回 (1位/1回=ウィリアム・マクガート、セルヒオ・ガルシア)
松山はショットで作るチャンスが他選手よりも多いため、パットを外したときのため息が余計に多くなりがちだ。パットのラインや距離はショットが作り出すことから、必ずしもパット技術だけに原因を求めるのは危険。特にオーガスタナショナルGCのように段差が多く、傾斜が強いグリーンでは特に一概には言えない。ショットが落ちた地点が1ydの違うだけで、傾斜を長く下ってピンから離れることがある。
それでも松山本人は「きょうはショットが(チャンスに)ついて、近いパットが打てて良かったなと思う、遠かったら3パットをしてしまう。“応急処置”をできるレベルにない」とグリーン上のプレーを厳しく自己評価した。
この4日間のマスターズを録画をして
全部はまだ見れていませんが、参考になるところはひとつでも自分のものに出来るようにしていきたいと思います。
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