資産運用とは
自身の持つ資産を貯蓄または投資することによって、効率的に増やしていくこと
と一般的に定義されています。
その方法は多岐に渡りますが、具体的な話の前に、まず考えて欲しいことがあります。
例えば、手元に現金が200万円あるとしましょうか。
このお金は、1年後に大学へ進学する子どもの当初の教育資金にあてる予定です。
Aさんは、せっかくのまとまったお金なのに、1年しか運用期間がないなら金利も普通預金とほとんど変わらないな…と残念に思いながらも、全額を1年満期の元本保証型定期預金にしました。
Bさんは、もし子どもが浪人したらもっと費用がかさむし、多少リスクを取ってでも運用しておきたい…と考えて、資金の25%をインデックス型投資信託、残りを定期預金にしました。
Cさんは、そもそも子どもが入学試験に合格するかわからないんだし、あと1年もあるんだからと、全額を以前から気になっていた個別株式銘柄に投下。早速、株主優待を受け取ってご機嫌です。
さて、貴方はこの3人のうち、どのタイプに当てはまるでしょうか。
当たり前のことですが、金融の世界に「絶対」がないのと同様に、これが正解という選択もありません。
ただ、そうは言いながらも、子どもの教育資金であるという前提と、昨今の国内株式相場の動向を念頭に置くと、Cさんの選択はさすがに危なっかしい印象です。(最も人間味があって、個人的には好きですが…)
一般的には、ノーリスク、ローリターンのAさんスタイルか、それとも資金の一部をリスクにさらしてでもAさん以上のリターンを目指すBさんスタイルか。どちらを選ぶかは、いくらのリターンを望むかによりそうです。
どれだけのリスクを取って、いくらのリターンを望むのか。
そして、それはそもそも何のためなのか。
これを最初に考えておけば資産運用の手段も自ずと絞られてくるはずですが、私の友人の話を聞いていても、この点を明確にしないまま興味本位で資産運用を始めてしまう人は意外に多いです。(過去の自分を含めて)
また、最初はこの点をきっちり認識していたのに、運用しているうちに手段がいつの間にか目的にすり替わり、本来の目的を見失ってしまっているエピソードもよく耳にします。
景気が上昇していく局面ならば、多少の元本割れが発生してもしばらく塩漬けにすることで投下した資金を回収出来るかも知れませんが、残念ながら現在はそんな呑気な情勢下にありません。
大事な資産を運用し始める前に、また既に運用中の方にも、少しでいいので思いを巡らせてもらえたらと思います。
ようやくAFP認定研修を修了してホッとしている あっきー
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