世界の隅からおはようございます、味可です。
今日も熱いですね、皆様いかがお過ごしでしょうか。
私は相変わらず体調不良です…。
さて、少し重めのお話をさせてください。
この2週間で、大切な先生を2人立て続けに亡くしました。
中学生のときから大学までずっとついていた声楽の先生と、
小学生のときからメンテナンスをしてもらっていたスポーツトレーナーの先生。
声楽の先生の方に関しては、大学関係者誰も知らなかったらしく、本当に寝耳に水の話でした。
誰にも知らせずに一人で逝ってしまうなんて、本当に先生らしいっちゃらしいですけどね。
どちらの先生も10年以上の付き合いがありましたし、
身体の使い方とか歌とかテクニカル的なことはもちろん、
芸に対する考え方や人生についても、本当に沢山のことを教えてもらいました。
そして2人とも本当に厳しかったけれど、2人が大好きでした。
だから、もう悲しみがあふれて止まらなくて、
上手く眠ることも出来ないし、笑顔も引きつっていたことと思います。
人は誰もが死に向かって生きていくもの。
生きていくには絶対に死というものからは逃れられない。
けれど、誰かが亡くなればこんなに悲しくて苦しくて。
じゃあなぜ神様は我々を生み出したのだろう、なんてとこまで考え出して。
もう一度会いたい、もう一度だけじゃなく何度でも会いたい。
もっともっと、沢山のことを教わりたかった。
もっともっと、一緒にいたかった。
毎日毎日空に向かって叫んで。
声楽の先生に中学校の時にもらったリアルで怖いサンタさんの鉛筆削り。
スポーツトレーナーの先生にもらった革製の犬のキーホルダー。(私は猫派です)
声楽の先生と2人で映っている高校の卒業アルバム。
舞台を観に来てくれたスポーツトレーナーの先生と、舞台後に撮った写真。
想い出の物を並べては、ひたすら泣く。
でも、社会の歯車の一つである私に悲しみに打ちひしがれて立ち止まることなんて許されちゃいなくて。
仕事しなきゃいけないし、家事もしなきゃいけない。
そして、生まれた以上生きなきゃいけない。
悲しいし、今だって苦しいけれど。
2人の先生に出会うことが出来た私はとても幸せ者だし、
生き方まで尊敬出来る先生のそばで沢山のことを学べた私は幸せ者だ、きっと。
2人の先生は私から見れば笑っちゃうほど強くて、格好良かった。
あそこまで私がこの先強くなれるかは謎だけれど、というか8割方無理だと思うけれど。
それでも、2人のように強く生きたいとやっぱり今も思う。
だから泣いてばかりはいられないし、
しっかりと足を地面につけて歩いていかなきゃと思う。
ずっと泣いてばかりいたら、2人にめっちゃ怒られそうだし。
残された者が出来ることが何か、正しい答えはわからないけれど。
私なりに出した答えは、自分の最後までしっかりと生きること。
そして先生たちからもらった沢山のことを抱きしめながら芸の道をまた歩むこと。
「あんたには歌しかない」
「今辞めるのは才能あるんだからもったいない」
「30年続けなきゃ見えないことばかりだよ」
「ダメ人間だからこそ表現するしかないんでしょ」
「努力しか出来ないっていうけどそれが一番の才能だろう」
「先生の歌をロックであれポップスであってもいいから継いでもらうのが先生の夢」
先生たちからもらった沢山の言葉。
逃げようと思っていました。
芸の道から脱落しようと何度も思いました。
だけど、今先生たちの言葉や先生たちとの思い出を振り返りながら、
もう一度この道で生きてみようと思っています。
弱いし、才能はやっぱりないとは思うけれど。
それでも、もう一度歌おうと今思っています。
先生たちが生きているうちに、自慢できるような弟子になれなかったのが今でも悔しいのだけれど。
いつか空の上で先生たちが、私の弟子よって患者だったんだよって自慢出来るように、
今まで以上に気を引き締めて、精進していこうと思います。
最後に。
Y先生。
長い間ありがとうございました。
不出来な生徒で、異端児で、本当に申し訳なかったです。
だけど、そんな私に好きなことやれっていつも送り出してくれてありがとうございました。
もともとついてたピアノの先生と揉めた時も、私を守ってくれたのは先生でしたね。
先生のレッスンが学生時代どの時間よりも楽しくて大好きでした。
相変わらず譜面は汚いし、ピアノも下手くそだし、リズム感も悪いですが、
先生に教わったことを自分の基盤にこれからも歌を、音楽を続けて行こうと思います。
あまりにもお別れが早すぎて、せっかちな先生らしいなって思っています。
今までずっと走りまわっていたのだから、どうか、ゆっくり休んでください。
音楽家としても、一人の女性としても、先生のようになるのが私の夢です。
G先生。
長い間ありがとうございました。
すっかり肩が外れなくなったのは先生のおかげです。
施術の後、たばこを吸いながら先生と沢山のこと話す時間がいつも嬉しかったです。
その時出してくれた豆乳で作ったカフェオレの味忘れません。
舞台もいつも観に来てくださってありがとうございました。
最後に来てくださった舞台で重心褒めて頂いて嬉しかったです。
相変わらず左肩上がるし、重心が上手く真ん中に集められないことも多いですが、
重心高く、メンテナンス忘れずに、日頃のトレーニングを忘れずに、これからも芸の道を歩いていきます。
ずっと忙しかった先生、どうぞゆっくり休んでください。
先生のおっしゃった「苦労は買ってでもしろ」の言葉は今も私の胸に強く残っています。
先生たち、
本当に本当にありがとうございました。
結局最後はありがとうという言葉しか出ないもんなんですね。
どうぞゆっくり休んでください。
大好きです、これからもずっと。
生きます。