1977(昭和52)年刊行の箱入単行本です。中里恒子さんは戦前1938(昭和13)年に『乗合馬車』という作品で芥川賞を受賞されています。僕はついこの間(前回の入院中)芥川全集第2巻でそれを読んだんですが,今はストーリーをすっかり忘れてしまいました。たぶんそんなに印象深い作品ではなかったんだろうと思います。この『時雨の記』は『乗合馬車』が手に入らなかったので,かなり前に買って読もうと思っていたんですが,なかなか読む機会がありませんでした。今回の入院中に暇に任せて読んでみたんですが,正直言って僕の好みの小説ではなかったです。物語は江藤淳さんの解説をそのまま引用すると「『時雨の記』は大磯の山沿いの屋敷に侘住居する四十代の寡婦と会社の社長をしている五十代の男との,ひそやかな恋の物語である。」ということになるのですが,確かにそのとおりなんだけど,僕は主人公の多江という寡婦も壬生という社長もどちらも好きになれないキャラクターでした。多江はおしとやかといえばおしとやかなんだろうけど,それほど魅力的な女性に想われなかったし,壬生はわがままでただ図々しいだけというかお金に困ることのないドンファン(今ならゾゾタウンの前沢友作さん)みたいな人で,あまり好感が持てるっていう気はしませんね。ま。そんな二人の秘めたプラトニックラブの物語なわけですが,僕にはかなり嫌味っぽく感じられました。これは中里さんの私小説ということらしいですが,もう一度読みたいという小説でないですね。疲れました。

一応読みました。

おはようございます

今日は冷たい雨のようですね。

僕は朝は相変わらず調子が良くないのですが、暑いよりは涼しいほうがいいかなと思います。

昨日は夕方に突然、都立科学技術高校時代の同僚だったS先生がお見舞いに来てくれました。確か2008年の3月以来だから10年ぶりになります。でも、豪快な外見も話っぷりも全く変わっていませんでした。せっかくアイスクリームを買ってきてくれたのに、病室に冷凍庫がなくてスタッフルームの看護師さんたちに差し入れることになりました。

S先生とは科技高では一緒に生徒部の仕事をしましたが、結構きつい仕事のわりに楽しくできました。こどもさんも4人いらっしゃるそうです。まだまだこれから頑張らないといけない年齢ですね。

僕の体がいつまでもつのかわからないけど、またお会いしたいです。

おはようございます。

今日は曇り空です。天気予報では夕方には本降りの雨になるみたいです。

金曜日の退院が決まりました。

病気が治り元気になって退院するわけじゃないけど、それでもやっぱり家に帰れるのはうれしいです。今度の退院は僕にとっては家内と二人で過ごせる最後の機会であるような気がします。貴重な時間です。結婚以来36年も一緒に過ごしてきたのに、旅行へ行ったり、美味しいものを食べ歩いたこともあまりありません。僕の定年後、そんな時間を持ちたいと思いながら、結局、こんなことになってしまいました。とても残念で申し訳なく思っています。

今度退院したら、二人でゆっくり「就活」をするつもりです。残すべきもの、残すべき思い出と捨てるべきもの、捨てるべき思い出を二人で確認しながら少しずつ確認しながら家の整理をしたいと思います。

僕の今の体調は、午前中は37~38度の熱が出て、体も怠いですが、午後は熱も下がり過ごした少なります。放射線治療が平日は午後毎日入るようになってしまいましたが、土日はそれはないので、体調がよければ少し遠出のドライブにも行けたらなと思いますが、とりあえずは、体調を崩さないように注意したいと思います。