フィギュア報告会 第258回 | ウィンテルフィギュア怪奇譚

ウィンテルフィギュア怪奇譚

超像可動・figma・フィギュアーツをメインに、フィギュア劇を撮影し公開しているブログです。
ほか、アニメやフィギュアの雑記や、ガチャ商品の購入報告などを行っています。

今回は仮面ライダーガッチャードより、S.H.Figuartsヴァルバラドの簡易レビューを行います。


主人公の最初の味方ということで、ガッチャードの次にアーツ化したヴァルバラド。

それほど大活躍する間もなく仮面ライダーになったため印象が薄く、後半の再登場時も仕様が少し変わってしまったため、要するに「序盤でボッコボコにされがちだったヴァルバラド」という、個々の活躍を丁寧に描けているガッチャードの中で唯一と言っていいほど不遇な扱いとなってしまいました。

しかし購入当時は、ブラッドスタークやクローズのようにじわじわ活躍が増えてくるんじゃないかと思って予約したので、ちょっと残念でした。

肝心のフィギュア自体の出来も、結論から言えばガッカリフィギュアだったので、かなり悔しいレビューとなります。


まずは箱。




ガッチャードアーツはこれが初。

ガッチャード用のデザインになってますが、見慣れた箱って感じですね。


本体を見てみます。




もう結論したのでザッと要約すると、

造形S

塗装A

可動うんこ

みたいなアーツです。



アップで撮るとなかなか凄いフィギュアに見えますね。

前に後ろに飛び出た造形がしっかり再現されているし、汚し塗装も大満足と言える出来ではないものの、雰囲気は確実に捉えているので非常に見栄えの良いフィギュアです。



背中にはヴァルバラッシャーを保持するためのパーツが付いています。

赤茶色の部分の金属感を出す表面処理なんかも素晴らしいですね。

近寄って見ると見応えがあります。


さて、問題は股関節の可動です。



全力で開脚してこの程度です。

腰巻きは軟質になってるんですが、スリットがどこにもないのでガッチガチに干渉します。

今どきこんな酷い可動がアーツで許されるの?というのが正直な感想。



前側もこれだけ。

ちょっとね…どうにもならんって感じです。

アクションフィギュアのポージングを10年近く本気でやって来ましたが、その経験から言うと上半身の可動はある程度誤魔化せます。

でも下半身は膝と股関節が悪いと誤魔化しようがないんです。

自然なポージングには絶対的に「重心」を意識する必要があるせいなんですが、力強いポージングの源となる下半身が悪いと、人体の基礎が破綻してしまうんですね。

ついでに派手に立った襟が干渉して、頭の可動もかなり悪いです。


いやホントね…これだけ造形塗装を頑張って完璧にしてるのに、足を動かなくするのになんの意味があるんだと。

ガッカリです。


付属品を並べます。



ガッチャード用のガッチャートルネードと手首が付属。

また関係ないキャラの武器を分割したリバイスの不幸が再来したよ…と思ってましたが、これ以降はギリギリ許せる仕様に抑えられてます。

ちなみにガッチャードは所持してないので、ヴァルバラドに持たせてレビューします。



ヴァルバラッシャー。

とても良い。



劇中でしばしば使われる中折れ機構も再現されています。

でもこれ、見本の段階で知りたかったのに、写真がなかったので実物が届いてから知りました。

前から思ってたけど、事前に仕様を全て見せないのは本当に卑怯。背中が写ってないアーツの方が多い。手首も詳細は説明しない。「〜パーツ一式」としか書かずモノは写さない。

本当にフェアじゃない。

figmaのページを見てみてください。どんな物が届くか、予約ページを見ればほぼ全て分かるように毎回なっています。



ガッチャートルネード。

想像よりデカいです。カードスロットは設定通り回転します。



差し替えで引っ張った状態まで再現できます。

これ凄く良いモノなので、ヴァルバラドに付けたのはまずかったですね。


以下よりアクション!






全方位に立体感があるデザインなので、実物は写真よりずっと臨場感があって見応え抜群です。

これくらいのポーズで、手に持ってしげしげと眺めているだけなら、かなりハイクオリティなフィギュアに見えるはずです。




剣を振りだすと途端にこの有様。

足の開きが狭いと重心が安定しなくなるので、力の入ったポージングには辿り着きません。



これはブレードアクションが得意なセイバーアーツとの比較。

重心が安定すると、実際は動いていないはずの剣の軌道に説得力が出ているのが分かると思います。




股関節を引き出せば、なんとかライダーキックっぽい技は撃てます。

普通のキックは無理です。ペンギンみたいになります。



似合うと思ってレーザーに持たせてみた。

似合う。




デカいからカッコいい。



やっぱこれくらいまでの動きがベストですね。


以上で撮影を終わります。


見た目だけを評価するなら、近年でもトップレベルのライダーアーツです。

可動だけを評価するならウンコです。

これが全てですね。

正直売り飛ばしたい気持ちもありますが、ガッチャートルネードは欲しいので手放すのも躊躇われ、本当にフェアじゃない買い物になってしまいました。

笑えないジョークだ。


さて、作品の評判はすこぶる良いガッチャードですが、アーツ化は情報が乏しく、何がどういう仕様で立体化するのかも全く予想がつきません。

個人的にファイヤーガッチャードは欲しいので、心待ちにしています。でもあれ、メッキだから作りにくいんだろうな…メタリックとかキャンディ塗装でもいいから、実現するといいな…


以上です。


報告会おわり