今回は、高校生が英検に積極的に取り組んでいる都道府県について記載します。

 

 

毎年、小中高で「英語教育実施状況調査」なるものが実施されています。

 

 

 

令和4年度「英語教育実施状況調査」概要

 

 

対象が「各都道府県・市区町村教育委員会及び全ての公立小学校、中学校、高等学校」ということで、かなり大規模な調査ということが分かります。

 

 

※この調査は英語の外部試験としているので、英検とは限らないのですが、中高生はほぼほぼ英検だろうという想定で記載しています。

 

 

【高校生の英語力】

 

 

 

高校生は、英検準2級以上(CEFR A2レベル相当以上)が30.2%で、英検2級以上(CEFR B1レベル相当以上)が12.4%だそうです。

 

 

上記の資料はサマリーですが、数値は、都道府県別に公表されています。

 

 

今回はその数値を拾って、どこの都道府県が英検に積極的に取り組んでいるか否かを示したいと思います。

 

 

【高校生】

 

都道府県別一覧表(高校生)

 

(英検を積極的に受験している都道府県トップ10)

 

 

「②÷①」の列が受験したことのある生徒の割合ですが、和歌山、秋田、石川、福井が70%以上の生徒が受験していることが分かります。

 

 

東京もそこそこですですが、首都圏が少ないです。

 

 

「③÷①」が英検準2級以上を取得している生徒の割合ですが、「②÷①」の受験率とは比例していません。中学生同様、福井県が強いです。

 

 

(英検を積極的に受験している都道府県ワースト10)

 

 

愛知は中学生では46位でした。英検を重視していない?!県と言えそうです。
 

 

ただ、受験率トップの和歌山が英検準2級の取得率が23.6%なので、ワースト10の都道府県とそこまで大きく変わらないです。

 

 

ちなみに、神奈川は17位(56.2%)、埼玉は30位(49.7%)で、千葉は35位(46.6%)です。

 

 

 

次に英検準2級以上の取得率が高い県と高くない県を取り上げます。

 

 

(英検準2級以上を取得している生徒が多い都道府県トップ10)

 

 

「③÷①」が英検準2級以上を取得している生徒の割合です。富山が1位で、中学生で2位だった福井が2位です。

 

 

4位の東京は大健闘なのかなと思います。

 

 

トップ10の都道府県は比較的英検を多く受験しているところなのかなと思いました。

 

 

(英検準2級以上を取得している生徒が多い都道府県ワースト10)

 

 

英検受験率トップの和歌山がまさかの38位です。
 

 

後はやはり愛知の45位が気になります。。。

 

 

ちなみに、神奈川は16位(34.3%)、千葉は23位(31.0%)で、埼玉は32位(27.9%)です。

 

 

 

次に英検2級以上の取得率が高い県と高くない県を取り上げます。

 

 

(英検2級以上を取得している生徒が多い都道府県トップ10)

 

 

英検準2級では4位だった東京が1位になりました。
 

 

1位の東京で21.7%です。これは高校3年生の統計なので、東京の公立高校の5人に1人が英検2級を保持していることになります。これって多いのかしら、少ないのかしら。。。(想像が難しい)

 

 

英検準2級でトップ10に入っていなかった、千葉と神奈川が入ってきています。

 

 

(英検2級以上を取得している生徒が多い都道府県ワースト10)

 

 

高知県の公立高校の3年生で英検2級を取得しているのは188人だそうです。なんかリアルな数値です。。。
 

 

ちなみに、埼玉は15位(12.9%)です。

 

 

高校卒業レベルと言われている英検2級の取得率は全国的にそこまで高くないんですね。

 

 

ただ、英検の重要性の問題で、高校受験と比較して受験する意味合いが少ないこともあるかもしれません。

 

 

大学入試で英検等の外部試験を取り入れる学校も増えてきているので、徐々に取得率は上がっていくように思いますがどうなるでしょうか。